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『エスコート』シリーズ第2シーズン2作目です。
30代・同い年の大人同士の再会もの。
個人的に、前作(第2シーズン1作目『クライアント』)がいまひとつだったので(決してキライでもダメでもないですが)、こちらも買ったもののどうしようかな~と読むのをちょっと躊躇ってたんですが、かなりよかったです。
キャラクターがとても魅力的でした。
私の本来の好みのタイプというわけではまったくないんですが、どちらもとても素敵に描かれていましたね。
特に環(受)がいい。
この人、なんていうんだろう。『ツンデレ』より『クーデレ』?相変わらず、こういう属性に疎い私。
祥吾(攻)も、実は臆病で(プライベートでは)自己評価の低い環を包んで愛してやれるイイ男だと思う。34とは思えないくらいオヤジ臭いけどさ。
環がとにかく逃げ腰でなかなか折れないので、ちょっと鬱陶しい部分はありましたが、それでもホントに面白かったし好きなんです。
それに、SS『トライアングル』がすごく楽しかったですね。
今までのシリーズのキャラクターが(全員ではないですが結構)出て来ました。
私はこのシリーズではもちろんのこと、水壬さんの作品の中でも『ディール』がいちばん好きなので、延清と律のCPが拝めただけでも嬉しかったです。
でも、それ以外にもとても楽しいストーリーでしたよ。
なぜ『トライアングル』かはですね・・・三すくみです。
大学卒業直前に一度だけ重ねた身体。以後音信不通で今34歳。何の罰ゲームだって感じですね、まったく。再会してみれば意外と距離的にも近く、官民の差はあれ似たような業界に身を置いてて、同僚に共通の知人がいたりもする。本気で捜せばきっともっと早く会えてた。
確かにあの一夜の後、祥吾の落ち込みは同情に値する。「俺でもよかったのか」から「やっぱ俺じゃダメだったのか」への落差はまさに天国から地獄。でもね、幼い頃母に捨てられた環は母似の自分を誰より自分が愛せない。まともな恋愛をハナから諦めてる。環の拒絶は「離さないで」っていう切ないサインの裏返しなんだよ。察してやれよというには、あまりに稚かったのか。
諦めることも忘れることもできずに11年、何度機種変更したか知らんけどその度未練がましく環の寝顔の画像を保存し直してオカズにするくらいなら、もっと早く一歩踏み出してほしかった。(その画像を弟にしっかりチェックされてる辺り、SPとしてどうなんだ?)
まあ再会後はさすがに祥吾もしたたかになってて、隙あらば再び遁走しようとする獲物をがっちり捕獲してましたからね。ダテにオヤジになったわけじゃなかった。個人的には環のような一見冷ややか、でも内面は情が深くていじらしい美人受けは大好物なので、祥吾には一層精進していただきたい。
関連シリーズの今作は34歳、大学の同級生同士の10年後に再会した大人同士の
不器用なラブストーリーでした。
不器用と言っても受け様のツンもあるけど臆病で、かなり面倒な性格
それとは正反対のように兄貴分みたいな真っ直ぐで受け様に言わせると正義の味方。
10年後に再会した時は受け様は民間の警備会社も業務に入ってるような会社の
調査部室長で頭脳を活かす仕事をしていて、攻め様は警視庁のSPで身体を張って
警護対象者を守る仕事をしているんです。
そんな二人は学生時代にたった1度だけ関係を持っていて・・・・
受けさまは会社の指示で嫌々ながら本来の警護対象者の身代わりをする事に
そして、運命の悪戯のように攻め様が受け様のボディガードとして付くことになる。
11年も会わなかったのに、再会した受け様は攻め様を未だに好きな事を自覚
でも、それは初めから叶わぬ思いと大学の頃から戒めているんです。
学生時代の1度も、互いに思いを告げあったものではなくて、卒業のノリみたいな
感じでの軽い遊び感覚に装ったもの
でも受け様は2度目の恋で最後の恋になった出来事でアメリカに旅立つ前に
相手には何も言わず抱き合った翌日に逃げる様に海外へ・・・
受け様にとっては切ないけど幸せな思い出になるはずだったのですが
攻め様に再会し、11年前の出来事を事あるごとに蒸し返される1週間になるんです。
受け様は自分の顔も嫌いでそれは身勝手な母親に自分が似ているから・・・
そして嫌いな母親を傷つけるみたいに自分を疑似的に傷つけるような自虐的な
面もあって、表面的にはクールで性格もキツイ感じだけどホントは情に脆くて
臆病でホントの気持ちを口にできない意地っ張りさんなんです。
学生時代はそんな受け様の事を理解しきれていなかった攻め様ですが11年の歳月は
十分に受け様を包み込めるようになっているんですよね。
二人の心の奥にしまわれていた思いが再燃してラブになるお話です。
エスコートシリーズセカンドシーズンの2作目。
今回登場はSPの国沢祥吾×エスコート調査室室長の高科環。
大学の同期だった2人は、大学時代あることがきっかけで親しくなる。
環の置かれている立場を知っても尚、離れていかなかった祥吾。
そんな祥吾にいつしか恋をするようになっていた環。
けれど、環には素直に距離を縮めるようなことはできなくて。
留学直前、環は酔った勢いのようにけしかけて…。
大学の同期との職場での再会モノです。
片恋だと諦めたまま身体だけを無理矢理のように繋いで去った環。
