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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
シリーズ7作目になって、王の義弟で楊駿の恋人の小野が裏切る展開になります。
かなりシリアスな感じと、小野の嫉妬心から闇が広がっていくような雰囲気です。
前作で、恋人の楊駿が自分を忘れたように主である王を助けに行き、そこで怪我をして
帰って来てから、小野と楊駿との間に、拭いきれない深い亀裂が入った感じでしたよね。
それが今作で、いよいよ行き詰った小野がとんでもないことをしでかすのです。
それに小野の心の闇が今作では思った以上に暗く巣食っていたような気がします。
親に捨てられたことが、小野の心を思ってる以上に深く傷つけトラウマになってる。
それは、能天気な王の恋人である三枝に向ける憎しみもかなりのものでした。
不安で寂しい心を持ってる、甘えん坊でみんなに構って欲しい子供がトラウマを
克服しないままに大きくなって、恋人との亀裂でその傷が大きく開いてしまったようです。
今回の作品は前作と次回作3冊で一つの物語になる設定で、その中間の作品。
前作が小野が闇に堕ちるプロローグで、今回が裏切りそのもの。
義兄の王を敵に回し、恋人を苦しめる事で復讐をしている。
小野と楊駿の二人の今後が気になるラストでした。
シリーズの主役二人は甘々なのですが、その為に余計シリアスな感じがしました。