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禁忌モノの切なさが読みたくなって、この本を手に取りました。
日本画家の義父、そして父の跡を継いで若き日本画家になった義弟という設定はとてもよかったです。
倫理や常識をものともしない破滅的な人間が芸術家、というのはいかにもという感じだし、禁忌が逆に創作意欲を増すという側面もありそう。
そして、義父から逃げた主人公(受け)が弟を置き去りにしてしまったことに罪悪感を感じるのも自然で、納得しやすかったです。
そんなこんなで前半部はよかったのですが、後半、主人公が「やはりこんな関係を続けるわけにいかない」と決断して、東京へ帰ろうとしてから以降がちょっと弱いように感じました。
弟と離れて東京へ帰る、主人公の決断自体はとても納得できるし、どうなるのだろう?というワクワク感を感じたのですが。
それを弟の元へと戻らせる理由というか、経緯が……なんだかなー、という感じがしてしまった。
弟は、結局自分の我が通らなかったから自暴自棄になったわけで、「生きて欲しい」という主人公の願いは聞き入れなかった。
執着攻めは自分の我を通してナンボという面はもちろんあるけれど、でも本当に好きなら、その人が生死の境のギリギリのところで発した願いくらい聞き入れてあげればいいのに。
また主人公(受け)も、色々なことをぐちゃぐちゃ考えすぎていて、どれが一番彼にとって重要な問題なのかが不明瞭だった。
なので、思い切れずにグズグズしているだけの人間のように見えてしまった面があって、それがまた残念。
そんなこんなで、設定やら途中までの展開やらにはとてもワクワクしたのですが、収束していくところが、んー……という感じ。
あと一つ、なにかあれば違ったんだろうけどなぁという印象でした。
禁断・エロエロにホイホイつられて読んじゃいました(照)
画家の父と弟を持つ兄視点のお話。
お父さんも弟も、さすが芸術家だけあってずいぶんとエキセントリックです。兄も実はけっこう・・・。お母さんも割とアレだし、なんかまともそうな人が一人もいない・・・。
弟は逃げられるくらいなら羽をもいでしまえばいい、と蝶の羽をむしるような子。可哀そうだよ、と教えてあげる兄は一見まともそうですが、それならと標本にすることを教えるってのも微妙にずれてるような気がしないでもありません。
そんな兄弟。
父親はというと、妻に執着するあまり妻の入院中に面差しのよく似た兄を妻の代わりにモデルにする。そこまではいいんですけど、兄の体をいじり倒してしまうような人です。
私にとっての萌えポイントは、ニプルピアスでした。開通時のシチュエーションは今一つでしたが、兄の反応は良かったと思います。
その後の軟禁とか、シチュエーション的にはなかなかおいしいんじゃないでしょうか。
心情的な部分に対しては、もっと思いきり振り切れてくれた方が好みでした。設定自体がどうしようもないくらいドロドロでもおかしくないので、とことんクレイジーにした方が面白かったんじゃないかなと思いました。
攻め様もあとちょっとのところで手心加えちゃうんですよね。弟だから仕方ないのかな。
そういえば父ちゃんもギリギリのところで振りきれなかったみたいだし。
こういうのって途中で手を止めても免罪符にはならないので、振り切れる覚悟がないなら最初から手を出してはいけない、それが禁忌だと思うんですよね・・・。
とはいえ、Hシーンの兄の淫乱さはなかなかよかったです。
こんなこと言う私ってど変態なのかなぁ(汗)
兄弟もので兄受けとか、どれだけ私ホイホイ。楽しく読ませていただきました。
父親との関係は正直苦手ですが、最後まで致さなかったので良し!
