雨の下の君に捧ぐ

雨の下の君に捧ぐ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×223
  • 萌11
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
12
得点
182
評価数
49
平均
3.8 / 5
神率
22.4%
著者
千地イチ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
國沢智 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784812493854

あらすじ

順風満帆、今が楽しけりゃそれでいい。毎日をだららだらと適当に送っている美容師・二戸島由有(にこしまゆう)の快適な生活は、ある日、店の異動を命じられ激変する。異動先には、二戸島が最も会いたくない先輩、橋本すばるがいるのだ。
「いつも楽そうにやってたお前が、困ってる姿を見るのは楽しい……いいザマだな」
『美容師界の王子』と呼ばれ、メディアでも人気絶頂のすばるは、何故か「王子」の仮面を二戸島の前でだけ外す。地味で暗かった過去とまったく違い、傲慢で美しく変貌したすばるに、過去の「秘密」を握っている二戸島は、巧みな飴と鞭で翻弄されてゆき――。

表題作雨の下の君に捧ぐ

ニ戸島由有、受様の店に異動になった美容師26
橋本すばる、高校の先輩で王子様系カリスマ美容師

レビュー投稿数12

どっちがどっち?と最後まで油断できなかった

攻め受けの事前情報がないまま読んだ方が面白いかも?
身長差的にもパワーバランス的にもどっちに転んでもおかしくなく、最後までドキドキしながら読める、隠れ「攻×攻」作品でした♪

高校時代同じバスケ部で、一度だけキスしたことのある先輩後輩が美容師として再会し、一緒に働くことに。
地味だった高校時代とは別人のように垢抜け、現在はカリスマ美容師の先輩・橋下すばる。そんな先輩の店に異動になった美容師・二戸島の、一人称「俺」で進行するお話。
二戸島はオラオラ系かと思いきや、すばるにイジられっぱなしの意外と可愛い奴でしたw
すばるは王子様キャラと腹黒キャラを使い分ける謎の多い人物。その謎を二戸島が知る時が、二人の想いが重なる時でもあり、二戸島がすばるに襲われてしまう瞬間でもありますw

昔のすばるは、容姿端麗で頭も良くバスケも上手かったが、地味で大人しい性格故に周囲からは特に注目されなかった。しかし側にいた二戸島はすばるの魅力に気付き、ほのかに憧れを抱いていた。
すばるは自分の美貌を当時から自覚していて、自分を守る力をつけるまでその魅力を隠していた…という裏があり。そのにじみ出る色気と群れない性格のため、二戸島の知らないところで屈辱を受けつつも、常に先を見据えていました。その視野の広さは、再会した二戸島への「周囲を見ろ」という助言や、スキャンダルの切り抜け方にも表れていて、そのカリスマ性が技術や外見だけのものではないことが伺えます。

そんな、ドSだが愛ある?すばるの下で働く二戸島の成長物語でもある本作。原宿店でのやり方を貫こうとする二戸島が、すばるやスタッフや客との交流の中で少しずつ解され、銀座店に馴染んでいきます。
会話・髪質・服装などからスタイルを決めていく過程やカットの技術などの仕事描写から、サロンの裏側をのぞくような楽しさがありました。

気になる攻め受けはある程度予想はつくものの、
美人で繊細な面もあるがドS肉食系なすばると、完全にすばるに主導権を取られてるけど容姿的には攻めっぽい二戸島とで、最後の最後まで逆の可能性も拭えない、そして本文中でも将来リバの可能性が示唆されている、夢のあるオチでしたw
絡みでも主導権はすばるにあり、二戸島を泣かせて興奮したり、拘束して嬲ったり、乳首をいじって笑ったり…とにかくブレずにSで魅力的です。最後には素直になって乱れる姿もエロ美しい。そんなすばるに翻弄されっぱなしの二戸島の素直さも可愛く、すばるが苛めたくなるのも納得v
絡み中の台詞だけ読むと本当にどっちがどっちか分からないし、
学生時代ずっと頭の中でお前を犯してた…と告白するすばるに、どっちで?と聞きたくなりますw

