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もうじき僕は穢される。だったら、初めてはあなたがいい。
小椋ムクさんのはかなげな素敵表紙に、どんなかわいくて甘い話かしら?と期待すると、アチッチッチ!と火傷するかもしれない事を前置きしてもいいですか?
いとう由貴さん作品ということなので、ご存知の方はそうそう、こういうの!っていう”痛い”設定が備えられた作品です♪
しかしそんな痛さの中にも、もちろん甘さも常備されていますが、この昼ドラのような展開が実に面白い!
何と言っても用意されているドンデンがクライマックスにあり、更にそれが招く切ないすれ違いに加えて、主人公がこれでもか、これでもか、と突き落とされて遭遇する身の不幸。
悪者は徹底的に悪者で、悪は裁かれなくてはならぬの名の元、その悪ぶりもベタな悪であるがやられ方も因果応報、せいせいするわ!な懲悪。
ただ一言、ラストではすっかり自分の心が鬼畜になってましたので、生ぬるいな。。。
あの女は輪姦されてソープに沈められていた方がよかった、、、と思わなくもないwww
もちろん、主人公達が思いあって幸せになれるみたいでよかった♪と思う部分もあるけど、そこへ至るまでの展開は、ベタでありながらとっても面白くて、本の厚みもなんのその、サクサクイケちゃうこと間違いなしです!
この本の萌えどころは、虐待を受ける主人公。
小公女セーラやシンデレラもびっくり(w)というか、タメはるほどの(?)いじめられっぷり。
それがBLですから、虐待の他に取引の為に体を使われちゃうわけです。
これでもか、な悲惨な目に健気に耐える主人公の姿。
それに耐えきれなくなって、弱音を吐く姿。
自分は出しに使われたのだと裏切られたと思った時の絶望感。
そんな、散々な目に会う主人公そのものが”萌え”なのであります☆
両親が亡くなって、叔父に引き取られ虐待されている主人公・優樹が、叔父の取引の為に取引先に体を差し出すことをせねばならぬと聞いた時、とうとう堪忍袋の緒が切れて家を飛び出す。
行くあてもなく駅前でたたずんでいるところ、偶然に出会い、またその人も意に沿わない事をして落ち込んでいて一人で居たくないと言い、優樹に宿を提供してくれたのが弁護士の秀隆。
彼の優しさに、思わず弱音を吐いて涙を流した優樹は少し勇気をもらうことができるのですが、家に連れ戻され、予定通り取引先へ卑猥な写真を撮るために連れだされ弄られてしまう。
そんな時に従姉が婚約者を連れてくるのだが、それが秀隆だった!
ショックを受ける優樹だが、秀隆は色々と画策して偶然を装い優樹と会う時間を作ってくれる。
とうとう、取引先に体を開かれるかもしれないという時、初めてを好きな人に奪われたいと、秀隆に抱かれる優樹。
二人は秘密の恋人のはずだったのですが・・・
これはネタバレなしでしょう!!
それにしても秀隆、、、イソ弁なんですが、金持ってます!
優秀なんでしょうねw
それに、優樹の為に色々と画策するけど、もし失敗したらどうするんだったんでしょう?
