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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
おわりの章の発売が遅れて、まだかまだかなんて待っていたので期待が膨らみ過ぎて
でも、その期待を裏切ることが無い内容で満足の1冊になっていました。
前作のキーマンである天才科学者のブロイルスが作った薬によって
運命が大きく動き出した前作の主人公たち、最終章は前作に引き続き翻弄される
主人公たちと、ついにキーマンのブロイルスが登場します。
その一辺倒でないストーリーの内容に度肝を抜かれそして感動します。
第4話目のGirl and Dogは、
始まりの章のお葬式にいた、赤毛の女の子のミアが主人公なんです。
そして、その時に同じく同席していた、白い尻尾に耳のビルアの八尋惣の
兄が同じくビルアで知能が後退して行方不明になっていたスタンリーが
ミアの相手役になります。
ミアは無法地帯のホープタウンで両親と3人で暮らしていたのですが
目の前で両親を殺され、自分も売られてしまうのですが、必死で逃げ出し
危ない時に出会ったのが、既に知能が後退して路上に倒れるようにしてた
スタンリーだったのです。
そして二人はそれから共に暮らすようになるのです。
スタンリーは頭がよくないので定職にはつけないけれど、日雇いで働いて
ミアも働くようになりなんとか安いアパートで暮らすようになるのです。
そしてそんな日々の中で、ミアはビルアの子供に懐かれ3人で暮らすように
ミアをママと、スタンリーをパパと呼んで貧しいながらも楽しく暮らしていたが
ある日ビルアの子供がいなくなってしまい、悲しむミア。
それからは、その町を離れ、ミアは娼館で下働きの仕事をしながらスタンリーと
暮らしていた時に、娼館の女からもダニ呼ばわりされている男がビルアの子供を
連れ去って売り払い、そしてその子は既に亡くなっていると知り、ミアは復讐を
それと同時期にスタンレーの弟が現れ兄を連れて帰りたいと・・・
ミア篇は、あの望みが叶う薬はあまり活躍しない、今までの作品には無い
純情路線のお話でした。でも、その薬をスタンリーの兄へ渡すことに・・・
ミアのラストでの叫びは、不遇の中にいての最大の希なのだと心に響きます。
第5話のgod childは、
始まりの章の第2話で死んだ兄を甦らせようとして、願いの叶う薬を求めて
ブロイルスの養子となっているハイビルアのライヴァンに冷たく薬は無いと言われた
芭亜斗が再び登場して、ライヴァンから薬の在処を聞き出す為に動き出します。
そしてライヴァンの秘密も次第に明らかになっていくのです。
ビルアが何故30才前後で精神が後退してしまうのか?その驚愕の事実に
かなりびっくりする内容で、成程って思えるお話です。
第6話のparastic soulは、
芭亜斗と復活したライヴァンがストーリーの中心で、キーマンのブロイルスが
再び登場するのですが、かなり呆気ない最後を迎える事になるお話です。
今までの話の集大成的な話になっていて、ラストではかなり感慨深げになりました。
あの前作での初めに集められたような人物たちが幾重にも重なっている運命
そして生き残った人たちの幸福のあり方、何をなくしても失えない宝を
手に入れた人、奇妙で不思議な、ファンタジーなんだけど、切なかったり苦しかったり
様々な人間の思いが交差して、それぞれの愛を見つけるまでのお話でした。
かなり壮大な物語で読みごたえも、満足度も高い作品で素晴らしいの一言です。
次々と解き明かされていく謎・・・最後まで気の抜けない展開でしたが、はじまりの章の3話目あたりから最後が見えてしまった;;;
それでも、おわりの章、ボリュームたっぷりで最後まで楽しめました。
おわりの章も3つのお話が入っています。
最後にはBL的描写もありましたがこれくらいなら一般の方でも読めるんじゃないかな?
おわりの章なのでここで終わってくれる事を願いますが・・・まだ何か起こりそうなちょっと怖い予感もします。
私的には「第4話 Girl & Dog」が一番好きでした。
力強いミアの生き様に感動しました。
この物語の最後は1話目に登場した八尋の家の庭です。
八尋とジョエル、ミアとスタンリーと子どもたち。
幸せな家族とともにいる八尋の元に1枚の絵はがきが届きます。
希望のある未来を感じさせる印象的なラストシーンでした。
「パラスティック・ソウル」の完結編。
「Girl and Dog」
娼館で下働きをしている少女ミア。理不尽に両親を殺され、貧民窟で自分で自分を守って生きている。一緒に生活しているのはフェードアウトしたハイビルア、スタンリー。
スタンリーは実は第1話の八尋の兄。八尋が迎えに来る。意地っ張りのミアが「スタンリーが好きなの、連れて行かないで」と懇願する……
「god child」
第2話の芭亜斗再び。
また死んでしまった兄を生き返らせようと、ライヴァンを襲う。しかし、他の何者かがライヴァンを狙って屋敷に放火、兄の肉体も燃え芭亜斗も大怪我をする。
現れるのは死んだはずのブロイルス。そしてハイビルアの謎が明かされる!
「望みが叶う薬」の真実も…
数年後、芭亜斗はテロリストから足を洗い大学で学び直して、今は八尋の同僚として大学の助教になった。その目的は、ライヴァンを再生させるために「人工体」を作ること…
「parasitic soul」
書き下ろしの最終章。
ミアとスタンリーは子沢山の家族となり、八尋とも交流がある。八尋はジョエルと同性婚をして仲睦まじく暮らしている。
この章では、ハイビルアの真実と現実、題名の「parasitic soul」の意味が芭亜斗を主人公として語られます。そしてスケールの大きなラストへ…
5つの物語が最終章に向かって壮大に繰り広げられた連作でした。
永遠の命を持つ完全体のハイビルアが、不完全になった時にはじめて人間の人生に美しさを感じ、愛を知り、生きることを楽しむことを知る。
逃避行というラストに、自由の風を感じました。
SFが苦手な私でも割と楽しめた作品でした!
木原先生のあの痛いのとかエゲツ無いのも、今回は少なめ?な感じ。
結局お兄ちゃんを殺した犯人ははっきり書かれて無かったけど、そこだけがモヤっとポイントです_:(´ ཀ`」 ∠):_
ブロイルスだったんかなぁ?って思いもしたけど、親がアメリカに行って帰ってくるのに時間がかかったって発言から違うのかなぁ?ってのが私の中では有力。
ジョエルと八尋の恋が一番切なかったけど…
おわりの章で、その後の八尋とジョエルの幸せそうな描写がただただ嬉しかった(´;ω;`)
全体を通しての感想です。
各種のジャンルの雑誌を渡り歩いただけあって、各章微妙に掲載誌への意識が見えて興味深かったです。
それぞれの話のつながり方もまとめ方も程よいひねり具合。
相変わらず登場人物に容赦ない木原展開がSFと組み合わさっていました。
好みかというと少し微妙で、最後まですっきりしなかったです。特に謎解きにかかわるバート達の心情に納得できなかったのが敗因でした。ライヴァンがバートに惹かれたのも、その逆も意味一つ納得いかず。BL要素の強いカップルだっただけに、そこに共感できなかったせいだと思われます。
ミアの話もNLだからか、あまり。。。
BLだと思わずに読めばよかったです。