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survival na dousei
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
タイトルのサバイバルな同棲は、読んで見ると確かにそうなんだけど、
本来は同棲と言うより、逃亡潜伏な展開のストーリーです。
攻め様受け様二人の関係は幼なじみ同士、方や国立公園のパークレンジャーで
一方はその町の住民を守る副保安官なのですが、パークレンジャーの攻め様は
学生時代からアメフトをやっていて、プロにスカウトされる程の選手だったのですが
あっさり大学を卒業して自然を守るパークレンジャーに。
受け様は保安官だった父親が病で倒れた為に、大学を中退して町に戻り父が亡き後
副保安官として仕事をしていたのですが、攻め様が町に戻って来たことで動揺します。
それは、受け様が学生時代から長い間攻め様に片思いしていたからなんですよね。
でも、意地っ張りで、攻め様に思いが知られないようにと頑なな態度を取って
いつの間にか、攻め様に会うと憎まれ口を聞いてのツンデレさんになってます。
受け様はこのまま町にいると攻め様への思いが膨らんで諦めきれない状況になるし
昔から夢だったFBIになる事で、いつか町から出ようと決めている。
そんな時に小型飛行機が国立公園近くに墜落した事から大きな事件へと・・・
FBIに憧れていた受け様は、事件の調査に来たFBIに憧れていた夢を砕かれるような
扱いを受け、でも、憤懣から独自に調査する事にしたのですが、何者かの罠に嵌り
FBIの捜査官を殺害した凶悪犯として射殺命令を出されてしまう。
逃げる場所の無くなった受け様を助け出したのが攻め様で、時間稼ぎの意味で
自然公園の奥深くに二人で潜伏する事になるのです。
サバイバルな感覚で二人で過ごすうちに、受け様は攻め様を好きだと自覚して
態度が悪くなる前の仲の良い友人関係みたいに過ごせるようになるのですが
今まで片思いしていた相手と一緒にいる事で思いが我慢し切れなくなり
何気ない男の欲求解消のような感じで攻め様に誘いをかけてしまう。
そこから、二人は蜜月のような時間を過ごすのですが、受け様はそんな穏やかで
幸せな時間をかみしめながらも町へ戻り事件の解決をしようと・・・・
受け様は長い片思いでしたが、攻め様も無自覚では受け様を好きだったみたいで
真犯人を捕えるとき、受け様の身に迫った危機を救う攻め様はかなり獰猛です。
優しい顔は受け様にだけ見せていたみたいで、やっぱり特別な存在なのです。
幼なじみ同士の長い片思いが実るラブに推理と自然サバイバル要素などを
バランスよく、構成している読みやすい作品でした。
私が洸先生にハマるきっかけになった作品です。
大好きな、素直になれない受と、包容力あるブレない攻です!
舞台はアメリカのモンタナ。
副保安官レオ(受)の視点で進んでいきます。
レオは幼馴染のダグラス(攻)に片思いをしており、その気持ちを隠すために、ついダグラスに憎まれ口を叩いてしまいます。それはレオが副保安官、ダグラスが国立公園のパークレンジャーとして働くようになってからも同じことでしたが、ある日、小型飛行機の墜落事故が起こり、レオが容疑者となってしまい…という話です。
ざっくりのページ数では、今までの経緯と事件に85ページ、国立公園でのキャンプ生活(同棲?)に90ページ、事件解決と甘い後日談に45ページという非常にまとまりが良い配分です。
この逃亡中のキャンプ生活は、グリズリーに遭遇することもありますが、基本的には釣りやキノコ狩りで食料調達できており、「サバイバルな同棲」というより「二人きりのどきどきなキャンプ生活」という感じです。甘い楽園生活です。湖で立ってのHとか、色っぽくて素敵だと思いました。
レオは覚えたばかりの「ナチュラルディスタンス」を使ってダグラスに近づき過ぎないように努力する様は可愛かったですし、ダグラスがレオをそういう対象にしていいんだと気が付いてからの憚りの無さ、「レオにはなぜか腹が立たない」という特別感にもニヤけてしまいました。
ただ、ダグラスはアメフト選手だったのに、イラストではそんなに体格差があるように見えなかったがちょっと気になりました。文中では、たくましい胸という表現が出てきていたので、もっとムキムキでも良かったのでは?と思ったものの、今のイラストの二人が好きなのでまぁいいやとも思っています。
軽めの洋画、もしくは、人気の米国TVシリーズみたいなお話。
