恋はおとぎ話みたいに

koi waotogibanashi mitai ni

恋はおとぎ話みたいに
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
31
評価数
11
平均
3 / 5
神率
0%
著者
秋山みち花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784344825048

あらすじ

住む家もなく途方に暮れる雪奈が出会ったのはフランス人のレイモン。彼は雪奈に自分の会社のイメージモデルになるように言い!?
(出版社より)

表題作恋はおとぎ話みたいに

世界的に有名な財閥御曹司,30才
肉親が亡くなり天涯孤独,19才

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

甘くてちょっと切ない話です。

攻が受けを可愛い可愛いしているお話でした。
受け溺愛系のお話が読みたい時には良いかもです。
ただ、受けはなんというか、不幸な生い立ちで苦労もしているし家族の縁も薄く。
作中ではそれなりに辛いこともあったりするので、ただ溺愛されてるってだけではないのですが。
それでも十分甘いお話でした。
なんと言っても攻のスキンシップ、外人さん攻めだからでしょうね、さりげなく肩を抱いたり、腰に手を回したり、キスハグ当たり前。
加えて、なにかにつけ受けを「可愛い」というのがなんとも甘い気分になります。
ただ、この攻めの言葉足らず、というか肝心な部分を受けに伝えてない、はっきりさせていないという部分が気になりました。
受けへの惜しみない愛は分らないでもないのですが、ちょっと一方的に可愛がりすぎ?だんだんと受けも愛情を受け止めて行くのですが、なんとなく溺愛に流された感も感じつつ。

お話の中で色々な出来事が起きますが、一番印象的なのはやはり受けの母、そのまた母親の血筋とレイモンの血筋の関係。その事実は後半になって明かされるのですが・・・
まさに運命の出会いってね、思いました。
出会うべくして出会ったとはこのことですね、と。

ちょっと物足りないな、と思ったのは作中での出来事のその後。
攻めのいとこ(悪い人ではない、むしろ良い人そう)、彼が出てきたことによって受けは勘違いしたし、めそめそっと悲しい気持ちになってしまった。
攻めは仲直り後に言葉だけでの説明しかなかったので、是非とも彼の口から「違うよ」という言葉が聞きたかった。
そして攻めのお祖母様のこと。
強烈そうな、人物だったのでもうひと波乱ぐらい起こしてくれたらなーとか、本当に押さえつけられたのか?押さえつけることができたのなら、そのシーンを読みたかった。
きっと痛快でしょう、と。

何故でしょうか、最近うやむやではなくはっきり白黒つけたというシーンがないともやもやします。
メインは恋愛なので、二人の間に立ちはだかる障害はあくまで味付けであるとは思うのですが、うーん。

でも、最終的には甘いクライマックスを迎えてくれたので、言う事なしなのですが。
なによりも面白かったですし!

1

気分はマイフェアレディ

作者の弁によるとマイフェアレディ風な作品だと言う事でしたね。
全体的に全てが甘い雰囲気のお話ではあるのですが、所々で受け様が
苛められるようなお話でもあるし、思いがけない出生の秘密が明らかになる展開です。

母親を亡くしてから唯一の身内だった叔父が亡くなり、突然叔母に追い出される
可愛そうな受け様、叔父の為に入院費などもバイトで工面して、貯金も0円
一文無しで追い出されて、公園にいた受け様はスケッチブックを風で飛ばして
慌てているフランス人の攻め様と出会うのです。
受け様は噴水に落ちたスケッチブックを拾う為にびしょ濡れに・・・
でも攻め様にとってかなり大事な品らしくて命の恩人だと感謝され自宅に
連れ帰ってもらい、成り行きでそこに住むワンコのお世話係として暮らす事に
このあたりだとシンデレラ系かとも感じてしまう展開でした。

でも、攻め様の家にはキツイ秘書がいて、攻め様を騙しているのではと罵倒され
攻め様のいないところで色々いわれちゃうことも・・・
のちにこの秘書殿とは和解して良い関係になります。
そして受け様はお仕事をしっかり頑張ろうとしますが、攻め様に何もしないでいいと
逆に、これでもかと言う程、衣類などの高級とわかるモノを沢山与えられる。

攻め様は服飾系の仕事も手掛けていて、受け様をそのモデルにしようとしてて
始めは戸惑っていた受け様も攻め様の為になるならと引き受けるのですが
アンジュと言う衣装には攻め様の初恋の人がモデルのデザインと知って
受け様はちょっぴり落ち込みますが、攻め様に好きだと言われ・・・・・
モデルとして攻め様と共にフランスへ一緒に行くことになるのですが
受け様は攻め様の家のお家騒動に巻き込まれてしまうのです。
受け様の誤解と、勘違い、攻め様の義理の祖母なんかが絡んで受け様は
切なく哀しい思いで攻め様と離れることに・・・・

もっとしっかり受け様を守ってやらないと~なんて突っ込みながらも
甘々なハッピーエンドのお話を堪能させて頂きました。

3

王道マイフェアレディもの

『マイフェアレディ』です。古過ぎますか?でも『プリティウーマン』ももう古いよね・・・
まあ、とにかくそんな感じです。そして、年の差(年上攻)・健気受。


シングルマザーだった母を亡くし、父の弟である叔父の家に引き取られたものの、その叔父も亡くなって家を追い出された雪奈(受)。

行くあてもない雪奈は偶然出逢った財閥の御曹司・レイモン(攻)の家で『犬の世話係』という名目で暮らすことになります。

なぜか雪奈をモデルにと考えるレイモン。

レイモンは大金持ちの御曹司で王子様のような美形で、すべてにおいてハイスペックなセレブの優しい紳士です。

秋山さんの攻なのに(偏見っすか!?)、雪奈の気持ちを考えて待つんですよ!

