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kaseifu wa yakuza
日本で弁護士資格を早々に取り、アメリカでも弁護士資格を取る為に
留学中だった受け様は父親の入院を知り日本へ急ぎ駆け付けるが、元気そうな姿に
安心したものの、まだ検査をいくつかすると言う事でその間日本に残る事になるが、
父親からは直ぐにアメリカへ戻れと言われたが、あまりに父親にしつこく言われ
却って意地になり留まるのだが、家事一切が出来ない事で父親が家政夫を派遣していて、
でもその家政夫はどう見てもヤクザ、それも時代がかった着流しスタイルの任侠ヤクザ。
大勢の子分を従えて受け様の身の回り家事を全て子分にさせているが、
弁護士の家にヤクザが入り浸るのは迷惑と受け様は拒絶するのですが、
父親の依頼で、着流し姿の攻め様も組長命令で意見がかみ合わないながら
攻め様の妥協点で、攻め様独りが残り受け様の側に張り付くことになります。
任侠ヤクザと若手弁護士で半人前の受け様との職業や立場を越えたピュアラブで、
お互いに家事が出来ない状態で、攻め様は受け様以上に何も出来ないのに、
受け様のお世話をしてる姿はかなりいじらしいです。
受け様も、初めはヤクザだからと躊躇していたが、攻め様と話すうちにヤクザだから
なんて事は人間性とは関係ないと思うようになり、二人の距離が縮まります。
でも、受け様の所へヤクザの攻め様が来たことには訳があったんです。
受け様の父親の弁護士事務所でのトラブルが原因なのですが、受け様だけは部外者扱い
されて、受け様は父親に信用されていないのではと落ち込みます。
この辺は子を思う親心なのですが、親を想うこの心を理解しきれていなかった事で
受け様は自ら危険な状況へ足を踏み入れることになるのです。
立場が真逆の二人が、思いを通じ合わせるまでを弁護士事務所の不正事件を背景に
描いたラブストーリーで、サクサク読める作品でした。
ヤクザ(攻め)×弁護士(受け)
という流れでいくと、私の予想だと、攻め=オラオラインテリ系、受け=正義感バリバリの堅物とセオリーがあったのですが、悪い意味で裏切られてしまいましたね・・・。
攻めさんは堅物天然系だし、受けさんは弁護士の設定が活かされてないし・・・・・・。
愁堂先生の著書の中では「淫らシリーズ」が好きだったので、ヤクザ・弁護士ときたら、かたい内容の中にも、エロエロ満載か!?と期待したのですが、「イマイチ」どころではなかったのが、残念でした。
もちろん、愁堂先生の著書が好きな読者様がいる筈なので、全否定は出来ませんが、私の「腐」のきっかけになった方なので、凄く残念です。
シリーズでじっくり書くのが向いている方なのかも知れませんね。