兄を独占したい弟と流されちゃう兄のベタな展開かと思いますが、好きです。兄に去られてしまうくらいなら焼身自殺すら厭わない弟とか。愛ですね、愛。
ラストはハピエンだと思います。お互いがお互いを必要として、かつラブラブなのでハピエンです。
あと、乳首ピアス。痛そうですが、これも愛です。二人を繋ぐ絆です。
最近かなり禁忌ものを読んでるなぁ~とこの作品を読んでて気が付きました。
それも兄弟ものが多かったのですがこのお話もまさしく兄弟
そして攻めである弟はヤンデレ要素が元からあるような弟です
幼い時に綺麗で大好きな蝶を自分のものにするために生きているまま羽を毟る
それも純粋に曇りのない目で嬉しそうにしてる・・・未来への黒い片鱗が
垣間見えるようなプロローグですよね。
受け様は母親の再婚相手の元へ母と一緒に行き、7年後に弟が生まれる
そして数年後に画家である義父のモデルをしていた母が亡くなる
しかし、その亡くなる1年ぐらいの間に受け様は義父から不埒な悪戯を・・・
母の代わりにモデルをしていたが義父に突然子供だった受け様は
母の身代わりで・・・・これも禁忌
受け様は母の死後逃げる様に祖父母の元へ、自分が逃げる事に必死で
受け様は幼い弟を置いてきてしまう。
泣きながら追いすがる弟を置き去りにした事は受け様にとって忘れる事が
出来ない罪悪感を持たせているのです。
過去の忌まわしい記憶を忘れる様に暮らしていた受け様に義父が亡くなった知らせ
そして14年ぶりに再会する兄弟
そこから始まる受け様にとっては悪夢のような禁忌の関係なのです。
犯され閉じ込められ、自分の淫らさに嫌悪しつつも弟を拒み切れない
弟を捨ててしまった罪悪感、幼い日に慕ってきた可愛い姿、受け様は闇に堕ちる
弟の兄を思う気持ちは子供の頃の兄を慕う気持ちと基本変わってはいないんです
求めて求めて、でも手に入らないから逃げられないように、結構切ない
弟にしたら禁忌なんて関係ないくて逆に兄弟だから一緒にいられるくらいの気持ち
兄も弟を求める気持ちはあるけれど認める事は出来ない。
そして受け様にとって弟以上の禁忌を既に侵していた事実を知る受け様
そして兄が取った行動で弟が破滅のシグナルを・・・
確かに禁忌ものなんだけど、二人の14年間の空白があるからなのか精神的に
ドロドロ感があまり感じられなかったかも。
それよりも亡くなった義父との出来事の方が精神的な禁忌度は高いです。
でも暗くならずに結構あっさり読める感じでした。
兄弟モノでありますが、実は今月に入って5冊目の禁忌です。
やはり、兄弟でそうなってしまうからには絶対というか”執着”が必然的に伴うもので、またそれが度を超すからこそ許されざる関係になるからどちらかがヤンデレになる傾向が強い。
そして、両方に温度差はあれどやはり愛情はあるわけで、これまた片方の強烈な執着に負けてというか流されてというパターンが多い。
そんな禁忌モノのお約束項目がある中、いかにそれを飽きさせず、新鮮に、王道展開だとしても、やっぱりイイと思わせるか、禁忌モノって意外に難しいと思います。
このお話、主人公は13歳の時に家を出て祖父母の元で暮らし、そのまま日本画家である義父と7歳年下の弟とは音信普通だったのですが、義父が亡くなった知らせを受けて、葬儀に出かけるのです。
待っていたのは、家で父を師匠として日本画家として名を出し始めている弟でした。
主人公には、母が病に伏せって亡くなるまで、父が母をモデルにしていたその代わりをさせられていた、しかも嫌らしい事をされて、という忘れたい過去があるのですが、弟はそれを知っていて、兄を強姦して家に軟禁状態にしてしまうのです。
弟の激しい執着と、逃げられない兄の迷いと、そんな中、兄が弟を拒絶すべき真実が明らかになり、弟を激しく拒絶しようとするのに反して弟の執着は一層はげしくなり・・・
蝶がモチーフになっている作品で、思わず英国の「コレクター」というサイコホラー作品を思い浮かべました。(弟が蝶の標本を作るあたり、ちょっと似てなくもない。。薬は使わないが)
前出に述べたとおり、弟の激しい執着は子供の頃からで、歪んだヤンデレになってます。
兄は、過去の忌まわしい記憶について実は罪悪感を二重に持っている。
父に弄られて快感を得ていたこと、そして逃げる時に弟を置き去りにしたこと。
しかし、ラスト近辺での極めつけドンデンとして用意された真実は、兄が逃げる徹底的な決め手となるはずが、それゆえの離れらない関係という負の道筋になってしまった。
ドンデンが用意されているものの、王道パターンの展開であるとストーリーにはやはり萌えられないので、シチュエーションで萌えるか?というところでしょうが、
残念ながら、自分にはこれといってツボにくるものがありませんでした。
もうちょっと禁忌というだけでは萌えにならないな~と、、、5本も読んで満腹だったからでしょうか?
こういうドロドロが用意されていると、どうにも流される兄がヌるいとおもってしまって、いっそ片方でも両方でも死んでしまえばいいのに!とか思ってしまうんで、
今回も首を絞めたり、死のうとするシーンがあったりして、もう死んじゃえって思った不謹慎者です(涙)
でも、それでも生を選んだから、二人で生きて行くから背徳感が増すんですよね。
そういう意味で、あくまで王道だったお話では?と思います。