変な下心がある奴は、俺の作ったメシ食うな!!

下北沢カフェ・エモート~恋の味も知らないくせに~

shimokita cafe emote

下北沢カフェ・エモート~恋の味も知らないくせに~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×27
  • 萌11
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
85
評価数
27
平均
3.3 / 5
神率
14.8%
著者
千地イチ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈々村花世 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784812449301

あらすじ

下北沢にある小さなカフェ『エモート』。
そこのシェフである土ヶ谷創は、
ある日、ふらりと現れたパーマ頭の青年・喜多秀虎に、
無理やりアパートに居候されてしまう。
大食いで騒がしいほど明るい秀虎は、いつの間にか
カフェのホールスタッフとして働くようになり、
まるでひな鳥のように創の料理を心待ちに
している。そのうえ、鍛えている創の身体に憧れを
抱いていて、ホモ疑惑も浮上!!
絶体絶命の創の姿を見ても、優雅なオーナーや、
イケメンパティシエは面白がって知らんふりで…。
明るい謎の男・秀虎、短気な創、
優しすぎるオーナーと、のん気なパティシエ。
厄介者ばかりが集まったカフェには波乱がいっぱい!?

<千地イチ先生のコメント>
下北沢の小さなカフェを舞台に、
ドタバタ(?)ラブコメをしたためましたっ!!
ちょっと変態で気持ち悪い!?天真爛漫な謎の大食い男と、
ストイックな体育会系ツンギレ!イケメンシェフを中心に、
LOVE&事件&事件&じけ(略)…色々とてんこ盛ってしまいました。
脇キャラももりもり書かせていただき、嬉しい限りです。
シリアスシーンもありますが、楽しんで読んでいただければ幸いです。

表題作下北沢カフェ・エモート~恋の味も知らないくせに~

喜多秀虎、受様の務めるカフェの前で倒れていた男25
土ヶ谷創、粗暴な性格を自覚する腕の良いシェフ28

レビュー投稿数7

設定盛りすぎて気が散るかも

序盤からずっと警察と救急車を呼べ〜!!!!! って感じでした。

作中、問題が多発するのですが、全て最初から警察に通報していればこんなことには……と言いたくなる内容。
そして色々な要素がてんこ盛りすぎて、主人公の成長とか恋愛に集中出来ませんでした。
自警団の話は流石に要らなかったのでは……何かのスピンオフなのか……? と思いました(多分違う)。

ただ、創(主人公)の性格の酷さが絶妙で良かったです。二十代後半とは思えない癇癪持ちの子ども。謝罪もお礼も出来ない。こういう大人いるなぁというリアルなダメ人間でした。
過度にクズ過ぎないけど身近に居たら絶対に不快なキャラ(笑)

そんな創ですが、モノローグで父親から精神的なDVを受けていたことがわかります。父親の影響を多大に受け、メンタルが地味に異常。

感情を相手に押し付け機嫌でコントロールしようとする性格……嫌いな父親と同じようなクズに育ってしまった事実……そんな父親に愛されたくて作る料理……。
このなんとも言えない人間らしさが本作の魅力の一つだと思います。が、精神面の描写とか、過去の掘り下げが物足りませんでした。

終盤、自分が周りに許されている子どもだと気が付く創。色々と思い悩むのですが、事件が重なりまくったせいで描写が薄い。
そしてモノローグでは反省していても態度には出せないまま物語が終了してしまいます。
ちゃんと成長はしているのですが、子ども時代から培ってきた性格はなかなか変えられないってことですかね……。

結局のところ創は父親に縛られたままだし、ほんの少しだけ成長したけどまだ子どもです。
これから愛にたくさん気が付いて、たくさん受け止めて、謝罪とお礼の言える大人になってくれたらいいなと思いました。

創の仕事仲間がみんな心広くて良かったです。
私なら父親のことを知っていたとしても絶対に近付かないです(笑)
そんな創を飯から感じる愛情だけでツンデレ扱いして受け入れられるの強すぎる……。

0

萌えより先立つものが大きすぎて・・・

千地イチさんの2冊目!
やはり、BL色というよりは青春群像小説っぽい中にラブがあるという骨組みのしっかりした小説は上手いな~という感想。
はっきり言って、萌えとかそういう次元ではないような気がする。
この作家さん、ひょっとして一般小説書いてらしゃる方なんでは?と思うほどにこなれてます。そして某作家さんの文体に似ている・・・
このペンネームはBLネームなんではないでしょうか?

