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ryuuou wa hanayome no toriko
全ての人生に疲れ、遠くに行きたい…いや消えてしまいたい、と思いながらカフェにいた受け様の前に1人の初老の男性が現れます。
無理やり薬を飲ませ、突如異世界の上空に放り出されます。
急降下しながら多数のドラゴンに狙われ奇跡的に直撃を免れても、今度は魔物に襲われます。
ジェットコースターのような展開に一気に話に引き込まれました。
異世界もの大好きです。
しかもドラゴン。
常に受け様の傍らにいる小龍の可愛らしさは他の動物に引けをとりません。
受け様が連れてこられたドラゴン(獣人)の世界は楽園でした。
ゲイであるため、社会から拒絶された孤独をまるごと受け入れてもらえます。
しかも初めに飲んだ薬には強烈にドラゴンを惹きつける匂いがあり、美形しかいないこの世界で受け様はモテモテです。
羨ましくなるくらい都合の良すぎる展開ではありますが問題も。
思念で意思の疎通をはかる竜達にとって、受け様はサトラレ状態でした。
思念が周囲にだだ漏れなのです。
つらい過去が受け様に強いコンプレックスを持たせ、自分を必要以上に卑下してぐるぐる思い悩みます。
普段この手のキャラは読んでてイラつくのですが、同時に攻め様を思う気持ちも攻め様にだだ漏れなので全く気になりませんでした。
むしろ、健気に攻め様を思う様や謙虚にふるまう行動にはいじらしさすら感じます。
もちろんそれは周囲の人達も同様で、受け様に対して優しく接します。
そして受け様を本能レベルで欲して堪らない攻め様ですが、最後までいたしてしまったり好意を伝えることで受け様が人間界に戻れなくなることを知っているため冷たいと思うような接し方をします。
それが受け様をぐるぐると悩ませてしまうのですが、我慢できずに攻め様は何度か手を出しちゃいます。しかも最後までできないために、受け様の中には分身である小竜の尻尾を使い器用に受け様を高めます。まるで3Pとも触手系とも言えちゃういやらしさがありました。
竜の唾液には媚薬のような霊力があるため初心者の受け様の悶え方も半端ないです。
迷いましたが、小竜の仕草や子竜のヒナのプロポーズの可愛さにも負けたので神にしちゃいました。
商業誌より同人誌番外編が早く発売になった作品で、同人誌が先だったので非常に
本編が気になってしまって、発売日を楽しみにしていた作品でもあります。
内容はファンタジーで、異世界で異種恋愛、それに受け様の思考がダダ漏れ状態で
受け様の気持ちが読者にも全て筒抜けになると言う設定でした。
受け様が人間界でゲイだと言うだけで、家族にも親友にも冷たくされ、このまま何処かへ
いなくなってしまいたいなんて思っていた時に、不思議な紳士に出会い、かなり無理やり
変なものを飲まされたと思ったら異世界に飛ばされてしまう展開になります。
異世界で、人間界での受け様の出来事が受け様の回想的な一人で思いを馳せる感じで
受け様が理不尽な目に遭った事を垣間見る事になります。
そして、受け様が飛ばされたのが、竜だけが暮らすパラディソスと言う浮島。
受け様はその島へ落ちるように飛ばされているのですが、先を争うように色んな竜に
掴まれそうになり、危機一発の所で足の不自由な小さな小竜に助けられる。
しかし、助けられたと思ったら、今度は大きな魔物に襲われ、自分を庇ってくれた
小竜を助けようと、己を犠牲にしながら、逃がそうとした時に純白の美貌の青年に
再び助けられ、傷ついた怪我を一瞬で直してもらい、しかし、身体が熱く反応し
攻め様に舐められた場所から熱が湧きあがってきて、流されるままになろうとした時に
何故か攻め様は受け様の上で眠りについてしまう。
その日から受け様は竜の住む島で暮らし始め、何故かオスにはいい匂いだと気に入られ
求愛される日々になるが、人間界での同性同士の禁忌が深く心に巣喰っていて、
更に自分に自信が無い受け様は、ネガティブな思考から抜け出せない。
助けてくれた攻め様は、千年も眠っていて、受け様を助ける為に起こされた感じ、
でもその目覚めを促した受け様は、誰かの思惑で連れてこられたんですよね。
それは攻め様の眠りと深い関係があるのです。
受け様も人間界で深く傷つき、それでも幸せに、恋人が欲しいなんて思いがあるのですが
攻め様も千年前の出来事で深く傷ついた事で、生きる目的を見失っている。
そんな二人が、出会い唯一の番になるまでを描いたストーリーで、
