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rifujin na gitei
この作家さんはキチクな攻め様が多めなのですが、今回の攻め様はかなり理不尽。
タイトルに偽りなし文句なしの最低義弟の登場です。
受け様視点で描かれているので、攻め様の心理描写がないので余計にそう感じる
なんとも痛い作品でした。
受け様の父親はとんでもないロクデナシで、受け様も母親も苦労をしっぱなし。
離婚を求めていたが、徹底的に無視されている状況で一遍してしまう。
父親が再婚する為に母親が不要になった為に掌を返すがごとく離婚が進んで
母子家庭ながらも穏やかな時間を過ごせることになり、受け様はそれでも母親を
幸せに、早く楽にしてあげたいと、大学進学をしないで働くことを決める。
しかし、母親から逢って欲しい人がいると・・・そして母親は再婚する。
これから3人での幸せな暮らしが待っていると思っていたのに、突然言われても
いない義弟がいる事を知り動揺する受け様。
まぁ、この辺から再婚話に息子がいる事が分からないって事から何かあると思って
しまうのですが、この義弟は表向きは良い子なのですが本性は傲慢で理不尽な暴君
受け様を出会った初日に、不幸だった母親の幸せを奪いたくなければ抱かれろと・・・
受け様はその一言で抵抗することも無く抱かれてしまう。
そして両親の望みのまま表向きは幸せ家族で暮らすけど、親の眼の無いところでは
毎回攻め様の受け様に対する行為は続いていくんです。
この攻め様はかなり屈折してるのですが、良い人を見ると虫唾が走るタイプ。
受け様を性欲処理の道具として扱うロクデナシ。
でも抱き合う日々の中で徐々に二人の関係に変化も出てくるが・・・
男を見る目が無いと言われる受け様の悲劇的な恋のお話って感じでしょうかね。
後半で不器用ながら攻め様の心情が垣間見えるフレーズもあるのですが・・・
ハッピーエンドとは言えない終わりになっています。
まぁ、想像すれば手酷い扱いをしてる攻め様が次第に受け様に感化され互いに
恋になっていく過程が想像出来る内容でもあります。
この作家さんの描く受け様は何処か天然的で可愛らしい要素があるので痛さ半減してる
のが、良いのか不足なのかは好みの問題だと思えるお話でした。