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作家さんの新作発表
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前作と比べて片瀬(攻)がすこ~しだけ(私の好みにおいて)マシになったかな。
深里(受)に対する気持ち(愛情だか執着だか)を外に出すようになってきたような。他に向けてはともかく、当の相手にだけはハッキリ見せるのが当然と思うんですよ、私は。
でも、やっぱり片瀬は根本的に好きになれないタイプですね。『詐欺師』の時点で好きになることはまずないんですが、それさえ大したことじゃないというくらいキャラクター自体がダメなんです。
深里はと言えば、まあ変わらず。なんというか、中身が20歳とは思えないくらい幼いんです。でも、それがイヤだというわけでもないんですよ。ほんっとダメというか、アホな子だと思うんですがキライじゃないんです。アホすぎていっそ可愛いと言えなくもない。
それに、深里はいい加減そうに見えて、その実すごく真っ当な感覚を持ってるんですよね。それは恋愛においてもそうで『なんでこんな男を』と自覚しつつも(いや、ホントにそうだよ)、片瀬に一途なんですよね。アホだけど(・・・もういい)健気で一途。そこは確かに可愛いです。
今回は、片瀬を一方的に目の敵にする尾木が出てきます。
尾木と片瀬(と深里)の父親同士が、かつて深里の母親を巡って確執があったということで、片瀬に対して父子二代の恨みを募らせてるんですね。
それに関して、深里が尾木に拉致されるんですが、結局自分から片瀬に返しに来るんです。その間に深里に薬飲ませて、尾木の父親が躰を触ったりはありましたが。
しかし、この後の尾木への報復というかの顛末があっさり過ぎた気がします(その中身自体は軽くはないんですが)。
それにしても、片瀬の『(深里に)恋愛感情を持っていたのは11歳の時から』って、成人した男が11歳の少年・しかも異母弟に対してそれは危なすぎるから!
前作のレビューでも書きましたが、このシリーズについてはなんとも悩んでしまうんです。
まず、メインキャラクターが2人ともあまり好きじゃないし(片瀬はもうハッキリキッパリと大嫌いなタイプ)、設定やストーリーも斬新でも深くもない上に好みというわけでもない。
別に『これ』というものは何もないんですよ。正面切って『これ好き?面白い?』と訊かれたら、おそらく『まったく好みじゃない』としか言えないんじゃないかな~と思ってしまう。
正直なところ、きたざわさんなら他にもっと読み応えのある好き作品はいくつもあります。
それでもなぜか数回は読み返しています(年1回は恒例のように読み返してしまう)。で、そのたびに『う~ん、やっぱり微妙だなあ・・・』と思っちゃってるわけですけどね。
たぶん前巻レビューにも書いたように、赤坂さんのイラストの影響が大きいんでしょう、きっと。