すっごく好きな世界です。
私が読んだ電子書籍はイラストが表紙絵だけ。その所為もあるかもしれませんが、脳内で動いている登場人物たちが見事に『リアル米国人』でした。
なんて言ったら良いんでしょうかねぇ……この本の登場人物たちって、厚い筋肉や体臭を持っていらっしゃるんですよ。
あと、音も聞こえる。夕焼けや夜空のシーンでは『無音』も聞こえる。
凄いリアルな質感を感じせていただきました。
子ども時代に母を急病で亡くしたレオは、本の話をきっかけにして人気者のダグラスと親友になります。でも中学になり、彼に彼女が出来るとレオは気づいちゃうんです。彼に恋をしていることを。
高校に入ってアメフトチームに入ったダグラスは、あっという間にスター選手になります。彼を性的な対象にしていることを気づかれたくなくて、レオはダグラスに嫌味を言い続ける様になります。
でも、ダグラスは怒らないのですよ。困ったように笑うだけ。
ダグラスはアメフトで大学に進学。レオも別の大学に行きます。
父が病気になり、レオは大学を中退して故郷に戻ってきます。そして、父亡き後、保安官だった彼の後を継ぎ、保安官助手の仕事に就きます。
「これでダグラスへの想いも忘れられる」と思っていたのに、なんと、彼はプロリーグからの誘いを断り、国立公園のレンジャーになって町に戻って来てしまいます。結局、レオは自分の気持ちと裏腹に、彼に会うたびに嫌味を言い続ける毎日。
そんな時、2人は国立公園近くで起きた航空機事故の第一発見者になります。
飛行許可も取っておらず、亡くなったパイロットも身元不明。数日後には捜査の為にFBIの2人組が町に派遣されてきますが、その1人が殺され、レオがその濡れ衣を被せられます。
汚名を晴らすため逃げようとするレオを助けたのはダグラス。
広大な国立公園の中の誰も知らない場所で、2人は身を隠すための『同棲』を始めます。
レオのツンぶりが可愛いのです。
ダグラスの包容力と言うか、懐の深さも素敵。
前述しましたが、私の脳内では『リアル美青年(茶髪マッチョ×黒髪細身)』で再生されているんですが、この2人が大自然の中でサバイバルし、モダモダし、最終的には大らかに愛しあっちゃうんですよ!
この、リアルの絵面の破壊力たるや!
いつにも増してツンが可愛い!いつにも増して大らかが素敵!
ちょっと皮肉が効いた事件の解決も洋画風で、最後までお話の雰囲気を楽しめました。
洸さん言う所の『アメリカシリーズ』にはまだ未読のお話があったはず。
「そっちもぜひ読みたい」と思わせられるほど、面白かったです。
ドキュメンタリーや紀行ものが好きで、割と見る。
番組のホストがキャッキャするようなのじゃなくて、淡々と景色とか街とか人々とか産業とか文化とかをナレーションと共に流すような番組。N〇KやBS番組でお世話になる事が多い。
そんな訳で、ロッキー山脈を望む国立公園、湖の周りの深い森の景観、パークレンジャーの仕事や風貌、岩の連なる丘、観光地そばの街並み、治安を守る保安官、町はずれの一軒家、夜酒を楽しむポーチ。
見たなこれ!テレビで見たぞ!!という状況でめっちゃ想像しやすい!www
無駄な知識はないという話もあるけど、まさにそうだ。
知識の結実の先がBLで良いのかどうかは置いといてw
こういった事情もあり、しょっぱなから話に入り込みやすく、すごく読んでいて楽しかったです。
実はアメリカ(やヨーロッパ)の田舎なんかだと、ここで育ち大人になって、いったん都会に出たとしても、また戻ってきて地元で暮らす、という人々の心の内はどんなんだろうなあ、と想像してたんです。テレビ見ながら。自分は都会育ちではないが、ベットタウン育ちだし、桁が違うと思うんですよね。「生まれ育った町を出る」という事に対する心構えとか、しがらみとか憧れとかモロモロ。
後は周りに何もなくて、というか山や森しかないような場所だと単純にこれいざとなったら青姦デフォだよな…とかも思っていたwww
そういった部分が充分描画されていて、満足出来ました!
洸さんの文章は「こってり←→あっさり」でいったらかなり「あっさり」に寄ってる作家さんだと思うのですが、必要な事を必要な分だけ、という感じで想像しやすい事が多いです。素直な感じもして、含んだような部分もないので、ストレートに共感しやすいというか。
また、「神!!!」といった作品はそんなに数多くないかもしれませんが、「萌または萌×2」ぐらいを安定して供給して下さるイメージです。書くジャンルも幅広いので飽きないし。
いつもありがとうございます!って言いたくなる。