ファミリー・バイブル

family bible

ファミリー・バイブル
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×24
  • 萌9
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
52
評価数
20
平均
2.9 / 5
神率
5%
著者
高尾理一 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784778112462

あらすじ

家事能力のないサラリーマンの長永宏伸が、隣人・逸木典章に食事の世話をしてもらうようになって三年。宏伸は、典章が妻で彼の娘・茉莉衣が自分の子だったら――という妄想つきの片思いを心にしまっておけなくなっていた。けれど美しい典章が自分のような駄目な年下男を相手にするとは思えず諦めていた宏伸に、茉莉衣が「ひろくんがお父さんで、パパがお母さんみたい」と夢のようなことを言い出して…。
(出版社より)

表題作ファミリー・バイブル

家事能力のない会社員,26歳
バツイチ子持ちの翻訳家,28歳

その他の収録作品

  • ファミリー・トライアル
  • あとがき

レビュー投稿数7

逸木家親子の捕獲作戦はじまるの巻

コミカルな作風に親子の愛情と恋をブレンドしたファミリーテイストの愛情物語
受け様と攻め様は同じマンションの隣室同士、そして受け様には8歳の娘が一人
いるのです、バツイチで翻訳家で家事も万能にこなす美麗な受け様
攻め様は両親と3人暮らしをしていたが父親の転勤で一人だけ残され
そして家事の一つも満足に出来ないものぐさのヘタレ青年で一人暮らし1年で
既に生活に疲れ果てたような感じでコンビニ弁当を毎日食べてる姿を隣室の
娘に気が付かれ、それから隣家で3年も食事の世話になるのです。
そしていつからか、攻め様は受け様に密かに片思いしているのですがなにぶん
ヘタレ具合がかなりな攻め様で3年過ぎても一向に進展しないのです。

そんな時に受け様の娘から父親になって欲しいと言われる攻め様
攻め様が父で、自宅にいる料理上手の受け様がママで3人家族になれたら嬉しいと
受け様の娘に言われ、喜びのあまり挙動不審になる攻め様
実はその娘の発言こそが攻め様捕獲作戦の始まりなのです(笑)
受け様は攻め様が自分を好きな事を自覚してて、攻め様がいつ告白してくるか
待ってる状態なんです、でも攻め様は歳下で頼りない自分に自信が持てなくて
思いを打ち明けることなんて出来ないって、今の幸せな日常を失いたく無い思いも
あってヘタレ全開で気持ちを押し殺そうとしてる。
でも結局、受け様の誘導的誘いで忍耐がキレ、受け様に手をだして・・・
でもあっさり受け入れてもらえるのです。
お互いが相思相愛だったので、きっかけとタイミングだけだったのです。

二人の関係はスムーズに進み、娘との仲も良好な3人なのですが受け様の
元妻が現われる事で波乱の展開になるのです。
受け様の娘の健気さと気弱で頼りない攻め様が後半かなり頑張るんです。
変則的な家族ですが幸せが溢れてくるようなストーリーになってました。

書下ろしは、3人で受け様の部屋で暮らすようになって既に3年がたった頃の
お話になります、相変わらず幸せな家族ですが攻め様はすっかり尻に敷かれる
感じで娘にもいい様にあしらわれていたりしてますがほのぼのしてます。
二人の関係もラブに溢れてますが、攻め様の母親が父親と喧嘩してマンションに
帰って来たことからトラブルが発生してしまいます。
攻め様の優柔不断、よく言えば優しさが何やら騒動になってしまうのです。
でも後半でやっと男として一人前になったような攻め様を感じる事も出来ます。
攻め様の母親のとぼけた可愛らしさも楽しめます。
出会ってから6年、夫婦同然で過ごすようになって3年目での初めての転機に
なるようなストーリーになっていました。
ヘタレ好きには、かなり楽しめるお話になっていましたね。

5

うるっときてしまった。

全体的にはヘタレワンコがお隣さんにしつけられるお話です(ちがうかー。

年下攻め×美人ハーフ子持ち


「ファミリーバイブル」
親が単身赴任のため息子は一人マンションで暮らしていて
お隣さんの子供から「いつもその袋(コンビニ袋)もってるね」と声をかけられる。

ものぐさ国の王子である宏伸は家事全般がとっても苦手
お隣の子供まりかに心配されるようになりその親である典章にまで心配されるしまつ。
そうこうしているうちに典章の家で食事をするようになり典章自体に惚れてしまう。
全体的にラブラブカップルです。
典章への愛がだだもれで娘のまりかや典章本人にまでバレており
まりかの後押しと典章の指南でお付き合いすることになります。
まんまとこの親子にのせられたヘタレワンコ(笑)
新しい家族を手に入れた典章に家族の絆をためすかのような試練がまいこみます。
まりかの産みの母親が引き取りたいと突然やってきてさぁ大変。
まりかは自分が母が学校で待ち伏せいていたことを新しいパパと暮らそうと言われていることを内緒にしてほしいとヒロノブに懇願します。
典章もまりかには秘密にしてあることがありもうここ泣きそうになります。
まりか母はまりか欲しさに「まりかはあなたの子供ではないと」まりかの目の前で宣言
そのとたんまりか超キレキレでクッションでまりか母をぼこぼこにします(笑)
まりか自身も自分が典章の子供ではないことを知っておりそれでも典章とヒロノブと共にいたいと泣きながらうったえます。
きぇぇぇぇ泣ける・・・。
BLというより新しい家族の形かな?と思えるエピソードでした。