と、まあそんな事はさておき、今回もワンコ攻めでした~♪

下北のカフェの前に倒れているところを保護された、一部記憶を失っている秀虎。
記憶を失っていても、彼の求めているものはそこのカフェのシェフ・創の匂いと作る料理。
覚えていたはずの記憶も失くしてしまい、秀虎は創のアパートにやっかいになる。
そして時を同じくして、カフェの人間関係の潤滑剤をになう竹下が失踪し、これまた同時期に起き始めた店への嫌がらせ。
そんな出来事を通して、無愛想で自分の欲しかったものに気がつかなかった創がそれを知るという部分がメインになっていると思われます。

なので、秀虎とのラブについては何となく後からもれなくついてくるっていう感じかも?
ラブコメとのコメントはありますが、確かに秀虎の明るい性格、ワンコな部分、パティシエの吉男の軽さ、がコメディを、創のかなり強力なツンデレ意地っ張りとのやり取りがコメディかと言われればそうかもしれませんが、
ライトな乗りは演出しているものの、結構真剣なラブコメだと思います(?)

はっきり言ってキャラクターへの萌えというのは、そんなにないです。
秀虎はかわいいし、その愛すべき性格はとってもいいのですが、それがダイレクトに萌え化と言われると?
それは創についても同じ。

あらすじも何も見ないで全くストーリーの予備知識を入れずに読み始めたので、
秀虎の記憶喪失が、店への嫌がらせが、竹下の失踪がどうつながるのか?それはとてもドキドキさせました。
結局のところ、それは繋がりがあるようでないような、でも根本は創と秀虎の関係に必要な事柄であったという、かといって拍子抜けするものではなかったのです。

とにかく、他のBL小説とはちょっと違う。かなり一般小説よりな雰囲気が大きくてそちらに目がいってしまったのが・・・
なので、萌え部分は同時発売の「ラブコレ」で補充いたします~♪
そちらはかなり・・・www

3

calmからemote

ペンネームが気になっていたんですよ、実は。
(何故かは書くまい……ってきっと分かる人には分かる……w)
更には「君だけが僕の奇跡」のレビューを横目で見て更に気になり……
ということで、千地イチさん初読みです。

               :

料理の腕は素晴らしいが、口が悪く人間未熟な我が儘男土ケ谷創。
彼がシェフをつとめる下北沢カフェ・エモートに突然現れた
記憶喪失のトラちゃんこと秀虎。
やむを得ず居候させることになった彼に振り回されながら、
次第に孤独だった創の心が成長して行く物語。

下北沢という街の雰囲気、カフェのイケメン達、街の自警団の若者達……
主役二人以外の要素が沢山盛り込まれ、シモキタ青春群像という感じ。
ストーリーとして面白く、続きが気になりながらどんどん読んだ。
肝心のラブは、カップルに対してキュンとしなくて、どうでもよかったのだが(笑)
トラちゃんの創に対する肉体フェチ的な部分を含む執着は、
ちょっと気持ち悪く、それを一刀両断に退ける創の対応も読んでいて楽しい。

トラちゃんは、創の作る料理を食べて、その度にうまい!と絶叫する。
それが創の心を動かしていくのだが、
うーん、誰が作った料理か分かっちゃうって、凄い能力なんだけれど?(笑)

ラブコメだそうだけれど、コメディという程明らかな笑いではなく
重くならないシリアスさの軽快な音楽がのような感じ。
萌えとは言いがたいが、H場面のポジション交代や
ロマンチックじゃない会話やモノローグも好きだった。

挿絵は悪くはないのだけれど、水泳で鍛えた秀虎ちゃんが愛する創の肉体が
もっと際立つような絵柄の方が良かったかな〜。

個人的には、対抗し合う青赤二つのシモキタ自警団のヘッド二人、
青柳と緋本のスピンオフを希望w♪


2

前作ほどではなかったけど

私は結構好きなほうです。

そしてラブコメな為、作者様の前作よりBL色が濃くなったというか、
BL展開になったのかなぁと思います。
ただ、萌とかは少ないかなぁ。かといって神でもない。

いろんな事が起きるのでもう少し絞って萌要素があったほうが好みですが・・・。
魅力的なキャラが多いので、この作品をベースとしてスピンオフがあったら絶対読みたい。ラブ・コレの番外も悪くなかったんで。

イラストについてはキレイですきなのですが、作中に創の肉体美がとても魅力的に書かれているのでその辺りがもっと描かれていると良かったです。水着のイラスト見たかった!

1

終始、何かがあれこれ起きている感じ

あとがきで「ラブコメ」とあって、あぁこれラブコメだったんだぁ……って思いました。
あんまりコメディ感無かったと思います。

盛り沢山すぎでは?と思うほど色んな要素が詰まっていました。

イケメン揃いのカフェ
記憶喪失の秀虎
下北を二分するグループ勢力あれこれ
カフェバイトの失踪事件
創の肉体美
「ホモ!」と罵っていた創が受けになるまで……

記憶喪失モノが私は大好きなので、ほぼ全て読んでると思うのだけど、普通「記憶喪失」ってそれがテーマ・メインだと思うんですよね。

でもこの作品は、「記憶喪失」があくまで作品の要素でしかないというところが、すごい。
ちょこっと記憶喪失どころではなく、秀虎は終始記憶喪失だしなんならまた…ってくらいなのに、あくまでそれがメインではない。

