あの虹の色を

ano niji no iro wo

あの虹の色を
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%
著者
玄上八絹 

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媒体
小説
サークル
27000Hz〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
しもべと犬
発売日
価格
ISBN

あらすじ

『しもべと犬』『茨姫は犬の夢を見るか』番外編

表題作あの虹の色を

刑事/傭兵
《犬》

その他の収録作品

  • 初めての禪。
  • Echo Of A Kiss
  • Trust-U
  • あとがき

レビュー投稿数1

爽やかな表紙が詐欺です…。

わんこシリーズの番外編同人誌。
3つの掌編が収録されていますが、凄かった…。(*゚ー゚)トオイメ
爽やかな青空の写真の表紙が詐欺です。

1つ目:どぎつい調教話(犬姫の納品直後)、
2つ目:2CPいるからスワッピング!?という4Pエロエロネタ。
この2つで死亡しました…。

でも、3つ目は良い話でした!
犬姫派大満足の一本です。


【はじめての禪。】約41P
冒頭は信乃視点(たまに一水視点)で、
研究所に定期検診に来た信乃と一水のやりとりです。

偶然モニターに流れていた映像は、生まれたての犬姫の様子。
禪に会う前の犬姫は、めちゃくちゃ可愛かった!!!
無垢で儚げで幼(いとけな)くて、凄まじく愛らしい生き物です。
とにかく、生まれたての犬姫が可愛らしく描写され、褒めちぎられますw 
(今の高飛車犬姫と違いすぎるという一水と信乃に激しく同意)

そして研究所の帰り道、信乃が一水に頼まれた薬を犬姫に届けます。
ふと、互いの《主》の話になった二人。
この後続く犬姫の回想で、地の底まで突き落とされました…。

ここからはひたすら『禪の調教』
無垢で無邪気な生まれたて犬姫がどんな風に調教されていったのか…。
怖すぎます。ひたすら信乃と一緒にガクブルしておりました。。

〆は、調教の異質さに気付いておらず、
懐かしそうに禪との(調教の)思い出を語って、
智重から調教されていない信乃を気の毒そうに哀れんでみせる犬姫と
予想を超える犬姫の思い出話に衝撃を受けつつ、
頼むから智重に変なことを吹き込まないでほしい、
と祈る信乃なのでした。。


【Echo Of A Kiss】約26P
主に信乃視点、最後の少しだけ智重視点。
冒頭は禪に誘われて、禪と犬姫の住まいを訪れた智重と信乃の四人が、
《犬》の耳に大きすぎない音の距離でしっぽり花火を見ている様子。
優しく穏やかなスタートに胸を撫で下ろしていたら、
一転、地下室でのエロ×エロ大会に!

最初は、禪×犬姫はベッド、智重×信乃はソファだったので
『カップル喫茶みたいなものね』と油断していたら、
すぐに、智重たちもベッドに移動して、主に命令されて…。

何なのこの百合プレイ!! Σ( ̄ロ ̄lll) 
しかし、驚きの百合プレイはまだ続きます。
しかも、自分の《犬》のテクを披露して自慢するって
この主たち、どうなっちゃってんの?? 
とにかく、想像を絶する4Pでした…。


【Trust-U】約19P
禪と智重と犬姫と信乃で任務に出ます。
四人は、廃屋になったホテルに残った犬姫&信乃と
ホテル裏手の山で捜索にあたる禪&智重の二手に分かれます。

そして、容疑者が仕掛けたダイナマイトで裏手の山が土砂崩れを起こし、
犬姫と信乃は瓦礫の下に生き埋めになってしまいます。

身動きが取れない状況に焦って、大声で助けを呼び続ける信乃。
近くで同じく生き埋めになってる犬姫は、信乃とは対照的に、
『動けなくなったら《待て》って言われてる』
という禪の言葉を胸に、
体力の消耗を抑え、禪が助けに来てくれることを信じて待ちます。

この程度の拘束と放置なら慣れているという犬姫に
信乃は、調教やお仕置きはただのSMプレイだと考えますが、
犬姫は、調教は、禪に従う方法と生き抜く方法、
それに耐える精神コントロールを教えてくれるものだと返します。

一方、禪と智重の方も、
智重が『呪い…』とショック受けてしまってるのに対して、
禪は『死体を見て、焼いた骨に触れ、DNA鑑定してから泣け』
諦めるのはまだ早いと励まします。

この禪と犬姫の信頼関係、格好いい…。

『消耗を抑えてじっとしておく、できるなら眠ったほうがいい』
犬姫のアドバイスを頭では分かっても、
智重に再び会いたい気持ちは犬姫の禪に対するそれより劣りはしないのに、
精神力の問題で、最も適切な方法を実行できない信乃は、
犬姫が受けてきた訓練と調教の意味、
禪の調教を受けてきた犬姫の誇りを少し理解します。

この後も犬姫のアドバイスに従えず、消耗著しい信乃。
ようやく助けが近くに来ても、もはや声も出せません。
そのとき、大きな音で鳴り響く犬姫の指笛!
犬姫の身体に叩き込まれた、禪を待ち続ける信頼と呼び求め方、
完璧です…。(〃∇〃)

助けられて、禪に『良くできた』と褒められ、
落ち着いた様子でそっと甘える犬姫と
混乱して泣きじゃくる信乃。
信乃もそれなりに優秀なわんこなのだけど、
この四人の中にいると、アホの子受けに見えてきます。

信乃は、禪と犬姫のセックスライフを
禪の性癖による趣味だと思っていたし、
心のどこかで異様だとも思っていたそうです。
けれども今回の件で、自分の不甲斐なさと犬姫の強さ賢さを知り、
少し考えを改めたことでしょう。

禪と犬姫の強い信頼関係がわかる掌編でした♪

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