「ファミリートライアル」
バイブルから三年後、血のつながりのない3人だけど家族として父親として恋人として幸せなヒロノブ。そんなある日、突然単身赴任についていった母親が帰ってきて・・・・。
父親とけんかした母親がなかなか帰らずかといってカミングアウトできずという悪循環スパイラルに陥る宏伸と典章がどうおさまるのか?というお話です。
まりか聞き分け良すぎな上宏伸くんのお母様はすごい・・・・迷惑だけどこれが親だなぁと思いました。(笑)

あとがき読んだら新装版なんですねぇ。
12年も前なんておどろきです。

1

子供中心として


受け様の娘が攻め様の食生活を心配して
家で食べないかとお誘いして、そこからどんどん仲良くなって・・・

受け様はおとなしい感じのパパ家と思いきや、娘とぐるになって
攻め様を落しにかかりますw
攻め様はけっこうなヘタレ君で、受け様の娘のおかげで
くっつくことになるのですが・・・

話の内容的には、すごい波打つぐらいな話では感じられませんが
攻め様・受け様・受け様の娘と、日常ながら笑えてほっとするようなお話でした。
攻め様はへたれ気味で受け様はけっこう積極的かもw

1

ほのぼの温かい家庭

サラリーマン(攻)が、父親の転勤により、
今までは家事などすべてを母親に頼り切っていたのに、
実家で1人暮らしに。
晩御飯を毎回コンビニ食に頼っているところを
お隣さんの娘に気づかれ、一緒にすごすうちに
3人の温かい家庭を作っていくお話です。

お隣さんの逸木父子が、なんだかとても温かいです。

逸木父は、攻が自分のことを好きでいることに気づいている。
逸木の娘は、3人で家族になれることを願っている。
そんな逸木父子が、「ひろくん(攻の名前)捕獲大作戦」
そして、捕獲されるひろくん(笑)

温かい家庭をほのぼのと感じられる物語でした。

0

ヘタレ攻めなの

年下で、残念なヘタレの攻め。

うーん、優柔不断もここまでくると、ちょっとなぁ、、、。

このお話、時間の流れが、何というか、、、
出会ってから想いが通じ合うまでに3年、そこから更に3年ほぼ一緒に暮らしてこれかぁ、、、。
まあ、確かに、時の経つのって結構あっという間で、特に子供がいたりすると、その成長ってすごく早くて、
そんな意味では、子供の成長に合わせたお話の展開としては、各エピソード間の時間経過に無理はないんだろうけど、
でも、これだけの時間を重ねた上での、あの攻めのヘタレっぷりって、
ちょっとついて行けないなぁ

0

良い話だけど…

『ショコラ文庫創刊1周年記念』フェアのため購入しました。

とても ほのぼのとした、心温まる作品です。

『ファミリー・バイブル』
「ひろくん捕獲大作戦」と逸木父子の危機がメインのお話。
ヘタレなりにも、自分も力になれるよう真摯に向き合う姿に好感が持てました。

『ファミリー・トライアル』
攻めの母が突然 帰ってきて、逸木家に入り浸れなくなり、
お見合いの話が持ち上がる、今度は攻め側の話です。
頼られる男になるために一人で全部 背負い込もうと
してしまう気持ちは分かるけど、すごく心配しながら読みました。


読んでみたけど、ヘタレ攻め以外は萌え要素が満載なのに、
なぜか萌えられませんでした…。

苦手なヘタレ攻めだけのために萌えられない
ということは無いはずなんですが…。

あと、受けの話し方が、私には合いませんでした。
もしかしたら、その点も萌えられなかった要素の一つかもしれません。

子持ちシングルファーザーやキャラクター設定の評価は「萌」です。

表現力や心理描写などは問題なかったし、ほんと良い話なんですが、
やはり心に響くものが私には届かなかったので、
また、それがどうしても引っかかっているので、
惜しいですが、迷って、最終的に今回は第六感を優先して
評価を「中立」にしました。

1

家族モノとしては萌

あとがきによると、2000年に新書版で出版された作品の文庫版に当たるそうです。
主な登場人物はサラリーマンの長永と長永が住むマンションで隣室に住む翻訳家の逸木と逸木の娘の茉莉衣ちゃんの3人です。
この茉莉衣ちゃんが最初に登場した頃には8才なのですが、とてもおしゃまで大人びた女の子で、実はこのお話は茉莉衣ちゃんが牛耳っているのではないかと思うくらいなのです。
長永と2歳しか違わない逸木はとても綺麗な男性で、ヘタレなリーマンと隣家に住む綺麗なお父さんと可愛い娘という構図で、ほのぼのと楽しい家族のお話としては楽しめました。
ただ、恋愛モノとしてはいまひとつでした。
長永視点でお話が進んでいくのですが、既に逸木に対して好意を持っている時点からお話が始まるので、恋に落ちていく過程がほとんどなかったのと、長永が優柔不断で不甲斐なさすぎて魅力が感じられなかったのが理由です。
あと、茉莉衣ちゃん以外の女性キャラがかなり問題ありで、私は苦手でした。
逸木と茉莉衣ちゃんの可笑しいやり取りや、3人のほのぼのとした関係がとてもいいだけにちょっと残念でした。

0

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