攻め様スーパーマンでないところが、いいと思います。
この叔父夫婦&従姉がとんでもない奴らで、この親にしてこの子ありな親子なんで、彼等が滅んで行くのを、冷ややかな鬼畜な目で見守りましょう♪
悪はいつか滅ぶ!って言うか裁かれなくてはならない(w)
そう言う点で、攻めが弁護士だったのはよかったですね。
こういうこれでもか、これでもか、な不幸話、結構好きなんです♪
一つ間違えると、臭くなってしまう設定展開なのに、意外にもスタイリッシュな展開なのは、イラストがムクさんなのもあるかもですね♪
偶然の出会いが心を引き裂くほどの悲しみと苦しみに囚われる事になるような
運命に翻弄されるラブストーリーです。
受け様は両親を事故で亡くし、心無い叔父たちに引き取られ、精神的にも
肉体的にも虐げられて生きてきた受け様が、下種な叔父から会社の契約の為に
受け様の身を穢すような取引の材料にされることになるのです。
それを知った受け様は、叔父の家を飛び出し夜の街をさまよう、そこで出会った
攻め様もまた、悲しみと苦しみに囚われているようで・・・
行き場所の無い二人は一夜の宿を共に、そこで互いの苦しみを癒しあう
ひと時の安らぎの時間を得るのです。
しかし、受け様は叔父に捕まり、仕事の取引に使われ、淫らな写真を撮られ
心も身体も疲れ果てているのですが、あの夜の攻め様の優しさを思い出し
心の支えにしているのです。
しかし、皮肉にも従姉妹の婚約者として攻め様と再会する事に・・・・
でもあの夜に聞いた好きでもない人と抱き合ったという攻め様の言葉を思いだし
人には言えない事情があることを察し、見知らぬふりをする二人
攻め様は従姉妹や叔父たちの目を盗むように受け様を案じ、優しい言葉を・・・
そして、取引相手に己の身を穢される前に攻め様に奪って欲しいと願う
二人は隠れる様に逢瀬を、そして結ばれるが・・・・
攻め様は復讐の為に従姉妹に近づいているのですが、受け様はなんとなく事情が
ある事だけは分かるが、自分を助けて、優しくしてくれる攻め様を信じている
でも、受け様もある目的の為に利用されている事を知り、受け様の心は悲鳴をあげる。
攻め様の言葉や行動が全て嘘だったのだと思った受け様。
攻め様もまた、受け様を思い深く罪悪感と共にやりきれない悲しみを・・・
ラストはハッピー展開になるんですが、それまでは受け様は結構つらい目に遭います。
足元から崩れてしまいそうな環境におかれるんですよね。
攻め様の復讐よりも、受け様の背景の方がかなり重い感じです。
ハッピーになるギリギリまで苛められる受け様がかなり痛いです。
失って壊れてしまった愛が手に戻るまでのお話ですね。
いとう由貴先生買いです!
やはり先生の作品、私が買うものがそうなのかもしれませんが
結構な感じで受け様が酷い目にあいます
ほんわかな話が好きなのですが、ついつい読んじゃう先生の作品w
受け様は両親はなくなり叔父の家に引き取られますが
仕事での取引用として体を売られ、酷い目に・・・
攻め様に出会い心も体も救われますが、
攻め様もちょっと酷いよ~~~!
受け様も攻め様も傷ついている痛い話ですが
最後は何とかよかったね(*´∀`*)でした
小椋ムク 先生のホンワカイラストではありますが
まあ・・・悲しいハードなお話です
ちょっとハードなお話を読みたくなり、この本を手に取りました。
いとう由貴先生のエロスの世界を、小椋ムク先生が描くとどんな風になるんだろう?
そんな好奇心から買った一冊です。
表紙は切なそうで甘そうで美しい~イラスト。
でも、いとう先生のお話だからそれだけでは無いよなぁ、と読みはじめて。
やはり、切なく甘く美しくだけではありませんでした。
主人公の優樹には、次々とハードな日常が続きます。
※
このお話の感想を書くと、かなりネタバレしてしまいそうなので。
ネタバレし過ぎは嫌という方は、回れ右でお願いします。
倉田優樹(くらたゆうき)は高3の17才。
両親を事故で亡くし、両親の会社の借金を肩替わりした叔父家族に引き取られて五年。
叔父とその家族に毎日虐められこき使われる日々。
叔父の会社の取引先社長に気に入られ、取引条件として体を差し出される事になり。
それだけは嫌だと隙を見て家出をします。
行くあてもなく、店の軒先で雨宿りしていた優樹は。
やけ酒を飲んで酔っていた、深見秀隆(ふかみひでたか) に声をかけられ。
一人になりたくないからと、近くのホテルで一晩だけ秀隆の話し相手になり。
その夜の時間が、その後の優樹の支えになります。
ある日、叔父の家に連れ戻され酷い目にあわされていた優樹は。
従姉の智美の婚約者として現れた男が、偶然にも秀隆だった事に驚いて…?
