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書籍初版2000/03/01 茜新社・オヴィスノベルズ
◆電子化2021/01/01 著者本人より
unlimitedで、シリーズ6巻まで出ていたので、読んだ。
子供のおふざけのような出だし。
「一日二万円で、三日間だけ僕の恋人になってください!」で始まる物語、
その理由が、双子の弟を選んだ大好きな先輩へ、恋人を見せつけたい。
6万円は、先輩と旅行へ行きたくて、アルバイトして貯めたお金。
・・動機は、当てつけではないみたい。
でも、主人公の思い付きや思考パターンが、とんでもなく幼い。
ギャグコメとはいえ、お粗末な動機。
そして、「おもしろそう」と引き受けた相手・英二に、ラブホに連れ込まれ食われてしまう。
・・オバカよねぇ。
笑いたい気分の人向け。
私は、菜月が鈍感で頭悪すぎて、前半白けて笑えなかったけど、
徐々に、菜月にふりまわされる英二が気の毒になっていく。
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●朝倉菜月:高校1年
双子の弟に片思いの先輩を取られる。
●早乙女英二:大学四年 謎の派手男。
外観は超美形、中身はオラオラ。遊びのはずが、菜月に惚れこみ、振り回される。
実は御曹司で自社製品のモデル、大学は法学部専攻。真面目で尽くし型、気の毒な人。
●朝倉葉月:菜の一卵性の双子の弟 ブラコン。とても複雑な性格。
●来生直也:学園理事長の息子。生徒会長。
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★後発の小説の中に、このシリーズのキャラが出てくるので、
日向ワールドは、一つが全部に托生になっているらしい。
あらすじには、「恋人が弟と浮気~あてつけ~」となってますが、
そんな事は一切なく、あてつけというよりも
その元恋人と双子の弟の罪悪感をなくしてあげるために
嘘の恋人を作って2人に紹介しようとする、とても健気な菜月なのです。
(無自覚な天然小悪魔だけどねv)
その恋人役に頼んだ英二は俺様系なんですが案外いい人?
3回恋人役をするというかたちで2人は付き合うのですが
次第に菜月は英二の事が好きになる。
そして英二の方も菜月の事を…
英二の方は菜月に対して自分の気持ちを表しているのですが
菜月はそれを役の為だと勘違い。
勿論最後にはそのすれ違いもなくなりハッピーエンドとなる訳ですがね。
そして弟カップルの方といえば…
菜月が王子様を夢見て好きになった恋人(先輩)ですが
実は結構無理して菜月のイメージに合わせてくれてたみたい。
その無理をしなくてもいい弟のほうに気持ちがいってしまった感じ。
そして弟(葉月)の方は兄に恋人ができて自分を1番に見てくれない。
そんな2人の仲を邪魔して別れさせてしまえば、また自分のことを1番に思ってくれる。
と、まぁ超ブラコンな感じ。
最初は嫌いだった先輩をだんだんと好きになってしまうのですが
それで2人がラブラブになったのかといえば、まだ先は長いみたい。
何故か2人は菜月の心配ばかり。
(まぁ確かに王子様を夢見て、妄想ダダ漏れ状態だから仕方ないか^^;)
菜月には英二みたいな人間は似合わない!!と、英二に対して敵対心むき出し。
ま、それも英二の内面や背景とやらを知るまでの事。
久しぶりに読むと、ベタで甘々で、王道というのか?
最近のモノばかり読んでると逆に新鮮なのです。