なので終始、何かがあれこれ起きている感じで、えー?どうなるの?といった面白さはありました。

でもキャラ萌えが無かったわ……。

というのも創が拗らせツン男で、萌えがなかった……。
言動のキツさも読んでてイタいし、「愛されなかった自分」「心の奥底では愛されたいと願っていた自分に気づく」みたいなのも丁寧に描かれているけれどなんか読んでて共感できないし……。

そもそも創の父親なんなの??あいつが元凶。

秀虎は、私の大好きな年下ワンコ攻めでありながら、微妙にフィットせず。

というのも、攻め受け未確認で読み始めたので、多分、秀虎が攻めで創が受けになるんだろうなぁ?と予測はつくものの、え?もしかしたら攻め受け逆?!と思わせるところも少しあって、年下ワンコ感丸出しってほどでもなく……。

いや、めちゃくちゃ懐いてるし思い返せば確かにワンコなんだけど、キュン!とするところがほぼなかったというか。
あぁいい子だなぁ〜性格いいなぁ〜で終わってしまいました。

0

何処に焦点を絞り込めば良いのか迷う話

なんでしょうね、面白くないって程でもないのですが、何が中心?なんて
思わず読んでると感じてしまうお話なんですよね。

受け様のカフェで行き倒れるようにしていた攻め様を店のオーナーが拾い、
目覚めた攻め様からいきなり美味しい匂いなんて言われ抱き付かれるシェフの受け様。
受け様の作る食事に涙しながら美味しいと心からの言葉が溢れる攻め様なのですが
なんとどうやら一部記憶喪失状態なんですよね。

この受け様の働くカフェは、バリスタのオーナーと女癖の悪いパティシエと
アルバイトの4人で切り盛りしてる小さなカフェなんです。
そこに、嵐のごとく可愛い顔した得体の知れない記憶喪失で受け様に懐きまくる
攻め様が加わり、尚且つアルバイト君は地元のredやらblueなんて言うチームに
所属してて、トラブル感満載の設定でありました。

そして、受け様のトラウマと、攻め様のトラウマ的な大盤振る舞いとでも言うべき
多様なバックグラウンドがあってコミカルなんだかシリアスなんだか微妙な流れです。
簡単に言えば、同じ時期に多様なトラブルが一気やって来て、そのせいで受け様が
心的ストレスで爆発してしまい、弱ってる受け様に攻め様が告白しちゃうような話。

でも、その攻め様も記憶を失う程の悲惨な過去があるのですが、全てのトラブルが
解決した最後に、受け様の思惑で、記憶の再生に繋がる事を告げられる。
そして攻め様は元の場所へ、受け様も攻め様のいなかった日常へと戻るけれど、
攻め様は、記憶を無くしていた間の受け様の事は忘れていなかった・・・
その訳は?なんてストーリーでした。

受け様の抱えた過去の父親に関するトラウマが1番の軸になっていると思うのですが
多様なトラブル満載なので色々内容が分散してる気がするんです。
逆に主役の二人の過去があっさり解決しちゃうって言うのもなんだか最後は軽すぎで
萌えどころが今一はっきりしなくて、なんだかなぁ~って思ってしまいました。

2

キャラは良い。萌えは・・・

千地先生すみません;(最初に言っときます)

少数精鋭の下北沢のカフェ、男前揃いで腕も雰囲気も最高。
・・・となれば、既読作のアレやコレが浮かぶのだけど、本作は本作。
解っているのだけど、どうも、ホモ集団慣れしている腐頭には、男前揃いだからあの人とこの人も?と思っちゃう節があって、スピンオフを妄想しながら読んでしまいました!

話は、店の前で生き倒れ記憶喪失の「秀虎」登場から始まる、フロア担当の竹下の失踪、店への嫌がらせと、街の自衛グループ同士のあわや抗争か・・次から次へと問題が起こる事で、人嫌いで粗暴なシェフ「創」が成長していくストーリーでした。
BLは付け合わせと言った感じです。
もちっと色気が欲しいなぁー(-ε-)

読みが足りないのかも知れないけど、読み易かったのに何故か主カプが自分のまん中に来てくれなくて消化不良感が。
創のような性格は男に少なくないので、創の性格よりも、周りに揃っている温和で懐深い男前の方に目が行ってしまったし、
攻めの秀虎の、料理にこもった心を察する能力と、それが創へのラブへと盛り上がる理由がイマイチ解せなかったのもあります。
また、秀虎の記憶喪失が治り、喪失中の記憶(創との時間の記憶)が無くなって「おっ!」と思った途端、それも即回復したスピーディー展開にもでした。

これだけ多い事件の状況がすんなり入ってきたので、説明と組み立てが上手い作家さんなのでしょう。
でも、重箱の隅突きが好きな自分には、もう少し絞ったもの→「萌え文」が見つけられなかったのが残念でした。

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