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rinjintachi no shokutaku
関西出身の子持ちギタリストと真面目な高校教師との
ハートフルな家族的恋愛ストーリーです。
受け様は同じマンションに住んでる小学生と偶然知り合い
父子家庭で一人でいつもインスタント食品を食べている
小学生が気になり、そしてその見知らぬ保護者に憤りを覚えて
お節介だと思いながらもたまに一緒に食事をし、子供に料理を
教えるようになるんです。
でも子供からは、父親が大好きでとても尊敬してる思いが
伝わって来て、不仲な自分と父親の事が有る為に何故か懐疑的に
しかし、子供の父親と対面し何も知らないで父親の攻め様に
悪感情を抱いていたことを反省する事になるんです。
確かにギター以外何もできない攻め様ですが親子の絆は強く
その仲のよい感じがうらやましく思える受け様
そして攻め様の子供と仲良くなるにつれて攻め様とも交流が
出来て、いつの間にか3人で食事を共にする事が増えて・・・
偶然攻め様に父親との不仲を指摘され、攻め様の後押しもあり
実家に帰り、完全とはいかないまでも自分の思いや考えを
受け入れて貰えたことで蟠りが薄れていく受け様
そんな穏やかな日々の中で攻め様と女性とのゴシップを目にし
動揺する自分が攻め様を恋愛的に好きなのだと自覚してしまうが
自覚した途端に失恋かと・・・そして傷心のまま二人から
離れることを決める受け様。
そんな受け様の思惑を敏感に察した攻め様は受け様と話し合う事に
小さな誤解やわだかまりが無くなった時二人の関係は変わる。
後半の書下ろしは、子供も認める恋人同士になった二人が
更に甘々な関係になっていくお話です。
受け様に何やら怪しげな影が・・・
そして攻め様の外見を裏切るヘタレな可愛らしさが堪能できる
展開になっています。
攻め様の子供のどんだけ君はしっかり者って感じも堪能出来ます。
ほのぼの感満載の素敵なお話でした。
いわゆる子連れBLモノ。子供が間に入ると自然と暖かくほのぼのしたお話になり、読んでいて幸せ感が味わえます。
このお話は2話入った構成になっています。
主人公・一歩は、帰りの遅い父親に代わって隣人の小学生に夕飯を作ります。子供を通じ、その父親である杉浦にも夕食を提供するように…というお話。
両人ともとても優しく、いい人なんですが、ともすれば「この人、いい人だなぁ」で終わってしまいそうな感じが見受けられました。
1話目が短かったからか、数回会って御飯を食べて…そのあと別の女性と写った写真を見て失恋だ…ってなるのがちょっと早すぎる気がして…。
本当に杉浦も一歩もいい人なんです。だからこそ、「この人いい人」でなくあと一歩恋愛に至る何かが欲しかったなぁと言う感じ。
後半のほうがまだ普通のBLとして楽しめました。
暖かく安心して読めるお話でしたが、特にこれといったコメントもない印象。だた、杉浦の子供である洋平はめちゃめちゃ素直でいいコで癒されます!
隣人のシングルファーザー×料理上手な高校教師というカップリング。
住んでいるマンション内のエレベーターで一歩は、出来合いの食事で間に合わせようとする小学生の洋平と出会ったのをきっかけにして、杉浦父子の食事の面倒を見る事となっていく。
話の中では高校教師である一歩がイマドキのドライな教え子に少し絡まれる騒動はあるものの、全体に派手な事件とか波風が立つような展開はない。
今回はそんなまったりとしたところが良かった。
もし、話の中でイクメンとか料理云々とかの持論を展開されたりしていたら、逆に野暮ったいものになっていたと思う。
そんな話の中で、お父ちゃん・杉浦が他作品ではまず見かけないタイプの攻めだったのが新鮮で光っていた。
職業・ミュージシャンで見た目も派手で格好いいって外見を裏切っていて、俺様な態度がない。
自分が家事能力ゼロで面倒をかけているってのを自覚していて、受けの一歩や息子の洋平に対して常に素直で、それでいて時には父親としての顔も併せ持っているところに好感が持てた。
受けの一歩も我が強いってタイプではないので結構お似合いなカップルだと思う。
それにしても、杉浦の息子の洋平がつくづく出来た子で感心するわ~。
この子だけでなく、杉浦の元妻も生活能力の乏しい元夫を心配するあまりに、しっかり者の一歩を男性なのにって懸念もなく恋人として公認しているってのには笑った。
この話は、シングルファーザー、一教師というお互いの立場に変に肩肘張った様子がない自然さが良かった。
登場人物の人の好さから人情味が滲み出ていて仄かな暖かさを感じた一冊だった。