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koibitotachi no mori
最初に収録されている作品は違うようですが、他の三作は男性の同性愛を題材にしています。
攻めのギラン、ギドウは名前も似ていますがどちらもフランス人ハーフで、フランスに詳しい作者の特徴が出ています。
年上の紳士が少年を愛する耽美的な物語で、
これが60年代(雑誌発表時)に書かれた作品かと驚かされました。
作者は明治生まれで、文体も昔の言葉遣いで重厚な雰囲気があります。
風と木の詩よりも前に書かれた小説で、日本の女性の作家が書いた最初の男性同性愛作品ではないでしょうか。
作者の父親が文豪なせいで影の薄い扱いをされていますが、文学的価値も非常に高いと思います。