すごく対等感があり(個人的にこれくらい受けが強くないと対等感は出ないよな~と思います)、かつ先輩後輩故の親密さも可愛らしい、関係性萌えMAXな作品でした♪

6

大人になるということ

既出作2作が、なんとなく青春群像作品という雰囲気を感じていたのですが
今回も若者の気持ちやあり方、それを表す主人公の描写がとてもリアルに身近に感じて
どっぷりと共感してしまい、逐一主人公達の気持ちにうんうん、わかるわかる!とうなずいておりました。
ふたを開けると今回もワンコ!?
しかし中々に受け攻め逆転な匂いもあり、リバの可能性もとても大なカプ。
とってもいい感じのお話に、読み終えたあと若干興奮気味?
キャラクターと、圀沢さんのイラストもとてもマッチしてよかった♪のです。

原宿の美容室で好きなものに囲まれて好きな仲間と好きな仕事をしている二戸島は、同居している先輩が結婚するために部屋を出なくてはならなくなります。
ちょうどそのとき、オーナーの犬飼が二戸島に持ち掛けたのは、銀座にオープンする進展への移動。
赤い髪に金の毛先、古着風のファッションにピアスの穴だらけの二戸島は、場違いな銀座の店は乗り気ではないのですが、住まいを犬飼が提供するということからとうとう銀座勤務に。
その店は一世を風靡している今をときめく”すばる王子”が店長。
実は二戸島はすばるの後輩で、一度だけキスした過去があります。
しかし、久々に再会したすばるは、二戸島には厳しくあたり王子の顔のみじんもない。
今までの自分と銀座で求められる姿に自分じゃないと悩む二戸島なのですが・・・

前半部分、この二戸島の悩む姿が非常に共感を覚えます!
彼は高校生の時のまま、子供だったと皆から言われますが、苦労もせずに順調にやってきた。
それは自分の好きなことだけをやってきたから、それで許されていたから。
銀座という場所と訪れる客や、働くスタッフに違和感を覚え自分が疎外されているように感じるのは、自分の世界が狭いせいだとまだ気が付いてないのです。
そこに登場する、お客、とくに原宿で二戸島を好きで追いかけてきたロリファッションのツバサちゃんの姿は、二戸島同様にすごく感じるものがありました。
彼女も就職を控えて今までのようにはいかない。それを後半部分の成長した二戸島が飛び立つお手伝いをするという展開。
めちゃよかった!!このあたり、昔の自分をもっそい重ねてます(汗)

ところで肝心のラヴ部分!!!

この二戸島の成長がカギです。
彼がいろいろ知ることで考えて人の気持ちを知ろうとする。
だからこそのものがあるのですが、なんといっても曲者がすばる王子ですよ!!
いつも微笑みを絶やさず、マスコミ露出も多いので睡眠を削ってクマまでつくって仕事をしている。
その彼の本音を引き出せるのは二戸島だけ。
ちょっと彼は過去のトラウマが深すぎたものがあるのですが、微笑みの王子の姿とは真逆のドSが入ったその襲い受けは思わず「どっひゃー!」と、、、
どんだけひねくれてるんだというほどに、この人は奥が深そうでちょっと注目キャラですよ♪
でもね、本編に彼が美容師を目指したのは、という理由がふれられているとは思うのですが、ひょっとしてきっかけは高校時代に二戸島に髪を切ってもらったのことに端を発するんじゃないか?って思うのですよ。
ひょっとしてものすごく健気で純情を持ち合わせていたんじゃないかって。
そこへ現れた二戸島は、高校時代と何も変わることなく鈍感で明るくて、彼には眩しすぎるほどで、そして嫉妬するほどだったんじゃないかな~って。。。

野良犬みたいな二戸島がラストには、駄犬のように(笑)すばるに耳を垂らして降参しておなかを見せてる姿が重なって、こういう風に変わるのか、なんて愉快でもあったり。
ものすごくラブ♪っていう話でもないと思うのですが、人生の選択と成長とそんなものが生き生きと描かれて、とにかくキャラクターが個性的でよかったのです。
オーナーの犬飼も、すばるの付き人のリキも、よかった。
今回の千地作品、大ヒットです!

7

仕事も恋も丁度良い

この作者様の作品を読むのは2冊目だったか…前回の作品はいまひとつだったのですが、こちらは気に入りました!

