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何度目かわからないけれど、夏樹に恋をしなおした
bisque dol eternity
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
シリーズ未読です。
どうやらシリーズものらしいこの作品、
今回は、秘密のラブラブ新婚生活に、ダンナのうっかり一言で、会社の同期の友人達が家に押しかけることになってしまって、、、。
こんな出来過ぎた嫁、女じゃ、ありえねぇよ。
男として、男の姿のままで、男の人のお嫁さんになりたい夏樹。
完璧すぎるほど完璧な、理想のお嫁さんを目指している。
好きなのは、夏樹だから好き、それ以上の深い意味を考えられない単純な陶山。
理想の嫁にメロメロ。
愛しているから家事の手伝いでもなんでも「自然」にこなす。
でも、その「自然」が問題で。
なんかこのお話って言うか、この結末、BLファンタジーとはまた違った意味で、
こんな結婚生活って、ありえないよな、っていう、もう、超時空レベルの理想の結婚生活ファンタジーだよなぁ、、、、。
オマケ
ひかりくんの方の話を代永さんでCD化したりしたら、
鳥肌物のうざさで、おもしろいだろうな。
千佳士は日野さんの感じで。
陶山と夏樹の方の話は、キャスティング思いつかないけど。
『ビスクドール・シンドローム』からのシリーズ4作目です。現時点での最新作ですね。
今回は・・・巻を重ねるごとにヘタレまっしぐらの陶山(攻)が、さらに大ポカをやらかしてくれました。夏樹(受)、頑張ったねえ。こんなに健気だったんだ、ともう可哀想というかなんというか・・・陶山ぁ!
BLに女装は珍しくもないですが、こういう形で『女装』を扱った作品は、寡聞にして私は他に思いつかないですね。
ホントにこのシリーズ、読む前のイメージは『あまあまバカップルのらぶらぶ』だったんですね。イヤ、それが的外れというわけではないんですが、でも決してそれだけの作品ではないです。結構深い・重いテーマも扱ってるんですが、それが押しつけがましくないんですね。いい意味でさらっとしてる。作品のトーンとしては、どこまでも『甘い』んですよ。
まあその分、ちょっと浅いと言えるのかもしれませんが、私はこの作品(シリーズ)のトーンなら、これでちょうどいいと思っています。あまりクドクドやり過ぎると、それこそ説教臭くなってしまいますから。
陶山と夏樹に、それこそ根本的な部分で気持ちの食い違いが生じてしまいますが、陶山は自分のやらかしたことの『本当の意味』に気づかないんですね。夏樹を傷つけたから謝りたい、でも夏樹は謝るなと言う。そこで陶山は悩むんですが、実家で事情を知った両親にさんざん責められて、夏樹がイヤなのは『陶山が謝る』ことそのものではないんだ、ということにやっと気付きます。
今回も、スピンオフ・天使シリーズの桃原×ひかりCPが出てきます。この2人は、陶山×夏樹に輪をかけてスゴイですね。いやあ、それにしても桃原は苦労性だわ・・・ひかりに関することはともかく、なぜか陶山のフォローもしなきゃならないあたりが泣かせます。
しかしラストのSSは、まさかこんな方向へ行くとは想像もせず唖然。そして、桃原にまさかのヘンタイ疑惑が。
このシリーズ(スピンオフも含めて)好きですね~。まだ続くのかな?
シリーズもいよいよ大詰めな感じがする最新刊は、甘々な新婚生活。
もう、どこからどう見ても立派な夫婦なのですが、その当たり前の事が
どこか抜けてる攻め様の迂闊発言で奥様である受け様が傷ついてしまうのです。
攻め様にとっては二人で夫婦として暮らす日常が当たり前過ぎて、うっかり
秘密にしていた結婚して奥さんがいる事を会社の同僚たちに知られてしまう。
知られるって言うよりも自らバラしちゃってるおバカさんなんですよね。
正直者だから奥さんに対する愛情がダダ漏れしちゃってのうっかりなんです。
そして、同僚たちに忘年会と称して奥様を紹介しなければならなくなるのです。
でも、受け様に嫌な思いはさせたくないのは確かなんです。
言いずらそうにしながら、受け様に促され事の次第を打ち明ける。
そして受け様は、攻め様の為に女装をして攻め様の同僚を自宅に招く・・・
でも、攻め様には気丈にも大丈夫だからと言っている受け様ですが
自分で引き受けた事なのに、気づけば悲しくて・・・
攻め様がノンケだったことが今更ながらに感じさせる出来事になってしまう。
それでも、攻め様が好きで好きで離れたくなくて、攻め様の為に己のプライドを
捻じ曲げても尽くそうとする姿は健気なんです。
でも、攻め様は受け様がそこまで気にしている事に気が付かないのです。
二人の同性同士の夫婦としての心構えや気持ちにズレが出てしまう。
って言っても、別に攻め様が女装を強要してる訳ではないんですが
受け様は必要以上に色々考えて男の自分が奥さんになったことに不安を思えて
しまっているのです。
そして二人の間に擦れ違いが起こってしまう。
受け様は不安からいつものように攻め様に向かい合う事が出来なくて
攻め様は、自分の浅慮な行動に謝ろうとするのですが・・・
そして攻め様は実家に帰った際に自分の両親に攻めたてられて、自分の犯した
本当の意味を知るのです。ホント相変わらずの天然系おバカさんでした。
結局は、雨降って地固まるって方向にうまいことハッピー展開になりますので
全体的には甘くてほのぼのした作品になっています。
そして、リンク作の二人も登場していますのでそちらもほのぼのしてました。
短編の可愛い子同士のアブナイ戯れに、桃原の変態疑惑が持ち上がります。
そちらも楽しめるお話でした。