切ないけれど、甘さをふんだんに感じさせるファンタジーです。
異世界ものは苦手なのですが、この作品は問題なく、
読みいることができました。
ゲイであることによる家族からの批難や
片思いの相手からの手ひどい仕打ちなどから、
居場所を失った想いの蒼。
そんな蒼は、見知らぬ男から変なものを飲まされたことで、
異世界に行ってしまいます。
その世界は、竜が生きる世界。
その竜たちは、人間型になることもでき、
何故か蒼は、その竜たちに求愛されることになります。
しかし、蒼が惹かれた相手は、その竜の世界の王であるヴァルトス。
しかも、ヴァルトス始め、皆が自分に求愛してくれているのは、
見知らぬ男に飲まされたもののせいで、竜が惹かれる匂いを
発しているからにすぎないからだと知ってしまう。
自分はヴァルトスに惹かれているけれど、ヴァルトスに左右されているだけで、
本当の自分のことは好きになってくれるわけがない。。。
蒼の苦悩する様子が、何ともいじらしく、
読み手としても、感情移入して読んでしまいました。
蒼が自分の居場所を見つけられる物語です。
是非、同人誌、その他続編が読みたいです。
今回は天空に浮かぶ竜の島を統べるべき竜の長と
人間界から竜の住む世界にトリップした会社員のお話です。
それぞれが抱えていた傷を
お互いとの出会いによって払拭するまで。
受様は同性しか好きになれないゲイです。
受様自身はゲイである事を悪いと思いませんが
両親や妹には気持ち悪がられ
好きだった親友にも背を向けられてしまいます。
傷ついた受様は
会社帰りに入ったカフェバーでも
どこか遠くに行ってしまいたいと考えてしまいます。
するとそんな受様の思考を読んだかのように
不可思議な初老の外国人が声をかけてきます。
お伽話の様な世界に連れて行ってやる。
こいつを呑め。
男は話しかけながらも受様の返事を待つ事なく
受様に口を強引に開けさせて
魚の卵の様な不気味なモノを放りこみます!!
強引に嚥下させられた受様は
吐き出そうとしますが上手くいきません。
更に受様がよろめいた瞬間、
受様の立っていたカフェの床が消え…
受様は異世界の空中に転移してしまいます。
男の言う「お伽噺の様な世界」とは
人型に変われる竜達が生きる世界だったのです♪
空を落下していた受様は
左足の不自由な小竜に助けられて何を逃れますが
降りた地で熊に似た大型獣に襲われてしまいます!!
受様は子供の小竜だけでも逃がそうと
獣を自分に引きつけますが
受様の思いを読んだかのように
小竜の瞳が変化し…
凄まじい咆哮とともに世界が震え
純白の髪の美丈夫が現れ
一撃で獣を屠ってしまいます。
この美丈夫こそ今回の攻様です♪
攻様はこの世界で最強の竜の長ですが
千年前から深い眠りについていました。
しかし受様を見出した小竜は
攻様と意思が繋がっていた為
強引に目覚めさせられたのでした(笑)
小竜に懐かれた受様は
竜の一族の元で暮らしながら
元の世界へ変える方法を探す事になります。
果たして受様は
元の世界に戻ることができるのか?!
異世界トリップモノで人外モノで花嫁モノと
ファンタジー要素山盛りな一作です♪
受様は自分の性癖を受入れていますが
異物扱いする身内や親友の言動に
深く傷ついていました。
また竜の長である攻様も自身が関わった事で
ある竜の命を曲げてしまった事を悔み
長い眠りについていました。
異種である事も同性である事も
竜にとっては無問題♪
受様を竜の世界に誘った男は
攻様の眠りを破る為に
攻様好みの見目を持つ受様に近付いたので
受様を異界に攫う際に
雄の気を惹く香りを発散させるブツを飲ませ
攻様の気を惹く存在に仕立てあげていたのです♪
男の思惑通り
攻様は受様に惹かれて目覚めますが
異界から来た人間を
自らの伴侶にする事を良しとしません(笑)
しかし
受様の香りに惹かれた雄達は
受様に積極的にアプローチしていると
イラっとしてしまうのですよ。
しかも
自分に自信のない受様は
攻様に好かれている自身がなくて
一線を越さないまでも絡みシーンが多いのに
なかなか2人の距離は近付きません。
2人が伴侶になるまで
小竜や花贈りが思わせぶりな鍵なっていて
ドキドキ&ワクワク楽しく読めました♪
受様がグルグル系なのですが
竜力をもつ周りの竜にはバレバレなので
空回りしする様子さえ微笑ましいです(笑)
本作はコミコミ購入で
特典小冊子が付きました。
本編後の蜜月時期を描いたお話です。
今回は本作同様、
異世界にトリップする受様のお話で
chi-coさん『赤の王 青の王子~蒼の光~』はいかが?
