小説リンクス2012年2月号(雑誌著者等複数)

小説リンクス2012年2月号(雑誌著者等複数)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
10
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
発売日
価格
ISBN

あらすじ

「ケモミミ」いつも傍らに、愛しい温もり

表題作小説リンクス2012年2月号(雑誌著者等複数)

それぞれで
それぞれで

その他の収録作品

  • 篠崎一夜・ブラザー×セクスアリス
  • 和泉桂・暁に堕ちる星
  • 橘かおる・ふるえる耳のひみつ後編
  • いとう由貴・硝子の迷宮
  • 谷崎泉・瑠璃国正伝第六話
  • 深月ハルカ・ここへおいで
  • 桐嶋リッカ・ウサギ系男子の受難
  • かわい有美子・Zwei後編
  • 九重シャム・騎士と誓いの花」EPISODE 5
  • 倉橋蝶子・Meeting Tracks
  • かつらぎ・春待ち

レビュー投稿数2

清澗寺家は第3部もスゴイ!

今回はとても読みたいものがあったので久しぶりに雑誌を買ってみました。

それは…。
「暁に堕ちる星」和泉桂
何を隠そう清澗寺家シリーズ第3部です。
もう第3部なんですよね。
世代的には和貴の次の世代。
そして、今回の主人公は和貴の養子である貴郁です。
貴郁ってただの養子かと思ってたんですが、実は血縁者でした。
というか、正式には和貴の弟になるという、冬貴の堕とし種だったりします。
そんな貴郁の物語は前回の第2部で弟たち(鞠子の息子)がくっついた後のお話。
戦前の描写が少しあって、メインは戦後。
妙齢になって結婚問題とかも出てきて。
契約のような結婚をした先の家でのお話ということになるんでしょうか。
貴郁に親愛を示し好意を隠さない義兄・篤行。
貴郁の理想の父親像でもある義父・宗晃。
この2人と貴郁の物語なんですよね。
結婚はしたものの相手は自由奔放で自由にするのが条件で。
なので、夫婦としての関係はほぼ成立しないまま。
義兄と義父、その間で揺れる貴郁。
優しい義兄を取るのか、支配する義父を取るのか。
そういうお話なのかと思いきや、実はそうではありませんでした(笑)
いや、それは戦前の最初の描写でもちょっと感じていたのですが。
実は貴郁はとても「愛されたがり」で。
結末としては2人にかわいがってもらうということで。
そうか、こんな結末もアリか…。
個人的には甘い感じよりもちょっと支配関係の方が好みなので、宗晃との関係の方が好きです。
あとは、もう相変わらず深沢がスゴイな、と。
憧れのような思慕のような恋慕のような情を和貴に対して抱いていた貴郁に牽制するように和貴の卑猥な姿を見せるんですから!
道貴にも以前チラリズム的に見せた(見られた?)ことはありましたが、今回はガッツリです。
作為的です。
その後もプレイとして参加してもらうこともあったようですし。
一種の共犯関係を結んだことにはなるんですが。
とにかく貴郁が幸せになれればいいなと思います。

「甘美な報酬」和泉桂
「凍える吐息」のSS。
やっぱりこの2人の関係性は非常に好きです。
スゴク好み。
今回の探しモノはわりと簡単にピンときたんですが、侑生が気付けなかったのは真面目すぎるからかな?
侑生が桐谷を探さない理由がステキすぎました。

「Zwei(後編)」かわい有美子
後編ということで前編を読んでないのでわからない部分もあるにはあるんですが。
なんていうか1ページ目読んだ瞬間から面白かったんですけど。
もしかしたら、後編だから起承転結の転の部分に既に差しかかってたからかもしれませんが。
再会モノになるんでしょうか。
刑事・山下×検事・須和。
学生時代には互いに通じる気持ちのようなものがありながら、その関係まで進まないままで。
それが、どうやら再会して、前編の最後あたりで関係を持つまでに至ったようです。
山下の方はそれまで須和のことを放置してきたようなところがあって。
それがいろいろ自覚するうちに愛しさが込み上げて来てかわいくて仕方なくて構いたくて仕方なくなってるような感じ。
一方の須和は好きな気持ちは山下よりもずっと深くてずっと続いてるものなのに、どこか儚い印象というか。
いつまでもこんな関係が続くと思ってないように見えるところが感じられてそれが非常に切ない。
山下が求めることには応じるけど、自分の方からは求めないように見えるというか。
この期待していない感じがなんとも非常にツボでした。
そして、気になる脇キャラだったのが峯神弟。
どんな人物なのか深くはわからないんだけどもとにかく気になるキャラでした。
そして、山下にしたアドバイスがとても印象的でした。

今回はケモミミ特集ということでケモミミのあるお話が多かったんですが。
最初の特集ページのカピバラの擬人化(?耳付き)までいてちょっと驚きました。
カピバラ…想像できない。

あと。
2号連続でプレシャスBOOKゲットのチャンスです。
今年のラインナップは、笹生コーイチ×谷崎泉、高嶋上総×火崎勇、高階佑×バーバラ片桐、高峰顕×妃川螢、佐々成美×かわい有美子、円陣闇丸×水壬楓子、三尾じゅん太×松雪奈々、雨澄ノカ×和泉桂、青山十三×橘かおる、青井秋×蒼居ゆゆ、樋口ゆうり×高原いちか、端縁子×いとう由貴です(敬称略)

0

瑠璃国正伝のショートが読めます

「Zwei」前編 かわい有美子×やまがたさとみ
検事の須和は、とある事件で高校時代の同級生・山下と再会する。山下は、何故かやさぐれた刑事になっていて!?

「瑠璃国正伝」第五話 谷崎泉×澤間蒼子
海子のお披露目が近付く中、八潮はある不安を抱えていた…。

「追憶の残り香」松雪奈々×雨澄ノカ
高校時代の同級生の玲と、九年ぶりに再会した修司。だが、二人の間には苦い思い出があり――。

「嘘の欠片」栗城偲×日野ガラス
看護師の峯井は、幼馴染みでずっと一緒に育ってきた呉村のことをずっと好きだったが、お互いにすれ違うようになってきてしまい…。

「ふるえる耳のひみつ」前編 橘かおる×青井秋
ケモミミシッポを持つ兄弟に翻弄される、IT企業社長・宮内 の運命は――。

「千両箱で眠る君」バーバラ片桐×周防佑未
ヤクザまがいの仕事をしている嵯峨は、幼少のトラウマから千両箱の中でしか眠ることが出来ない。しかし、再会した元同級生・長尾の横では眠ることが出来て…。

「琥珀の瞳と翡翠の涙」神楽日夏×水名瀬雅良
廓に囚われていた半獣の翡翠。そんな翡翠の前に、死んだはずのかつての相棒・琥珀が現れ――

「脚本のないラブシーン」風見香帆×北沢きょう
長年、ファンである俳優・日暮鷹之の付き人になった令也。彼の強引な態度に戸惑いながらも、仕事をこなそうとするが…。

1

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