My Fair Lady

my fair lady

My Fair Lady
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
19
評価数
4
平均
4.8 / 5
神率
75%
著者
玄上八絹 

作家さんの新作発表
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イラスト
御景椿 
媒体
小説
サークル
27000Hz〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
しもべと犬
発売日
価格
ISBN

あらすじ

※18禁
『ゴールデンビッチ』番外編

表題作My Fair Lady

公安捜査官
《犬》

その他の収録作品

  • Tell Me This is Love
  • 天国へ花を
  • ■幸の手紙
  • 悪魔を憐れむ歌
  • きみと。
  • あとがき

レビュー投稿数2

クラウディアと大吾のその後。ビッチからレディへ??

同人誌番号Op.24。14冊目の≪犬≫シリーズ。
「ゴールデンビッチ」の商業番外、クラウディアと大吾の物語。
「Tell Me This is Love」が本編中の空白エピソードでサイト再録。「■幸の手紙」が本編直前と思われるエピ。残りは後日談となる。10P未満~30Pの短編集。
本編中で屈指の美貌と恐ろしいほどの口の悪さ、天使ビッチっぷりを発揮したクラウディアの人格形成に深く係る内容を含んでいる。
この同人誌を読んだ後に本編に帰ると、クラウディアの放送禁止用語まみれの囀りに涙してしまう。
鷹揚な優しさで、クラウディアの日常常識トレーニングを辛抱強く行う大吾は、ヒギンズ教授を気取りたいらしいがもはやサリバン先生を通り越してお母さん。過酷な逃走劇を繰り広げてきたビッチに訪れた愛され愛することは、痛みを伴う過去をふたりで乗り越えて行くこと。
以下ネタバレを含む。
表題作「My Fair Lady」がひとつのお仕事が軸になるお話。宮城班の面々も登場する。
大吾を悩ませるクラウディアのお行儀の悪さだが、仕事絡みで早急にテーブルマナーを覚えなければならなくなる。大吾の出したご褒美の条件。現場でのふたりの活躍と、クラウディアの思惑。そして、大吾の誓い。短いページ数ながら心憎いまでよくできたラストにほろりとする。
次にページ数の多いのが「悪魔を憐れむ歌」で、後日談ではあるが復讐だけを誓って野良犬の生活をしていたクラウディアの過去がより何に影響を及ぼすのかが描かれ、ハッとする。
露悪的に下品な言葉を紡ぐ彼の痛みの核心に触れるようで、ここから戻る本編に涙が止まらなかった。
自傷・輪姦あり、と注意書きがあるが、賛美・推奨はしない、と続く通り、それらを表現の手段として使っている訳でなく背景としての表現なので、ひとそれぞれとは思うが、私は不快に感じる事は無かった。
残りは、数ページのストーリーで、いずれもよく纏まった、切なさと愛しさを感じる小話である。
視点もそれぞれで、研究者一水や通りすがりの女子高生といった変わり種も面白い。
そしてあとがき、
信乃たちとブッキングがあると楽しそうですね
 してください!!ぜひ!!(しもべと犬・茨姫は犬の夢を見るか?)
遥さんに何が起ったか、、、
 気になります。めちゃめちゃ続きを待っています!!!
遅ハマりファンで、リアルタイムで応援できなかったことが悔やまれる。
こんなに面白い世界観、こんなに魅力的でかわいらしいキャラクターがあるだろうか。
わんこたちは、本当に可愛い。

1

ああ、ほんとに好き・・・

商業誌『ゴールデンビッチ』の番外編同人誌です。

私は、玄上さんの所謂『わんこシリーズ』が大好きなんですが、《犬》の商業誌の中では『ゴールデン~』2作がいちばん好みです(それと《きつね》の『千流の願い』も)。


1編目『Tell Me This is Love』

商業誌本編で、クラウディアがドミノ事件のあと大吾とHして研究所に運ばれて、無事引き渡されるまでの『メンテナンス』の様子です。
ただ、そんな平和なイメージじゃないんですけどね。むしろ決死の治療でした。

そして、クラウディアは幸せになるために、大吾のもとへ行くんです。


2編目『天国へ花を』

これすごく好き。

本編でも重要な小道具だったクラウディアの髪どめが、こちらでもモチーフになっています。

大吾もクラウディアも、過去は大切に抱えたままで2人の幸せを築いて欲しいと願います。


3編目『■幸の手紙』

ちょっとイレギュラーなSS。

本編で、ゴールデンビッチの『報告』の封筒に入っていた『不幸の手紙』の入手先だそうで・・・
ある女子高生視点で、偶然会ったクラウディアに『不幸の手紙』を渡すという。

イヤ、これわざわざ知りたいとは思いませんが、作家さんは何とか入れたかった模様。なんで?


4編目が表題作です。

公安捜査官の任務のために、生きる上での常識など何も知らないクラウディアにテーブルマナーを教える大吾。

ところが、やる気のないクラウディアに四苦八苦していた大吾が交換条件を出した途端・・・

ヘタレ大吾と一途で健気なクラウディアがとても愛しいです。

そして、任務であるドレスアップでパーティーも面白かった。完璧なマナーに美貌で注目を集め、でもやっぱりクラウディアだったんですね~。


5編目『悪魔を憐れむ歌』

とても重くて痛くて、正直ツラいです。
作家さんが『自傷・輪姦あり』と警告されてます。

これらはクラウディアの『過去』の記憶と、そこから来るいま現在の痛みです。生まれ変わりたいという願いが自分を傷付け・・・
でも、本当に欲しかったのは何かを大吾が教えてくれたから。

私は、こういう描写・内容はすごく苦手です。基本的に読みたくないと思っています。
それでも『痛さ』が目的だとは感じないので、気合い入れて顔を顰めながらも繰り返し読むんです。


6編目『きみと。』

可愛い可愛い2人。
バカップルで、でもちょっと切なくてやっぱり可愛い。


こちらは、もう何度も何度も読み返すお気に入りです。玄上さんの同人誌で(現時点で)いちばん好きなんです。
御景さんのイラストもよかったです。

1

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