二戸島の目線で話は進むのですが、すばるの心情が少し透けて読めるのが良いです。わざとらし程はっきりじゃないのが良い感じです。

すばるが、二戸島の前だけでは、二戸島の知っている高校時代のすばるに戻るという単純なものじゃないのも気に入りました。

二戸島が、すばるとの関係だけでなく、美容師として大人として成長していくのも良かったです。

二戸島やすばるに好意を抱く人物も登場するのですが、彼ら自身のキャラは好感を持てましたし、周囲との関係もさっぱりしていて心地よかったです。引っ掻き回すほどの言動もなく、かといって「何のために登場したの?」という無駄な感じもありませんでした。

二戸島、まさか受け?と思ったらやっぱり攻め?!とちょっとした予想外(ぐるっと回って結局は予想通りですが)なエロも良かったです。

気になっていた犬飼と小森のイラストも最後に見れて、嬉しかったです。

私にとっては、何もかもが丁度良く、楽しく読めました。
こちらの作者様の作品を読んでみて、ちょっと合わなかったかも、という感想をお持ちの方にも、読んでいただきたいです。

あ、あと題名だけは私も釈然としませんでした。他にあったのでは…?

4

読むごとに味のある1冊                              

主人公の二戸島が美容室の異動を機に今までの甘さを知り、仕事の取り組みかたを変えなくてはと悩み、自分なりに折り合いをつけていける所に好感が持てた。
無理して自分を変えることに意気込むより、気持ちが吹っ切れるだけでもだいぶ楽になった感じがいい。

先輩のすばるはざっと読んでみて性格の悪さが目に付くのだけど(笑)、元々が素直じゃないし、いろいろ仕事を抱え込んだり周りに隙を見せない弱さも見えてあまり憎めない。
高校時代の後輩・二戸島だけに対して素を出す部分がいい。

この1冊ではラブラブな雰囲気は薄く、二戸島側は環境の変化に対しての戸惑い、すばる側は好きだった後輩クンがいきなり懐へ飛び込んできた事の戸惑いが強かった気がする。
二戸島がすばる先輩に対して好きって思う気持ちも、まだ他の好きなあれこれと2番手横並びで同系列に感じる。

まだまだ発展途上なカップルだと思うけれど、ホントは攻め受けが逆のほうが個人的な好みなので(笑)、もし続編が読めるならカップリング逆転を希望したいな。

美容室内での何人かのカット客とのやり取りや、さりげなく味のある脇役、二戸島が何かとと周りに可愛がられている雰囲気など、私好みのツボを軽く押してくれるエピソードがいろいろ詰め込まれているので、読むごとに味のある1冊。

3

今後の二人に興味大

高校時代に初めてキスをした先輩との再会もの。
センスのある読み易い文章、キャラの立った登場人物
リアルなようでいてどこかファンタジーな雰囲気
シリアスだけれどポップな味わいは、作者の個性だろう。


原宿のアングラ系美容室の人気美容師・ニ戸島由有 26歳
二戸島の元先輩・カリスマ美容師:橋本すばる28歳。

すばるが店長となってオープンする銀座の新店舗のスタッフとして
働くことになった二戸島。
楽しく不満もなかった今までの環境から一転し戸惑う二戸島だが、
すばるはかつて自分たちが先輩後輩だったことすら
なかったかのようにふるまい……


物語は、二戸島視点展開する。
客観的にはステップアップではあっても、本人にとっては不本意な移動。
恋愛以前に、変化の中で自分のあり方に悩む二戸島の成長物語の要素が強く
それはそれで面白かったが、その分後半の恋愛は割にあっけなく進む。
ただ、王子さまのキャラが一癖も二癖もあるので(好き♥)
そのあっけなさは物足りなさとはならなかった気がするが。

この王子様との関係、最後まで攻め受けが分からないし、
今後もリバの可能性ありを強く匂わせている所がまたいい。

傍からみると変な関係に見えなくもないが、すばる王子の純愛なんだろうなぁ。
一歩成長した二戸島は、大らかでそれに答える度量を持っているようだし
同業者としても切磋琢磨しながら、プライベートでは甘く
多少個性的だろうけれど、本人達は幸せに過ごしていくことだろう。
そんなその後の二人の関係をあり方も、どこかで見てみたい気がする。


二戸島を支え、すばるのおかしさも分かって見守っているような
変わり者のオーナーや、すばるの付き人的な役割のリキがいい味。
どちらもBL的には美味しい人物に思えるのだが、スピンオフはないのかな?


