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wagamama na dokusenyoku
デブで冴えない子供時代に苛められていた受け様が大人になり
病気の犬を抱えて泣いてる子供を助けたことで、トラウマの原因の
いじめっ子と再会する事になるのです。
その子供の叔父さんが過去に受け様を手酷く苛めていた攻め様で
受け様は外見も痩せてすっかり変わってしまったことからバレてないと
信じながら攻め様から逃げるようにお礼はいらないと拒絶するのですが
あまりの恐怖に、連絡先や住所を教えてしまい怯えるんです。
でも、従兄弟にその話をした時に、復讐のチャンスだと唆され
路上で男同士でキスしていた攻め様を見たことから誘惑して捨てるという
従兄弟の無謀な計画に乗ってしまったことから始まるラブストーリー。
ミイラ取りがミイラになってしまうパターンのお話ですが違うのは
攻め様が受け様を子供の頃から好きだったと言う事ですね。
勘違いや擦れ違いで切ない思いをするのですがラストはハッピーです。
小学生のときにいじめられていた高木は、
いじめていた赤坂と大人になって再会することで、
仕返しをしようとたくらみます。
まあ、気のあるふりをして、ポイをしようという作戦を
提案され、それを実行しようとするんですが、
高木は、根っからのネガティブであり、いい人なんですよね。
自分から深みにはまってる感あり(笑)
小学生の頃いじめられていたことと、
大人になっても周りになじめなかったものの、赤坂との出会いで
外見だけでなく、内面に変化があり、周り(社会)への接触を
積極的にできるようになるという、
成長がいいなと思いました。
まあ、なんとなく赤坂は、好きな子への対応は、小学生レベルなのが
驚きましたが(笑)
再会モノが好きな方にはよいかと思います☆
元いじめっ子×いじめられっ子…ってことで攻めの後悔とか挟まったりするのかと期待しましたがそうでもなく。
そりゃそうだよね、多分好きな子をちょっとからかってたレベルだもんね。
本当に嫌がらせを受けそうになっていたりしたら、そらもー殴ってでも阻止ですからね。
残念ながらそんなことしてくれていたなんて受けは全然気付いていませんでしたが。
そもそも、いじめの原因作ってた黒幕は別…同窓会おそるべしε=(・д・`*)ハァ…。
まさか自分の知らないところで全然関係ない事件の犯人に仕立てられていたとはね…そりゃ当時の同級生たちからしたら「こんなことするなんて美人最低ー!」ってなってたでしょうて。
しかも1つや2つじゃないようなのが恐ろしい。
受け限定で不器用な攻めと自己評価が低いだけで結果出してるし努力もしてる受け…好きです。
無理矢理は頂けないけど(個人的にBLで読むのは好きですがw←)…その後で体調不良してフラフラしている受けを見つけた瞬間の攻めの心理描写めっちゃ読みたかった!
絶対後悔しまくりでしょ。
私、攻めのせいで精神的にor身体的に具合悪くなってる受けを見て後悔する攻めってすっごい好きなシチュなんですよね。
だからその場面をぜひとも攻め視点で読みたかったです!
美人の幼馴染みくんの存在も良かったですー。
くっつきすぎず~な距離感が。
昔のいじめっこといじめられっこが、成長してくっつくというお話。これ、萌えるパターンですよね。とくに、いじめてた側が恋に溺れてフニャフニャになってる姿がすごく楽しい。
ただ、そういう意味で若干の不満もありました。攻めがみっともなさを晒す場面がないんですよー。最後の最後までクールすぎたかなと。内心ではアタフタしてるんだろうなとは思うんですが。この作品、攻め視点で読んだほうが面白かったんじゃないかなァ。
対する受けはネガティブですが、私の好きなタイプのネガティブさでした。このあたりはさすが成宮ゆりさんと思いました。
脇役の千葉はとってもいいキャラ。コミカル担当でもあり、受けを誘導して引っ掻き回す役目でもある。だからこそ、後半で登場回数がぐっと減るのが非常に残念です。もっともっといっぱい話に絡んで、かき回して欲しかったな。攻めを挑発してくれるかと期待してたのに…!
