条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
「淋しいの?」と、問う代わりに、僕は彼の手に手を重ねた。
toraou no shukusai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
同時発売された「魔神の婚姻」文庫化再販シリーズのスピンオフ的な続編2作目です。
前作から1年が経過している設定で、今回のカップルはまだまだ幼さの残る若い二人。
1年前に王が亡くなり王族の奴隷制度も廃止されて1年が過ぎたことろの話です。
受け様は日本人なのですが、野生動物の研究者である両親に連れられて色々な国を回り
そして動物保護区で落ち着いた両親と共に暮らしていたが、両親はいつも研究が1番で
受け様の事まで手が回らない、そんな寂しい中で育児放棄された仔虎を受け様が
両親にかわり育てる事になり、人間と虎だけど、家族みたいな愛情が育っている。
受け様はその虎といる事で寂しさも薄れ、いつも一緒に行動を共にしていたが
ある日ゲリラに襲われ、虎と受け様は崖に落ちて・・・
そして目覚めた時に、目の前に虎のラージャと同じ目をした人間がいて、受け様は
虎が人間になったと思い込んでしまうのですが、直ぐに違うと理解するが
何故かその虎と同じ名を持つ攻め様に優しくされ、自分も不安な気持ちを持っていたので
二人は急速に仲良くなるのです。
攻め様であるラージャは前作の攻め様同様に王族でありながら奴隷扱いで、挙句野生で
育ったようで、常識も言葉も勉強中の王族だったのです。
本当なら前作の攻め様が砂漠の王になる予定でしたが、日本に行ってしまった事から
急きょ白羽の矢が当たった攻め様なのです。
だから、どこか卑屈な面もあるし、癇癪持ちの子供みたいなことも有るが受け様だけは
特別で、それは砂漠の民には珍しい髪の色と金の目を持っていたので、皆が攻め様を
忌み嫌い怖がると思っていて、受け様だけが攻め様を怖がらないで受け入れてくれると
まるで雛の刷り込みのようなのです。
そして受け様も寂しいくて心細い思いを、大事に可愛がっていた虎と同じ名を持つ攻め様に
無意識で代わりを求めている感じなのですが、二人が本当に信頼し合い愛し合うように
なるまでを描いた作品です。
前作の主役二人も後半からかなり頻繁に出てくるので、前作のその後も楽しめる作品です。
シリーズもので2作目ですが、1作目を読んでいなくても独立したストーリーとして楽しめます。
1作目は砂漠の中に立つ宮殿の雰囲気がすばらしく、凜としたジンのキャラも魅力的ですぐにファンになりました。期待して挑んだ2作目はちょっと期待外れ。
受けの摩那は、たった一匹自分の味方だった虎のラージャとともに移動中襲われ、アルハラードの次期国王候補、ラージャに助けられる。
人間のラージャはまだ若く、王の器ではあるもののまだ修行中。しかし摩那のことはとても大切にしていて、言うことを聞く。ラージャのお世話係としてアルハラードに住み着いた摩那。
次第に二人は惹かれ会う。
特に陰謀や事件はなく、ごくシンプルに二人がくっつくお話し。美しい風景の描写もなく、退屈なシリーズ2作目、という印象を逃れられなかった。後半だいぶ読み飛ばしました。