3

予想外によかった

このタイトルと、このあらすじと、カラー口絵のキスシーン。
しっとり切ない、ジリジリ系の再会もの?
なんとなく雰囲気の予想が付かないまま読み始めてみると、
登場した主人公の二戸島は、考え無しのお気楽キャラみたいで、
それが、意に染まない転勤を命じられ、高校時代と全く変わってしまったような先輩・橋本すばるの下で働く事になって、
まあ、いろいろと、お仕事的に成長していく物語で、
成長物語としては非常におもしろいのだけど、
なにせ、語り手が二戸島なので、橋本すばるが、なんともまあ、分かり難いこと!
ある意味、なかなかちゃんと恋愛に発展しないジリジリ系とは言えるし、
視点をすばる側にすれば、切ない純愛、十年愛ストーリーとも、言えなくはない。

二戸島やすばるは言うまでもなく、オーナーの鳥飼といい、すばるの付き人リキや、二戸島のお客のつばさちゃんなど、キャラクターの造形に奥行きが感じられるところがとてもよくて、タイトルからは予想外のおもしろさでした。

3

26歳児の成長物語(推しは脇キャラ)

社会人歴6年を超えて初めて壁にぶち当たる美容師・二戸島の成長物語。

仕事を絡めて二戸島の悩みが語られ、考え方や姿勢の現状把握が丁寧に行われる。基準の一つは楽しいか楽しくないかで、説教臭くならないギリギリのラインを保っている。26歳にしては随分と青臭く子供っぽい。

一貫して二戸島視点で進むため、周囲が見えていない前半ではすばるの人物像が掴めない。すばるも自分を晒すタイプのキャラじゃないので内面が分かり辛く、ページ数の半分を超えてもBLの気配は匂う程度。

後半は二戸島とすばるのそれらしきシーンも増えていく。しかしそのときすでに私はリキ推しになっており、諦め笑顔の先にある彼が気になって仕方なかった。
挿絵もリキの見た目が一番好みで、不慣れっぽい敬語に萌える。すばるに献身的なところももっと深く語って欲しくなり、最も興味を惹かれるキャラ。二戸島より若くても大人で、自分を客観視して悟っているところが好きだった。

話を戻してメインカプ。素直になればすんなりくっつくが、分かり合えた状態でなくこれからという感じ。エロシーンの間じゅう、すれ違い込みの言い合いが続いて面白かった。開き直ったすばるの重い愛の告白は、言い回しに笑った。

千地さんはこの路線で作風が確立されてるのかな?読みながら、特に似てもいない同作者の別作品を思い出した。恋愛より主人公の成長に重きを置いて描かれている。

悪くはない。……が、中堅スタッフが仕事を楽しい・楽しくないや好き・嫌いなどの理想を語る精神論で詰めてくるキラキラ感がハマらなかった。メインカプより脇キャラのリキに心を持っていかれてしまったのも、ハマれてない証なんだろう。
あまりに甘ちゃんすぎる社会人主人公だったので、成長してもまだまだ足りない。この悩み内容なら夢を追う学生主人公で読みたかったかな。

0

成長物語

高評価に戸惑いながらも読み終えた作品、内容的にどこが悪いというところもなく
主人公のどこか大人になり切れないながらもみんなに可愛がられるタイプの攻め様が
美容師としても視野を広げながら成長していくストーリーなのですが、
個人的な趣味の問題でさほどのめりこめなかったなと思った作品。

素直でワンコで大人になり切れていない美容師の攻め様が日々その日暮らしのように
毎日楽しければいいなんて仕事をして6年、銀座の姉妹店に移動になり、
お高く留まっているような店の雰囲気や高校時代の部活の先輩でもある受け様に
学生時代とは違う接し方を強要されて子どものように憤ったり、かと思えば人の話も
素直に聞くような攻め様は素直に非を認めたりといったタイプ。

方や受け様はメディアにも登場している人気の王子様美容師、学生時代に攻め様から
1度だけキスをお願いした過去があるのですが、まるで攻め様のことなど知らないそぶり
それでも王子様然とした微笑の受け様が攻め様相手だと変わってくる。
ツンデレ系だし、素直じゃなくて虚勢を張る受け様なのですが以外に繊細な性格で
過去に攻め様に知らなかった辛い過去がある。