などなど色々不満点はありましたが、全体的には面白く読みました。とくに前半のジリジリする展開が大好きです。
今月、なぜか『ネガティブ受』強化月間のごとき状態になってます。3月末~4月始めの新刊で、今のところ私が選んだものが1冊を除いて全部そうだったんです(新刊を月に何冊も買うこと自体あんまりないんですが、たまたま重なってしまって)。もちろん、それぞれ設定も内容も違います。
美人(受)は、もうこれでもか、というくらいネガティブで自己評価も低いんですが、それでも別に気になりませんでした。私のもともとの好みとは違いますが、それでも好きなキャラクターでしたね。不思議なくらい、うっとうしいとは感じませんでした。『どうせ自分なんか・・・』ではあるけど、だからって何もしないわけじゃないところがよかったんです。仕事も手を抜かないし、結果も出している。自分で言うほどダメじゃないんですよね(そういうところが自己評価が低いってことなんでしょうが)。
その代わりと言うのも変ですが、誠吾(攻)が個人的に、かなり最低に近いランクの攻キャラクターでした。
こういう『好きだから苛めてしまう』というのは珍しくもないですが、私のキライなシチュエーションなんです。ただ、それだけならさほどでもないんですよ。過去だけならね。何より私がダメなのは、過去もですが、今現在それに対するきちんとした反省や謝罪がないことです。たとえ、苛めた内容が(客観的には)大したものじゃなくてもです。『相手が嫌がることをした』のには変わりないですよ。しかも、『苛めていた』と自覚してるんだからなおさらです。
これが、美人がもっと『高慢・狡猾』なキャラクターなら(真正の女王様でも、実は抜けてても)、誠吾と対等に渡り合えたかもしれないし、それならそれでまた違った感想だったでしょうね。あるいは、完全なコメディだったら。でも、こんな真面目な相手に真剣に向き合えないだけで(いくら心の中では美人を本気で想ってたとしても、態度や行動は到底そうは見えません)、もうダメだと思ったんです。
実際、美人はあらすじから想像していたのとは全く違うキャラクターでした。とても『復讐』、まして『その気にさせてポイ』なんてことを考えるようには思えないんです。その時点で違和感アリアリでした(幼馴染みの口車に乗ったわけですが、それでもちょっと・・・)。
小学生の時はまだしも、『今』の誠吾に当時の自分に対する反省の色も謝罪も見えないのが、もうどうしようもなかったですね。とにかく最初から最後まで(誠吾が美人の正体を知ってるだろうと言うのはすぐにわかりましたから)イライライライラ・・・途中で読むのやめようかと思いました。
美人が真相を明かした時も、あっさり『好きだったから苛めた』って言ってる場合か!美人の気持ちを考えたことないのか!?もう子どもじゃないんだからわかるはずだろ!と。コイツはなんなんだ、とあまりの幼稚さにハラ立ってハラ立って仕方なかったです。
ストーリーは確かにありがちだし捻りもないですが、それは別にいいんですよ。わかりきってても結構面白いと思いました。ただ、誠吾が気に入らなかっただけです。過去も今も美人を好きだと言うわりに、自分から何の行動もないのもまったく物足りなかったですしね。本気だというのを疑ってはいないんですが。
美人をめぐっては、幼馴染みの千葉や職場も含めてキャラクターも存在感あって、仕事関係の描写も面白いと思いました。美人の変化(成長)が上手く書かれていて、そのあたりは好きです。ただ、『なぜ誠吾を好きになったのか』は正直よくわかりませんでした。まあ、そうでないとストーリーは成り立たないので強引に目を瞑ると、美人が誠吾がに罪悪感を覚えたりいろいろ悩んだりして、切なさはよく出ていましたし、よかったんですよ。
とにかく、美人が1人で頑張って成長したお話だったと思ってしまいました。BLとしてでなければ(ラブ抜きにすれば)、かなり面白かったし評価もできるんですよ。その場合、『萌え』ではないんだけど、評価としては『萌』だったと思います。でも、肝心の『ラブ』が、私はダメでしたね。
でも、陵さんのイラストはよかったです。