優樹のあっている酷い事の数々。
叔父から、叔母から、従姉から、叔父の取引先社長のジイさんから、などなど。
特に、取引先のジイさんの悪趣味に付き合わされる日々は、とても痛々しいです。
でも、されている内容よりも、自分と血の繋がっている人達からの仕打ちというのがキツいなぁ…。
兄弟は他人のはじまり、なんて言いますが。
叔父にとって優樹は、邪魔だったり商売のための利用道具だったり。
血の繋がる人間関係なんて、案外他人以上に冷たくなれるものなんでしょうか?
叔父と優樹の父親の関係も、性格だけではなく、何か根深いものを感じてしまいます。
親に比べられて育ったのかなぁ…?
…血の繋がりってなんだろう…。
優樹に関しては。
あんなに色々酷い目にあって、秀隆の事情にも巻き込まれて、更に酷い目にあって。
多少ひねくれてはいますが、根底にある純粋な部分を失わないままで。
だからこそ悲痛な心の叫びが、読む側にズシンと響きます。
健気すぎるけど、とても心の強い男の子です。
しかし、秀隆の方は。
はじめのお互いの事情を知らない頃は、確かに優しい人だと思うんですが。
いくら事情があるとはいえ、酷すぎるんでない?!という場面が…。
目的の為なら腹黒だろうが計算高かろうが、構わないんですが。
優樹の命にかかわるある出来事だけは、彼の愛情をかなり疑ってしまう…。
甘々な最後まで、秀隆は信用出来ないなぁ~と思っちゃいました。
まあ、根底が弱いんでしょうね。
叔父一家はそれぞれに、自分の過去の悪行を悔いる事もなく。
智美なんかは、覚えてすらいなくて。
イジメ問題でもよく言われますが。
イジメる側はすっかり忘れていて、イジメられる側は一生忘れない。
そういうもんなんですね~。
自分の過去や回りの出来事を考えて、しみじみ思っちゃいました。
萌えとはちょっと違う部分で、色々考えさせられる、心に残るお話でした。
いとう先生、ありがとうございました。
小椋先生の絵もすご~く堪能できました。
ちなみに私は、ガラス玉の瞳のシーンがとても印象的でした。
ありがとうございました。
いとう由貴先生の作品は、受けが酷い目にあうことが多いのですが、今回の作品も受けの優樹が酷い目にあいます。
あらすじから酷い感じですが、いつ優樹が救われるのかとついつい先を読み進めてしまいました。
優樹は気が強く健気で一生懸命生きてる高校生です。
両親が死に叔父の家に引き取らていますが、シンデレラやハリーポッター並みに叔父の家での扱いが酷いです。
家では優樹に味方してくれる人が誰もいません。
さらに、叔父に事業の為に70過ぎの変態老人に身体を差し出されそうになります。
嫌で家出した先で、出会ったのが攻めの秀隆。優しく接してもらい、初めて気持ちを吐露して大泣きします。
家出してから、叔父から暴行、監禁され、外でも見張り、家では叔母に見張られ、本当に酷い扱いですが、秀隆との優しく温もりを思い出し、健気に頑張ります。
この段階でから、シンデレラ並みに救われて、叔父一家に復讐してやらないと、可哀想だと思い始めてしまいました。
最後は叔母一家は犯罪がバレて、破滅しましたが、秀隆の復讐の為、優樹は利用されて、精神はボロボロでガラス玉のような目になってしまいます。
秀隆も酷い。妹さんの復讐の為とはいえ、優樹をわざと危ない目にあわせて、終わった後で好きだと言われても信じられないのは当たり前。
事前に妹さんの事を話して、だけど優樹への想いは本物だと言って欲しかった。
両親が殺されて、遺産を使い込まれと、ハードなシリアス展開だったので、もう少し受けに救いが欲しかったです。
お話しはハードですが、小椋ムク先生のイラストが繊細できれいで、シリアスさを中和してくれます。
イラストが小椋ムク様で読んで見ました。
内容が暗くて主人公は最後には幸せになれるんですが、そこまでの道のりが長すぎてイラストに惹かれた私には重すぎました。また、様々な逆境のなか余りにも健気すぎる主人公に復讐に利用しようとする攻め様がどう惹かれていったかと言う描写が余りなく、ただ主人公が虐められる描写が続いていく過程ばかりが目立ちました。
これはあくまで私個人の感想なので、不快に思われたらすみません。
内容は甘切が好きな人にはオススメだと思います。