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愛した男に憎まれる…苦しみの恋情!
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
タイトルだけだとガッチリ暗くて重めかもなんて若干引き気味で読み始めたら
なんだかとっても惹きこまれててラストまで思い切り読み進めましたね。
受け様のなんて一途で健気なんだろうって受け様応援団しちゃいました(笑)
高校時代から他校の攻め様に仄かに憧れを抱いていた受け様が
大学で一緒になり、同じサークルに入って少しでも傍にいたいなんて気持ちが
青春ぽくていいなぁ~って思うのです。
そしてクールな見かけで美貌の受け様はサークル初回でゲイな事をカミングアウト
その辺はかなり男前で、そのおかげでノーマルだけど偏見のない攻め様と
友人関係を始めるきっかけになる感じも自然です。
でも友人として近くなればなるほど受け様の切ない思いも強くなるわけで・・・
医者志望でイケメンな攻め様はモテるし、据え膳全て頂く下半身に素直な人
それを傍で見ている受け様にしたら気持ちを持っていかれてるわけだから
片思いの辛さなんてもんじゃないですよね。
そしてそんな中で受け様はセフレと過ごすけどそこに攻め様参上!
ノーマルだけど受け様にアタックしてあまりの幸福に受け様信じられない~~
・・・・でもそんな幸せは長くは続かない訳で、攻め様を愛しているから
幸せになって欲しいからって思いから受け様は攻め様を手ひどく傷つけて
自ら完璧に恨まれるように仕組んで別れるのです。
同性同士だとありがちな設定だけれど、受け様の後悔しながらの様子は哀れです。
自己犠牲の愛ですよ~~
そして月日が流れ偶然の再会、受け様は天にも昇るほど喜びがあるけれど
それを出してはいけないと、それに何も事情を知らない攻め様にしたら
一方的に裏切られた相手との再会ですからもちろん侮蔑視線!
う~んSなら悶えるところだけれど、受け様は一途な方ですからかなり落ち込みます
そして攻め様の医療事故疑惑で攻め様への思いが薄れていないことを
再度認識してしまうのです。
その頃攻め様は、相変わらず受け様を見かけるだけで剣呑な表情&辛辣な言葉
お前は何も知らないでのほほんとしてたくせにと受け様の代わりに辛辣言葉を
倍にしてお見舞いしたいと受け様に感情移入しちゃいました。
でも、攻め様のそのあからさまな態度に受け様に対する忘れられない思いが
透けて見える時があるんですよね。ちょいツンデレさん状態な攻め様萌え~
そしてもろもろな感情にケリを付ける受け様
それを受ける側は逆に慌てヤサグレル・・・その結果全ての真実を知る事に
でもあの学生時代の別れがあったから大人になった二人は共に歩めるように
なったんだと素直に思えるラストなんですよね。
学生時代は余裕がないけれど大人になった今だからって感じですね。
後半に涙腺がヤバい感じになってしまったところもあって思っていた以上に
素敵な作品だと思いました!やっぱり辛い目に合った分幸せにならないとね。
「傷に沁みる毒のような蜜」と対になる作品とのことです。あちらは手酷くフラれた方、こちらは好きな相手のことを思いフッた方が主人公の話です。先生のあとがきを読んでから、敦史のイラストを見たら、確かにあっちの作品の攻めも似ている?って気が付きました。こういう出版社を超えてのリンクも楽しくて好きです。
司(受)が心ならずもふらざるをえなかった繁晴(攻)と8年後に再会。繁晴の医療訴訟になるかも、という危機を司が尽力し、司の雑誌WEB移行化への危機へ繁晴が協力するという、仕事モノ好きには堪らない展開でした。ストーリー上で登場人物がその職業の必要性が感じられる作品が好きです。
義月先生の作品にしては、攻めが横暴じゃないので、とっつきやすいのではないかと思います。司は8年前の言い訳をしようとしませんし、繁晴は嫉妬や誤解でそっけなく、最後までよりを戻さないのですが、そのじれったさも私は楽しかったです。
愛し合っていたけれど、とある事情があって身を引かざるえなくなった。
そこで他の男と浮気しているかのように見せつけ、攻めから見切りをつけてもらう形で別れた。
攻めに幸せになって欲しいからこそ、自分に未練を一切残さないような形で別れるんですね。
「愛した男に憎まれる…」とあるように、攻めのことを愛するがゆえに、あえて憎まれ役になり身を引く‥‥。
ツラぁ……って感じの切なさ満載で楽しめました。
八年後、仕事で偶然再会するんだけど、攻めからは嫌悪&警戒されてて、自分とヨリを戻したいからあえてツテのある教授を頼って自分に近づいたんだろう?と邪推されてしまう。
それを聞いた受けは、あくまで偶然であり、教授の推薦の中に貴方の名前があったからでその推薦を誇りに思うべきだと、きっぱりと言い返すんです。
ここが凄く良かった。
受けが一方的に言われっぱなしで否定もしない男だったら、きっと読んでてストレスマックスになっていたと思う。
なんで、そこで、言わないんだっっ………!!!と。
だけど、仕事に関しての誤解は毅然と訂正できる人なんです。
なのに、自分の過去の行動に関しては、一切の言い訳をしない。
そこがとても清いというか潔いというか、男前な受けだと思いました。
そして攻めがピンチに陥った時には、見返りを求めずに動く。
そんな受けの苦しみを知らずに、一方的にただ憎む攻め。
仕方ないな……って感じではあるし、真実を知った時に真摯に謝っていたので、まぁ許せます。
元凶である攻め母も、やべーな……って感じではあるものの、胸糞感が低いのは何故だろう?
