kirara
no reason koi ni hitaru
商業誌『no reason -恋に堕ちる-』の番外編同人誌です。
1編目は、一成の友人・塩野君視点です。
彼は唯一、一成と柚木の関係をそれこそ一成の片思い時代から余さず知っているために『惚気聞き係』になってしまっているんですね。
そして一成は、今までクラスから浮いていた柚木と他のクラスメイトとの『かけ橋』にと塩野をボウリング、引き続いてカラオケに誘います。
そこで、一成が他の子とデュエットしている間に、塩野と柚木が2人で話す機会があるんですが、塩野が『つきあってた彼女に二股のあげく振られた』と聞き、慌てる柚木。
一成は、遊びに行く際に『塩野を元気づけたい』とは言っていたものの、それ以上の詳しい理由までは柚木に告げていなかったんですね。
てっきり柚木のためだけにボウリングやカラオケに引っ張り出されていると思っていたら、自分のためでもあったんだと気付き、一成はやっぱりいいヤツだと思う塩野。そして、塩野に生真面目な言葉を返す柚木にも『一成とはお似合いなんじゃないか』と思うと同時に、改まって『友達になってくれないか?』と言う柚木の、あまりに擦れていない様子に『可愛いかもしれん』と思いかけた自分に目眩が・・・
あ、このまま塩野が一成のライバルに、って流れにはなりませんから。
2編目は一成視点。
カラオケのあと『家まで送らせてくれ』と、そのまま柚木の部屋に上がり込んだ一成。そして『さっき塩野と何話してた?』と聞かれて、赤面する柚木。
なんで赤くなる!?と内心ハラハラしながら答えを待つと『塩野と友達になったんだ』とはにかむ柚木。そのあまりに可愛さ(一成フィルター)に、ついHな気分に・・・
翌日、学校でその幸せを反芻しながら、週末のテスト勉強を兼ねたお泊りに想いを馳せていた一成。そのあまりのダダ漏れっぷりに、塩野が柚木に『自分も週末の勉強会に行きたい』と言い出し、それを聞いた2・3人が『我も我も』と集まってきて・・・結局、週末は『みんなで1日勉強会』に。残念、一成。
本編は、可南さんでは数少ない好き作品なんですが、こちらも結構面白かったです。