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te wo nobaseba soko ni
1冊すべて表題作です。冬(受け)の視点でストーリーは進みます。
冬は21歳で既にひとりで生き、ひっそりと人生を終えると決め、意図的に無口で無表情を装って暮らしています。そんな中、大吾(攻め)が隣に越してきて…という話です。
序盤で冬がどうしてそのような現状に至ったのかの経緯が説明されているのですが、そこで冬の思考に納得できるかがポイントだと思います。
そこを受け入れられると、大吾を熊に見立てたり、通い猫には饒舌になったり、祖母の友人や子供たち等のご近所さんとの会話など、冬が過ごす日常を楽しく読み進めることができると思います。
登場人物は多かったですが、自分的には名前も憶えやすく混乱することはなかったです。
ただ、冬が客と売春している場面もあるので苦手な方はご注意ください。
イラストは冬の繊細さや大吾の熊っぽい感じが出ていて作品の雰囲気にあっていると思いました。冬が大吾に抱かれて心を開きつつあったのに、再び殻を閉じこもってしまった場面では、イラストの冬の表情が切なかったです。
冬が主人公なので、包容力のある大吾へ惹かれていく過程はよく分かったのですが、大吾が弟に対するような「清い心」から恋愛感情に変わったのは読み取りづらかったです。ラストまで読んでからもう一度読み返しても、父や兄のような情だと思ってしまいました。
不憫だけど強気でがんばる受け、温和な熊っぽい攻め、ヤクザの絡む話がお好きな方にお勧めだと思います。私は、冬が実は饒舌なのを我慢して無口でいるという設定が面白かったです。通い猫の「ははちょ」の子猫だったらよかったのに、と冬がつぶやく場面はぐっと来ましたし、大吾のおにぎりを頑張って食べる場面は笑いました。
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って感じで、中古で表紙買いした中の1冊。
早瀬亮さんって、あんまり読んだことなかったけど、これはやっぱり、カバー絵の第一印象通り、熊さん攻めにツンツン美人猫受けって事になるのかな。
金さんの描く、華奢で猫目な美人さんはとっても好みのタイプ。
この冬君、ビジュアルは好みなんだけど、お話の中では「親の愛を知らない」が「身体を売る」に=で結ばれていて、どうも、この根本のところがちょっと、、、、
昼は駄菓子屋の店番をしつつ夜は男娼っていう極端な設定で、下町の駄菓子屋さんでのお節介オバサンや子供たちとのほのぼのしたやりとりと、冬がウリをしている場面とのの落差や、そんなアンバランスな冬の生活に、強面の大男なのに、優しい熊さんのような大ちゃんがすっとなじんで、更に神崎のまわりにちらつくあやしい男の影、冬の祖母と神崎の関係はっていう、展開として、やりたいことはわかるけど、結末もハッピーエンドだけど、でも、
でもなぁ、
一見ちゃんとつじつまが合っているようでも、どこかがおかしい騙し絵の家みたいな、そんな後味の作品でした。
初・早瀬亮先生。
主人公は「冬」という変わった名の21才。
色白でキレイな顔はハーフの母譲り。
婚外子の冬は小さい時から苛めにあい母からは愛されなかったから、寡黙で他人との関わりが苦手。
祖母に引取られ優しくされても、引掛っている自分。
昼は祖母の駄菓子屋、面倒。夜は男娼、仕方が無い。
そんな冬の所に、神崎という立派な体躯で顔に傷持つ男が引っ越しの挨拶を持ってやって来た・・・
神崎の登場から、冬の平坦な日常は変わっていきます。
新参者が哀しい主人公を助ける為に満を持して現れる、BLで良く見る筋だから差異を見せなきゃそのまんま忘れてしまうんだけど。
自分は、楽しく読み終える事ができました^^v
冬も神崎も寡黙なので会話でとんとん進まないのです。
殆どが冬の気持ちのモノローグ(昔風ではない)とその他キャラの動き。
冬の悶鬱とした気持ちを出させるのは、遊びに来る猫「ははちゃ」で、外見に反して温和な神崎は早々にご近所さんからは親しまれて、冬は「気が付く奴だから分かるけどさ、ふん」「にゃー」みたいなやりとりです。