受け自身が、そんな行動に走ってしまった攻め母の心情を理解して許してるからかもしれないな。
誤解から攻めに憎まれ別れたのち再会し誤解が解け後悔して溺愛される受けと言う展開は好きなパターンです。
この作品では、攻めの将来を考えて別れる決意をした受けが気持ちを残さないために徹底的に嫌われて別れることを画策し別れてもなお思い続けるのです。
自分が汚れ役を引き受けることによって、蔑まされようとも好きな人の幸せを願って傷だらけになって守り通す健気で深い愛です。
攻めが窮地に追い込まれた時に自分の仕事をおろそかにしても助けたのに、別の人のおかげだと思われ仲良くしている姿を見た時に虚しい想いに押しつぶされそうになった受けの描写を読んでまるで人魚姫?と思ったらまさにそれが狙いだったとあとがきで知りました。
不憫な人魚姫が幸せになってよかったです。
しかし相手のためを思って何も言わずに身を引くと言うのはどうしても納得できない、と言うか許せないことの一つです。
結果オーライでその時の行動があったからこそみんなが幸せになれたんだとしても、相手の気持ちを無視して自分だけの考えでつながりを断ち切る行為は独りよがりな恋愛だと思うから。
とはいえ健気&不憫ないい子ならではの行動なんですけどね。
お仕事がっつり表現が魅力の一つでもある義月作品。
今回は、大学時代にある事情で相手を裏切ったという過去のある元恋人同士が、医者と出版社編集として再会して、そこに医療ミスに関わる裁判が・・・
という、一見してどんなシリアスが?こうなると中々に甘い展開はないのでは?と思うような題材を取り上げていたのですが、何と!?
そこはレーベルでしょうか、さほどにシリアス過ぎず、かといっておざなりでもなく、甘いばかりでもなく、誰にでも読みやすく、
何と言っても受けが男前で気持ちのよい性格の為に、すごく爽やかな仕上がりになっておりまして、思わずさすが義月さんだ。。。
と、感心させられたのでありました。
結末からすれば、すごく甘いエンドなんではありますが、やはりお仕事がきちんと絡んでいるだけに満足度はあります。
司は高校時代バスケの試合を見に行って一目ぼれした他校の男子がいる。
彼が自分と同じ大学を受けて受かった事を知ると、興味もないのに彼の入ったサークルのメンバーになったりと、ノンケへの恋は難しいことを知りながら側にいたいとそういう努力をしている。
サークルの勧誘活動でひょんなことから自らをゲイとカミングアウトする司だが、それを聴いた繁晴は引くでもなく、面白い奴だと、それから仲良くなるのです。
繁晴はモテて、彼女もいるのだがどうも下半身は節操なしということだそうで。
しかし、司の家を訪ねた時に彼の家に男が来ていたのを知ってから司が気になりだし、好きになったという。
ずっと思っていた気持ちが叶うとセフレにも後押しされて、恋人になる二人。
しかし、病院の跡取りである繁晴の母親がやってきて別れてくれと懇願する。
色々考えた末、司は繁晴とは別れるのだが・・・
それから8年後、医療雑誌の編集になった司は原稿を取りに行った病院で、外科医となった繁晴と再会。
繁晴は司に冷たく、司も繁晴とは気まずく、余り接触したくない二人だったが、ある日、患者が死亡したことで繁晴の医療ミスを問う訴えが起きるかも?という話を聞かされた司は、動くのです。
キャラ的に司はゲイであることをウジウジしてネガティブに考えていないし、彼のセフレという男子もとても良い人で、司と割り切ったそして親友のような相談できる相手として登場します。
繁晴と付き合い出した時も、少しテレてみたり、でも積極的で、決して女性的でもなく、サバサバした自分というものをしっかり持った、芯の強い人間でした。
それがあるからこそ、再会した時も繁晴に会うのが気が進まない面もあるものの、仕事であるからときちんと割り切って私情をいれずにいられるところが潔くていいのです。
医療ミスの件も、繁晴だからこそきになってという部分もありますが、医療出版に関わる立場として興味があるというのも働いているようで、決してわざとらしくは感じませんでした。
えっちについても、積極的で決して受け身ではなく自ら愉しむ部分もあり、とにかく男前で、こういう受けは大好きです。
一方繁晴は、やんちゃですねww
お金持ちの坊ちゃんだから、ちょっと傲慢でいい気になってるところもあるかもしれない。
司に比べて感情的にお子様かな?っていう部分もあるんですよ。
別れた事情を深く考えもしないのは、自分の立場というものについてあまり考えが及んでないという、典型的坊ちゃんな感じで。
一体彼のどこが司はよかったんか?って思わないでもない。
司のデキが良すぎて(爆)繁晴、かすんじゃいましたwww
その重大な医療ミスの件について、深く踏み込めばこの物語のようにあっさりとはいかないのかもしれませんが、
義月さんの取材のたまものでしょうか?