秋山さんの『ベタ甘王道』は、ファンタジーもロマンスも基本的に好きなんですが、いちばん合わないと思うのが攻キャラクターのタイプなんですよね。

とにかく『人の話を聞かない』→『無理矢理』っていうのがホントに『なんで!?』というくらい多いんです。
それが好みなら(ワンパターンでも)構わないんだけど、私はそういう攻がすごく苦手なんですよ。

その点、こちらのレイモンは前述の通りちょっと違いました。
その分、何かにつけて『甘い・ヌルい』のは確かですが、個人的には『ベタ甘王道』にH方面の暴走や強制はいらないんです。邪魔でしかない。

というわけで、ストーリー展開はまさに予想通りですが、あまあまで可愛くてストレスなく安心して読めます。
切なさまでも想定内ですが、これはもう『こういうもの』として読みましょう。

ただ、ラストがちょっと駆け足と言うかハッキリ言って適当過ぎなんじゃ・・・とは感じました。
終盤、畳み掛けるように詰め込んだ『障壁』はどうなったの!?曖昧過ぎて呆然なんだけど。
それがちょっと残念かな~。

でもやっぱり好きなんですよね、こういうの。←番外編同人誌買っちゃったくらいには。

3

チュッチュッチュッの嵐

答姐でお勧め頂いた作家さんでした。
ちょうど今マイブームの外国人攻めに日本人受けの秋山作品がありましたので、選んでみました。
最近、このパターンにハマってしまったのか、よく読んでいます。
この設定の良いところは、過分に攻めが甘々砂糖のセリフをバンバン言ってくれるところでしょうね。
わたし、王子様系(性質的な意味で)攻めが大好きなのですが、日本人ですともうなかなか読む物が残っていないので、外国人攻めに目をつけた次第です(笑

********************
受けの雪奈はフランス人の血が混じっており、名は体を表すといった言葉通り顔も可愛らしい(ただし、本人は平凡だと思っている模様)19歳。

攻めのレイモンはノーブルな顔立ちと長身のフランス人。
世界的に有名なフォンタニエ財閥の、30歳という若き時期総帥。
********************

シングルマザーだった母が亡くなった後は、叔父の家に引き取られていた雪奈。
が、そこもやむなく出ることとなり、行き場を無くし公園で思案していた雪奈は、偶然レイモンと出会い、そのままレイモンの犬の世話係として家へ留め置かれることとなります。
どうして自分に親切で優しくしてくれるのかわからなかった雪奈でしたが、それにはレイモンの初恋の相手が関係あって…というような感じのお話なのですが、まあこの初恋の秘密はその下り部分を読めばすぐに察せられます。

レイモンはただベタ甘というだけでなく、人に命令し慣れた人間特有の匂いもします。
ちょっと強引といいますか。
しかーし、そこも傲慢というものでないのが素敵なのですよ。
すぐ手を引いてくれたり肩を抱いて促してくれたり、そしてチュッチュッチュッですよ!
もう出会ったその日から両頰にチュッチュッで、最後に唇にチュッ。
フランス流の挨拶だと言い募りましたけど、そんなんあるのか?!(笑
もう、初っ端から雪奈にメロっていたわけですね、レイモンは。
このチュッシーンはたくさん登場いたしますので、気に入った方には萌え萌えかと。

雪代毬絵さんがお好きな方には、テイストがこの作品は似ていてお勧めかもしれません。
ただ、さすがに雪代作品までは悲惨受けではありませんので、読みやすいシンデレラストーリーです。
軽く甘さを補充したい時に最良ですよ。
視点は終始、受けの雪奈なので、こちらまで甘く蕩かされる気分です。

3

不憫な受けが溺愛される

タイトルどおり、おとぎ話のようなラブストーリーです。

主人公・雪奈(受け)の視点で進んで行きます。そのため、自分のために豪快にお金を消費させられて嬉しくも申し訳ない気持ち、レイモン(攻め)のハグや挨拶の口への軽いキスで戸惑ってしまう、でも無くなると寂しい。優しく大切に甘やかしてくれるレイモンに惹かれていく感情の起伏がよく伝わってきます。

一方、レイモンの気持ちはいまいち…

。スケッチを拾ってくれた雪奈に恩義は感じるだろうし、初恋の人に似ていて美しい。自社ブランドのイメージモデル(アンジェ)にぴったりだと気付き、髪や服やマナー等とマナー等を学ばせつつ、雪菜に優しく大切に接します。

雪奈は。幸せだけど、不安。そんな気持ちが表面化されたように、二人が出席パーティにレイモンの従兄弟・ラファエルが登場し、アンジェをすることになると話します…。レイモンもそれを否定せず、ショックを受ける雪奈。更に母の素性も言及され、雪奈は家を出て行ってしまいます。

で、しおしおと泣いていると、レイモンが背後から抱きしめて愛をささやきます!
ドラマチックではあるのですが…レイモンは雪奈を好きになったのはいつだったんだか…ずっと優しかったんで一目惚れだったのか。結局アンジェは二人ですることになったけれど、その辺りモヤモヤはなかったのかとかぼんやり思いました。叔母さんと和解できたのは良かったですー。

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