攻め様視点で描かれた仕事や恋の成長ストーリーで、恋愛面より攻め様の美容師としての
成長具合が前面に出ている気がしましたね。
大人になりたくない大人と言うか、子どもの無邪気さをいつまでも残している攻め様が
素直さワンコはそのままに一回り成長していく内容でした。
受け様の意地っ張り具合と襲い受け様ぶりにも以外に順応しちゃう攻め様。
雰囲気的にはリバでも違和感のないカップルでした。

2

味わい深い作品

千地先生の作品を読むのは、今作で3冊目。
3冊目にして、千地先生のカラーが何となく分かってきました。
人との繋がりや成長など、BLのラブだけでない部分を描くのがお上手だな〜と。
今作は、毎日楽しく暮らして将来の事をちゃんと考えてなかった美容師の成長物語でした。

二戸島はバカだけど、根が素直だから皆に可愛がられるタイプ。
すばるの二重人格っぷりが少々苦手だったので、二戸島のバカさ(でもちゃんと考えられる!)が可愛かったです。

脇役ではリキが気になりました。
頑張り屋な彼に幸あれ…!

Hは襲い受けです!
受け攻めどっちなんだ…?と思いながら読んでたんですが、予想通りすばるが受けで安心(笑)
でも個人的にはリバもありかも?と思わせるCPでした。

BLで萌えるというより、一人の青年の葛藤と成長が読んでて面白い作品でした。

2

受けが手強いわぁ…((゚Д゚;))))

高校時代の甘苦さのある記憶。
同職(美容師)での再会。
真逆な性格・考え・境遇の2人が織りなすストーリーです。

口絵カラーで『年下ワンコ攻め×冷笑の美人先輩受け』だ!と思ったけれど
あれ?おかしいぞ。読んでも読んでもワンコ受けのフラグが少し見える…。
え…?どうしよう。期待からの逆CPはチト辛いぞ??(´・ω・`;)
ーと、先輩が手強くて全然受けにならないので焦りました。
リバじゃないけどリバ好きな人は好きかも…?です。

大筋は攻めの成長物語にみえました。

好きなことだけを並べて好きなことだけを楽しむ毎日。
恵まれる境遇を引き寄せるようで、そんな甘さでも生きてこれたのです。

けれどそれだけではダメだと軌道修正してくれた大人がいる。
攻めにとっては荒療治となりましたが、それも攻めのためにしてくれたこと。
なんだかんだどこまでも愛されキャラなワンコ攻めです。

成長していくのに間接的なキッカケとなるのが受けとの再会です。
昔とは全く違う変貌っぷりに戸惑いながらも
高校時代、1度だけ、ファーストキスの思い出が何度も脳裏を掠める。
これは個人的に大好きなシチュですごく萌えました!(∩´///`∩)

受けは真逆の人生を歩んでいました。
地味だった学生時代が嘘のように華やかな世界で華やかに振る舞う。
後半にバックボーンが明らかになるのですが、
BL的にもキュンとなるエピソードになっていてとても良かったです。

好きなものだけを手にしてきた攻めの人生。
好きなものだけが手に出来ない受けの人生。
この二つが交わる瞬間が素晴らしい…!(∩´///`∩)

攻めの成長ばかりに重点を置いてるような展開や受けの本音がまったく見えない状態が
少々焦れったいな…というのが正直あったので、この場面で一気にブワッと開きました。

エッチに関しては上にも書きましたが受けが全く受けないw
そして攻めも激しく抵抗しないでとりあえずやりたいようにやらせてるので
最後の最後まで攻め受けが思ってたのと逆かもしれん…とハラハラしました。

受けは恥ずかしがり屋の意地っ張りすぎてツンツン90%いく勢いなんですが
残り10%ほどのデレがめちゃくちゃ可愛くてキュンとなります(∩´///`∩)

また、受けには側近のような専用アシスタントのリキという子がいます。
プライベートの身の回りの世話や秘書的なことまで任せるけれど信頼関係とは少し違うっぽい?
2人の関係性については深く描かれていなかったので少々気になりました。
リキ視点のお話が番外編でついていたらもっと面白かった気がします。

評価が悩むところですが萌え×2寄りの萌えで上げます。

2

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