的確に伝えたいポイントがピンポイントで絞られてそれを中心に治めるという展開をとっていたので、それが散漫とあいまいを呼ばなくてよかった点だと思います。
受けの良さにこの物語はいいところが現れていますねv
義月さんお得意の性格悪い攻×健気な受もの。そしてノンケ×ゲイものということで私好みの設定でした。
ゲイの司は高校時代から想いを寄せていた繁晴と偶然にも同じ大学に入学できて喜んでいた。そして、同じサークルに所属できて初めて話をしゲイであることをサークルメンバーにも告げ「ノンケには手を出さない」とも告げました。互いに性格や考え方の波長も合い友達の関係を築いていきます
司は線引きはしてるんですが、どんどん繁晴に惹かれていきます。とにかく健気で、自分の気持ちも抑えて、ゲイであることは伝えていますがそんな素振りも見せないようにしています。
ある日司のセフレと鉢合わせしてしまった繁晴。それをきっかけに生まれた繁晴の中での黒い感情。少し距離を取るようになる2人ですが、繁晴から押しかけ2人は互いに気持ちをぶつけあいやっと付き合うようになります。
そんな幸せな日々を送る2人に魔の手が忍び寄ります。病院の跡取りである繁晴の母親が2人の関係を嗅ぎつけ司に近づきます。当時夫の不倫や家庭の事情でヒステリックになった母親が全てのストレスを司にぶつけ、2人関係を断とうとしたのです。最初はそんな事に動じなかった司ですが、酷くなる仕打ちに絶えることも限界き、将来の繁晴の幸せを考えて、繁晴に一番未練も何も残させない残酷な別れ方を実行しちゃいます。それ以来、繁晴は司を憎み、司は思い続ける日々が続いていました。
再会した医者の繁晴と編集者の司の間には冷たい空気が漂っていて、繁晴は裏切られたと思ってるから司に対しては軽薄な態度です。司はそれを「しょうがないことだ」と割り切ってるふりをしながら傷痕に爪を立てている状態です。その健気な姿に胸が締め付けられました。
2人の恋愛模様だけではなく、現代の医療問題に関する事柄も多く描かれていて、少し難しかったけど勉強になりました。義月さんって超人なのっ!?ってくらい徹底された取材と評論のような文章ですよね。毎度ながら勉強させていただいています♪
さて、そんな医療問題をきっかけに2人の距離は縮まったり離れたり。とにかく繁晴が大人げない…相変わらず義月さんが描く攻はムカつきますね!!そしてとんでもない勘違い野郎です。
「その後」は2人のイチャイチャっぷりがなかった分最後の数ページにどっさり盛り込まれています。いやーニヤニヤ止まんなかったです。甘い2人が見れて良かったぁ~今度こそ幸せになって欲しいと強く願うばかりです。
あとがきで義月さんの萌の原点が「人魚姫」ってことでこれまでの作品を思い出すとなるほどと納得させられました。もしかして私も「人魚姫萌」かもしれないな^^
医療雑誌の編集をしている司は、執筆依頼をするために訪れた大学の医学部で、偶然かつての恋人・繁晴と再会する。
繁晴との関係は、司が浮気をしたように見せかけたことで終了し、繁晴は司に恨みを抱いていて当然だった。
けれど、司には彼には言えない事情があって、そうせざるをえなかったのだ。
数年が過ぎても、未だに繁晴のことを引きずり続ける司は、彼が自分のことを憎く思うならできれば目の前に現れたくない、と考えたけれど、仕事の都合上そうはいかない。
そうこうしているうちに、繁晴が手術を担当した患者が手術中に亡くなってしまい、その遺族が繁晴のことを訴えると言い出した。
常々、遺族が行き場のない感情をぶつけるのが法廷しかないのはおかしい、と考えていた司は遺族との間に入り、何とか遺族も執刀医であった繁晴も傷つかずに済ませる方法はないのかと、動く。
という話でした。
司は別れた繁晴と再会したものの、再会するまでは自分がひどく繁晴を裏切った自覚があるので、よりを戻したいなんて考えてもおらず、できることならばなるべく繁晴の目の前をうろうろしたくないと考えていた。