「何かいつも神崎に見られているみたい(困)」「にゃおん」
猫と意固地美青年のキュートな場面を見せつつ、冷めていた冬が何でも神崎になっていくのに気が付いて慌てて^^そういうの楽しい。
Hシーンは、受けが可愛くて堪らん・男初めて大男×愛されて感じるの初めて・数だけ多い小男。
大らか熊×ノラ美猫か。
神崎に売りがばれて、それなら俺が買うからと大金を渡されたまま何もされず、切れた冬が「ちゃっちゃとやってくれ」って、なかなかキマジメな男前。
神崎、初めては探り探りだし、2度目はタガが外れておらおらーと冬が立てない荒々しさで「 わわわ;ゴメンゴメン(拝)」だし、チュッチュッが多いのもこの作品ならではかな。
ご近所さんとの絡み、神崎に持たせるおしゃれな菓子と言い、BL的な可愛い作りでした。
後半は一気に神崎と冬の過去関連が明かされていきます。
金先生の描く子供達や砲丸おにぎりにほんわかv
派手さはないけど、辻褄や気配り可愛さに好感持てましたv
なんとなく、あらすじを読んで買いました。
挿し絵の金ひかる先生も嫌いじゃ無いので。
けど・・・「なんかな~」っていう感じで物語が終わり、挿し絵も「ん~・・・」と言う微妙な評価でした。
お話も、途中まではトントンと良い感じに進み、受けさんの過去のお話も、スムーズに今に繋げて、「これってどんな風にラストに繋げるんだろう?」
と思ったら、あっという間に終わった。
攻めさんのインパクトもいまいち弱かった気がするし・・・
両想い→Hへの流れが急だったな~
結局・・・好みじゃないって事なのかな?
途中まで良かったせいもあるのか、すっきりしないお話でした。
幼い時に母親に捨てられ、半分心を閉ざしたような無口な子供になり、
親がいない為に、苛められ、友人も出来ずにいた受け様は、全てに屈折した感情を抱え
母親が自分を私生児で産み、挙句自分を捨てたのは、同じく母を私生児で産んだ祖母が
全て悪いなんて八つ当たり気味になって祖母を傷つけ、更に誰とも話をしないで
独りきりで暮らす為にはお金が必要だと、学生の時から身体を売ってお金を貯める事を
生きがいにしているような受け様。
でも、自分が祖母を傷つけてしまった後に、祖母が倒れた事で祖母に対する罪悪感を
抱くが、祖母は受け様を一人残し、不自由な身体で受け様に迷惑をかけないように
施設へ入所してしまい、受け様は祖母が細々としていた駄菓子屋を引き継ぎ、
更に夜の売春も続けているような生活をしている。
そこへ、隣の空家へクマみたいな大柄で強面の攻め様が引っ越して来て、
毎日受け様の店に通うようになって、駄菓子をつまみながら何時間も受け様の側に・・・
受け様は本当はかなりおしゃべりなのではないかと思う程、返事をしない猫相手に
色々おしゃべりしているのですが、他人と話す事が嫌な受け様も、隣人の攻め様と
一緒にいる時間が長くなると、黙っているのが辛くなるように感じる現象になるが、
既に話さない事が決まり事みたいに頑なに会話をせず、その反動のように猫ちゃん相手に
攻め様の事を色々はなしているのです。
いつの間にか受け様の心の中に攻め様が入り込んだ感じでしたね。
受け様の身売りが攻め様にバレ、攻め様が受け様を買う事になりますが、
攻め様は受け様を抱こうとはせず、ただ守ろうとしてる、でも受け様は同情されるのが
嫌で、強引に攻め様と関係を持つ。
しかし、その頃に町内に不審者の話題が出初め、更に攻め様が柄の悪い連中と
揉めているのを駄菓子屋の子供たちが見ていて、受け様は自分のトラブルに攻め様を
巻き込んだのではないかと気が気でない時に、母親の借金を返せとチンピラがやってくる。
受け様は攻め様を巻き込まない為に自分で何とかしようとして、トラブルが大きくなる。
実は攻め様のバックグラウンドが大きく関係していて、受け様はとばっとりなんですが
受け様の両親の事も受け様が知らない事実が明らかになります。
誰にも欲しがられないと思っていた卑屈な受け様が攻め様と出会い、安らぎを覚え、
そして過去のこだわりが次第に薄れて本当の愛情を手に入れるストーリーでした。
シリアスな設定だけれど、駄菓子屋で見せる攻め様の癒しを感じるしぐさや、
受け様と猫ちゃんたちの様子がほのぼのとした雰囲気も出している作品です。