そのことを未だ思っていて徐々に間合いを詰めていく祥吾。
環がうまく取り繕っていくような人間に見えて、どうしようもなく祥吾に振り回されてる感じが意外でかわいくも見えました。
基本的には逃げる環と追う祥吾という図になるのかな。
でも、環の場合、完全に自己完結というか自分勝手に祥吾はあの時のことを単純に男を相手させられたことを怒っているんだと思っているような部分もあって。
祥吾の本当の心情にまでは思い至っていなくて。
それは、環の生い立ちというか育ってきた環境がそうさせている部分もあるんだけども。
愛し方も愛され方も知らなかった子供。
だからこそ、無器用でまっすぐには向き合えず。
最初に恋した相手にも決して報われることはなかったから余計に。
この最初の相手との関係も非常に複雑なんですよね。
環はお金が必要で。
ある紳士と愛人契約を結んで。
それは本当に「契約」でしかなくて。
紳士には忘れられない恋人がいて、その「身代わり」として昔紳士がその恋人を愛したように「飼われる」というもの。
しかしそれが疑似的なものであれ人から愛された記憶のなかった環にとっては初めて与えられたもので。
その相手に感情が動いていくのはどうしようもなく。
この恋もすごくせつないんですよね。
どうしたって報われないことがわかっている恋なんですから。
紳士は環のことを恋人の名で呼んで抱いて愛して。
期限のある契約の中で環の中に生まれた感情はどこへも行き場のないまま。
そんな契約が切れた後に環が恋をしたのが祥吾でした。
環の紳士との関係を知っても変わらず接してくれた祥吾。
どこか環と違って健全すぎるほどの健全な精神の持ち主のようにも見える祥吾に環は惹かれていって。
けれど、自分の身がどんなに相応しくないかも知っているような。
それでも想いは募っていって。
どこかふっ切るように祥吾を軽い感じで誘う環がせつない。
個人的に一番印象に残っているのはその大学時代に寝た時のこと。
祥吾にはゴムを付けないでいいと言い、そのまま自分が乗っかったりもするのに、自分のソレにはゴムを装着し。
少しでも祥吾の中に残るこの行為の印象を、環の印象を汚いものだと思われたくないという心情が非常にせつなかったです。
全ては環が自己完結してしまっていたせいでうまく運ばなかっただけでちゃんと祥吾とその時にでも話していれば丸くおさまったのに。
11年越しで追いかけて掴まえて。
祥吾がした愛し方、愛され方の告白がすごくステキでした。
どうしても臆病になってしまう環を思う存分束縛して欲しいと思いました。
そして、イイところでうまい具合に登場する榎本にちょっと笑いそうになりました(イラストもバッチリあったしね!)
「トライアングル」
今回の任務の寸前のミーティングな感じということで主要メンバーが結構出てます。
中でもやっぱ延清が拝めたのが貴重かな。
律との関係がほんのりと垣間見える感じで素敵でした。
延清のその後も知りたいなー。
どこまで彼は成長したのでしょうか。
今作の環は個人的にはかなり好みの人間でした。
勝手に諦めてしまう感じの人に非常に弱いです。
あと、どこか壊れた人とかも。
このシリーズでは延清、環、由惟が好きなタイプかな。
ま、後者2人はラブラブになるまでの過程というか思考が好きだったのですが。
延清はいつまで経っても根本的には変わらないだろうから、たぶん一番好きなままな気がします。
次回はシリーズ最終巻になるのかな?
延清×律が読みたいな~。
『エスコート』シリーズの中でも結構上位に入るくらい好きなカプでした。
逃げていた受けの環さんを、攻めの祥吾さんが11年かけてようやく捕まえて思いを遂げるというお話です。
といっても二人とも34歳、仕事も充実しているいい大人。
大学時代、一匹狼的な環さんの唯一の友人、祥吾さん。
なのでお互いの恋愛、日常生活なんかも知っています。
しかし環さんは祥吾さんを好きになり案の定、思いは伝えられられないのですが、大学生活最後の日に頑張るのですね。
祥吾さんを言葉巧みに誘い抱いてもらいますが、彼がノンケなので怖くなって目覚める前に逃げ出します。
本当に綺麗さっぱり姿を消すのです。
思いがけず再び出会うまでの11年までの間。
何がいいって、再び出会ってからの祥吾さんが環さんのことをもう逃がすまいと、逃げようとするその逃げ道を一つ一つ潰していく姿とか、環さんが過去に好きになった人と再会した時の祥吾さんがみせる複雑な感じとか、環さんがもう逃げられないように色々先手を打って動く様とか。
祥吾さん!よく色々と勉強しましたね。
そしてこのシリーズのいいところは、シリーズ内色々とリンクしているところです。
環さんは調査部室長なので、一瞬由惟さんも出てきますし、真城さん、清家、榎本などなど、夏目兄弟は名前だけ。
後半のSSではお馴染みの面々も出てきます。
相変わらず律っちゃんと延清はいい感じで、もっと長く読みたーい!と思ってしまいました。
SSで志岐が言っていたのですが、『真城』『榎本』『高科(環さんです)』はエスコートの三すくみだそうです。
三人そろって高笑いする姿は、笑えないということです。
ぜひいつかはその場面に出くわしたいものです!
しかし祥吾さん、34歳なのにもうオヤジ入っている気がします~。
早いよ。
国沢弟に「靴下がくさい」なんか言われているし。
彼自身が体育会系だからそう見えるのでしょうか?