けれど、仕事は仕事なので、そういうわけにも行かず、ほどほどの距離を保っていた。
そうこうしているうちに、過去のことが繁晴にわかってハッピーエンド。
本当はどちらも今もお互いのことが好きで、忘れられてなくて――という感じの話です。
作者さんはあとがきで、人魚姫が幸せになる話を書きたかったとおっしゃっているので、そういう意味ではまさしくそうなんだろうな、と思います。
司は見返りも求めずに、決して繁晴のためだけじゃなくて、遺族のためにもその方がいいことだから、と遺族の気持ちを前向きにするように仕向けていった。
まさに見返りを求めず、その人のことを本当に思って行動するなんて人魚姫ですよね。
そして最後は、司が本当は隠していた真実を繁晴も知ってハッピーエンド。
まさしく人魚姫が報われた形でした。
あらすじに関しては前の方々が書いてくださっているので省きます。
とっても面白かった!
健気で一途な受けが好きなのでこのお話もドンピシャでした。健気な人魚姫はやっぱり報われなくては!
人魚姫は義月先生があとがきに書いてらっしゃった人魚姫が報われる話を書きてきたというニュアンスの事が書いてあったので。
けれど、物語が一貫して受けの司視点で描かれているせいか、ラストの繁晴の気持ちの変化があまりにも唐突で読者として少し置いてけぼりを食らったかなぁと思います。
もう少し繁晴サイドの話を掘り下げてくれたら萌×2でした。
医療関係の事が出てきていましたが全くそちら関係の知識のない素人でもほーそうなのか。と無理なく理解できるような優しいレベルで安心でした。
付き合っていたころの話と、別れた後の寄りを戻す話です。
なんかすごい受けがけなげで幸せになってと祈ってしまいました。
好きな男のために、自分が悪者になって別れる、そして憎まれてでも攻めの幸せを優先した司にこれぞ健気受けだと思いました。
別れるきっかけになった繁春のお母さんも精神的に病んで、息子のためだとの思いから司に精神的な苦痛を与えるのですが、繁春と家族の関係を優先して我慢して別れるなんて
愛ですね。
二股かけられたと思ってた繁春は未練もあり、だけど認める訳にもいかないと
再会してから繁春は司につらく当たってかわいそうでした。
知らなかったとはいえ…
一度別れずに無視して付き合ったら今の幸せは絶対にないと思いました。
繁春と家族の関係も泥沼化していずれダメになったと思います。
司がきっぱり別れたからこそのハッピーエンドだと思います。
これからは繁春が今までの誤解分も大事に司のことを幸せにしてくれると思うので
よかったです。
タイトルの傷痕が象徴するように、一時分かれて心に傷を負った恋人同士が再会し、近づいていくお話し。
舞台は大学病院で、CPは攻めの傲岸医者と受けの医療関係編集者。人名に京都の地名がふんだんに使われています。で、受けが堀河で攻めは三條。
お仕事ものまではいかないけど、堀河が扱う医師のエッセーに三條の上司が寄稿した縁で再会、医療ミスをテーマに、遺族から責められた三條の窮地を堀河が救う、というストーリー。
三條は病院の跡取り息子。勉強スポーツ万能で傲岸、彼女はとっかえひっかえというキャラ。でもまがったことはきらい。そんな男っぽい三條を好きになってしまった堀河。美人だけどツンでなく健気キャラ。うじうじした健気受けは苦手ですが、まあそこまでだめな奴じゃなかったのでOKでした。
二人は大学時代から恋人だったのですが、三條家の反対にあったため堀河は身を引きます。分かれるために一芝居うったことで、事情をしらない三條は再会しても堀河のことを嫌っている様子。しかし三條のピンチを堀河が救ったことから自体は展開し。。。
最後はおでこがつーんとしそうなくらいのあまあまに。
それ程お仕事が絡んでこなかったのと、あんまり攻めキャラに萌えなかったのと、健気受けがどうも苦手なのでこの評価に。