『僕の悪魔』で大好きになった成瀬先生ですがこの度は好物の人外ものを書いてくださり。
久しぶりにちょっと甘い感じのお話が読めたかな。
1千年も眠っていた竜王様を目覚めさす為に異世界へと連れてこられた受様ですが
竜のオスが大好きな匂いをぷんぷんさせている為にも~もてもてです。
実はこの匂いにも秘密があるのですが・・・
(この匂いのおかげで竜王の自分に対しても気持ちも素直に受け入れなかったり)
成瀬先生の受様というと攻様が大好き!という子が多いのですが今回も受様は攻様
竜王にすぐ惚れてしまいます。
人間世界で自分がゲイと言う事に苦しんだ受様ですが、同姓愛OKの異世界に来ても
ぐるぐるしています。
しかしこの世界での受様はサトラレ状態でして・・・
内なる声が駄々漏れという・・・
竜族は思念で会話ができるのですがコントロールして必要なことだけ伝えているのですが
受様はそんなことも知らなければコントロールもできないわけで・・・
攻様のことを好き好きの気持ちがもれてるわけです。
そんな受様を愛おしく思わないわけはないわけで。
今回は人外ならではの異物挿入イチャですよ!小竜の尻尾。そんなものをいれちゃいけませんっ
嫁・匂い・人外などが大好きな方にはおすすめです。あまり書くとネタバレでつまらなく
なりそうなのでこのキーワードがお好きな方は是非。
どこか遠くへ行きたいな──。
疲れてしまった蒼は、ふとそんなことを思う。
すると目の前に突然男が現れて、変な薬を飲ませて来た!
気がつくと蒼は物語の中でしか見たことのない世界を急降下中。
そこににわかに信じられないものが近づいてくる。
なんとそれは竜で、しかも次々と自分を狙って飛び交ってくる始末。
竜の群れから自分を助けてくれたのは猫ほどの小竜。
混乱する蒼に次に襲いかかってきたのは熊に似た大きな獣。
次こそダメだ、そう思った蒼を助けたのは、純白の髪をなびかせた、紅い瞳をした美貌の男。
蒼がやってきた世界は、竜の棲む島、パラディソス。
長身で美形ばかりの異世界だった───。
美形にくどかれまくる。なんてオイシイ世界なんでしょう。
自虐的というか、不憫というか、自分に自信ナシナシの蒼。
健気にも自分を助けてくれたヴァルトスに一途に好意を寄せるも、ヴァルトスはつれない態度。
けれど遊びなのか手は出され、それも自分から香る発情に似た匂いのせいだと自分を律する。
ゲイだと知られ、家族にも、そして秘めた思いを寄せていた親友にも見放され遮断された蒼。
ゲイなんて…男を好きになるなんて汚らわしいと責められ自分がひどく悪いことをしている気がして。
遠くへ『行きたい』ではなく、『此処から消えてしまいたい』。
本心ではそう思っていた。
自分なんか、いないほうがいい、と。
そんなことがあったからか、蒼は自分の思いは決して叶わないと諦めようとしてしまいます。
ヴァルトス様、もうちょっと柔和な態度をとってあげて…っつかもう理性なんて取っ払ってモノにしちゃえよ!と叫びそうでした。
突き放すくせに、独占欲は表して。
そんなヴァルトスの態度に、蒼はますます自虐的になっていきます。
蒼の考えは竜たちに筒抜け。
思考を常に読まれているわけで、過去どんな仕打ちを受けたのか、そしてヴァルトスへの恋慕もみぃんな知ってるわけです。
とんだ辱めよねー。笑
理性を総動員して蒼を突っぱねていたヴァルトスですが、結局最初から蒼に落ちていたんですよね。
捨てずに持っていた花が証拠。
蒼の自信のなさには多少呆れるかもしれませんが、でも仕方ないと思うの。
ヴァルトスの態度が煮え切らないから悩むんです!
ヴァルトスは蒼の思考を筒抜け状態で知れるからいいけど、蒼はなーんにも分からないんだから。
フェアじゃない!
これからはちゃんと言葉で態度で伝えてあげてくださいね。
じれじれ、すれ違い、執着、健気、嫉妬。
プチハーレム、愛され受、不憫受、攻め最強、人外ファンタジー。
そんなお話が好きなかたは読んでみてください。
成瀬かのさんの作品を読むのは数作目ですが、たまに「この作品の萌えのピークはどこだったのだろう…」と思ってモヤモヤする作品に出会います。大雑把にBL作品のテンプレとしてはクライマックスのセックスシーンがそれに当たるとして、それとは別に(そのシーンに繋がるための)精神的な恋愛の盛り上がりがある作品が個人的には感情移入しやすく萌えやすいのですが、この作品では大したロジックもなく主人公(受)が攻に対して「ああ、なんてカッコ良い人なんだろう…こんな人が恋人ならいいのに(うっとり)」とか言っている間に肉体関係に発展して、なし崩し的に番になる。というよく分からない感じでした。
さて、今作は異世界ファンタジーです。ゲイであることが片想いしていた親友にバレて酷い言葉で絶交され途方に暮れていた蒼は、不思議な男・ディーに導かれて竜達の住む異世界「パラディソス」へと飛ばされてしまいます。そこで出会ったのは竜の王であるヴァルトス。ディーは千年もの長い眠りに就いていたヴァルトスの目を覚まそうと、彼の好みのタイプである蒼にちょっとした仕掛けを施してパラディソスへ送り込んだのでした。蒼の強烈なフェロモンが原因で魔族の襲撃を受けるパラディソスと、魔族を退けようと奮闘する竜達を見て、蒼は元の世界へ戻るべきか否かを悩むのですが――…というお話です。
異世界ファンタジーのわりにとても狭い世界で展開する物語だったのも気になるし、蒼の(フェロモン以外の)魅力もヴァルトスの(外見以外の)魅力もイマイチ分からず、子竜とヴァルトスの精神の繋がり(?)も納得できず…。そもそも蒼は元の世界へ戻ることを悩むほどパラディソスに馴染んでいないというか、元の世界でもパラディソスでもウジウジしてばっかりで、短期的に庇護されているだけの存在でしかないように感じました。外見がカッコ良いから、孤独で可哀想な人だから、という理由だけでヴァルトスとの人生を選択して大丈夫でしょうか。
好みの問題ですよ、好みの問題なんですが…尻尾プレイは正直ちっとも萌えませんでした…。
評価がとても高いので私の読み取り方が悪いのかもしれませんが、こんな感想もあるということで一つよろしくお願いします。。
主人公=蒼はゲイであることを家族に知られ受け入れてもらえなかったこと、片思いしていた親友に辛辣な言葉を投げられたことでトラウマを持っています。
そんな現実から逃げたい思いもあって、異世界へと(勝手に)連れてこられ、あやうく死にかけたところを攻めであるヴァルトスに助けられます。
異世界には竜力という不思議パワーで浮く島があり、そこで蒼は竜人(竜にも人にもなれる)の一族に迎えられ過ごすうちに、ヴァルトスへの思いを募らせていく……というのが大雑把なストーリーです。
竜人はテレパシーで皆会話しており、蒼は発話して意思疎通できるものの周囲にはサトラレ状態(本人自覚なし)。
勝手に連れてこられ死にかけてサトラレ状態という現状には、同情するものの……主人公のネガティブさに終始、辟易してしまいました。
「自分なんて」が合言葉の蒼ですが、サトラレによって過去のトラウマが周囲に筒抜け。周りがよってたかって可哀そう可哀そう……挙句大半には困難から逃げ回る主人公が可愛く見えるそうな。そんな馬鹿な。
自身のなさから自己否定へと走りがちな蒼は、たいてい元気ないです。トラウマを思い出しては暗くなってる感じ。
そんな蒼が、異世界へと強引に連れてきた人物に文句を言う時は威勢がいい。ここらへんがキャラブレしている感じがして受け付けませんでした。いや、死にかけたんだし責めていいんですけどね……人を責めるときだけ元気になる主人公が私にはダメでした。
また、ヴァルトスへの恋心の描写もちょっとなぁ……と。
命を助けられたわけですし、また、好きになる理由が十分あるのは分かります。
ただ、終盤のヴァルトスは竜王で強くてかっこいい、好きみたいな地の文(大体こんな意味の文だった)。他に言う事ないの?と思いました。表面上の攻めの良さを好きの理由に並べないで欲しかったです。
とかく私は主人公が受け入れられませんでした。マイノリティが受け入れられる方が珍しいのに……君だけじゃないぞという思いもあったかもしれません。
後は子竜が挿入役をやっていたのが、人を選ぶかなとは少し感じました。
世界観はとても好みでした。挿絵も雰囲気に合っていたと思います。