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suki
担当編集者を好きになるけれど、そっけなくされて、期待しないように努める健気な受けがかわいくて、きゅんとしました。攻めの井上に告白をかわされて、だけど優しくされて、期待したいけれどしたらいけないという気持ちが切なくて、またイラストも合ってて良かったです。
できれば井上にもっとやきもきさせるエピソードが欲しかったけれど、話が深刻になりすぎないから、かわいいお話を読みたいときにおすすめです。
月村作品の中ではあまり人気がないみたいだけど、個人的には何回も読んでしまうくらい好きです。
「だいすき」の方では井上の娘の萌々香ちゃんが活躍?してて、それがすごく可愛かった!
確か答姐で紹介しておられるのを見て、読んでみようと手にとったはず。
麻々原先生の挿絵の受けとお子ちゃまの可愛らしさが、とっても嬉しく、
また今ちょうどこのような糖分度合のものを求めている時期だった模様で、
好きでした。ほんのり幸せ、桜色気分。
ご紹介いただいた方、有難うございました!
担当編集者さんがとても熱心に世話してくれるので、
好きになってしまった駆け出し小説家(もともとゲイ)のお話。
攻めさんがとても紳士っぽくあろう と頑張るところがとて好きでした。
もともと大人な方なんだと思いますが、
「ここにこれを入れてもいいですか」なんて丁寧に聞かれると、
こっ恥ずかしいやら、くすぐったいやら・・・
なんともテレテレしてしまいました。私は関係ないのにさ。
受けさんはぐるぐるネガティブさんですが、なぜかあんまり苛立たず、
しっかりしなさいっと見守る母か遠縁の伯母さんの気分でした。
一生懸命で、すれてない雰囲気だったからかな。
お子ちゃまが可愛らしいので、気が紛らわされたのかな。
中表紙が そのお子ちゃま(女子)の絵なんですが、めっちゃ可愛いです。
そう、お子ちゃまが割合しっかり書かれているので、
お子ちゃま登場するのは嫌じゃ という方にはオススメできません。
あとエロさを求める方にも。
うーん いい糖分具合でした!
新人作家の瑛斗が片思いしているのは担当編集者である井上。冷静沈着で包容力があり編集者としても頼りになる彼を一途に想っている瑛斗ですが、些細な失言ですでに自分の恋心は井上本人にバレた上にきっちり振られている…というなんともギクシャクした関係の二人のお話です。ちょっとしたことから井上に小さな娘がいることを知った瑛斗はそのことにショックを受けつつも、娘・萌々香とも仲良くなって井上との距離が縮まることに喜びを感じるようになりますが…。
うーん。このオチはどうなんでしょう。私は肩透かしでした。
私の場合、月村奎さんの作品は「萌」の壁を超えることはないんですよね…。これまで5冊ぐらい読んで「悪くないがこれと言って萌えない。以上」という作品ばかりだったので単純に相性の問題ですが、全体的に、悪意、妬み、自己嫌悪、逡巡、憎悪といった負の感情の書き込みが弱い気がして、両想いになるべくして両想いになる展開ばかりで、ドキドキ感がいまいち足りない。良い人しか出て来ないし、月村さんご自身がとても優しく真面目な方ゆえなのかな~なんて思います。
で、本作も例によって「悪くないがこれと言って萌えない」結果となりました。瑛斗は良い子なのですが、それはもう完全に良い子なのですが…それだけです。個人的にBL作品では攻にも受にも男性としての積極性が欲しいところですが、どーも月村作品の受キャラは受け身姿勢の印象が強く、棚ボタ的展開で攻キャラの行動を受け入れてハッピーエンド…というパターンが多い気がします。だから毎回「これ、受は女の子のほうが自然なのでは」と思わなくもない。
一方の井上は小狡い男だなと思いました。なんか上手いこと言ってるけど不誠実じゃないかな、この人。
まあ二人が幸せならそれでいいですけどね。
表題作と続編の2作品が収録されています。どちらも瑛斗(受け)の視点で進んで行きます。
「すき」で二人は恋人同士になり、「だいすき」の短めの続編で、二人の関係が萌々香(井上の娘)にバレます。
とにかく期待をしないようにと考える瑛斗が切ないのですが、その分、両思いになった後の甘い雰囲気は楽しいです。
ただ、過去が辛いといっても義兄に失恋しただけではあるので、「すみません」が口癖の瑛斗の臆病でネガティブな性格にイラついてしまう方もいるかもしてません。不憫という程のものでもないですし。
瑛斗の、自分が悪いと嘆く姿勢にどっぷりはまりこめば、切なさを楽しむ事ができると思います!
あと、瑛斗の作家仲間のまりあも井上を好きだったようなので、失恋した形になったのが、仕方ないですがちょっと可哀想でした。当て馬になった慎之介が良い男だったのでくっつけば良かったのにと勝手に思いました。
萌々香は可愛いですし、周囲も良い人物ばかりで安心して読めます。ただ、自分的にはタイトルはぴんと来ませんでした。
切ないけれど、明るい作品でお勧めです。萌々香が描いた井上の絵には笑いました。
子供が登場する作品はあまり好みではないのですが、大人の男を描かれるという印象だった麻々原さんが描かれた表紙の女の子の可愛らしさに驚いてしまい購入。
肩とか直角でバシッとした人物しか見たことがなかったので、この子供特有の膝の感じとか良かったです(笑
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受けの瑛斗は26歳で、子供の頃から内気でオドオドしたタイプ。(月村さんの受けの基本ですね)
就職浪人中に書いた私小説が井上の目にとまり、なんとかデビューし今に至る新人作家。
攻めの井上は瑛斗の三年にわたる片想い相手であり、担当編集者。
娘の萌々香(5歳)と二人暮らしで、36歳。
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視点は受け、そして敬語攻め(笑)
始まって数ページで、もう瑛斗が一度井上に振られていることが判明。
はやいっ!
編集者×作家というBLではかなりある設定かと思いますが、こんなにはやく振られているのは初めて読んだかもしれません。
そして、この瑛斗ですがかなりウジウジ系ではありますが憎めません。
『コブ』エピソードにしろ何にしろ、天然なのかも。
空回りして振られて落ち込んで…と大忙しな瑛斗と落ち着きのある井上。
作家とは一線を引いて接する井上でしたが、思わぬとこらからそれが崩れ急接近していきます。
井上も実は途中から好意を持っていたらしいのですが、その辺りはちょっと都合良いかなーという感じ。
瑛斗が食われちゃったかもと誤解してからのーというシーンは王道ではありますが、萌えたのですが。
これって攻め視点もあれば、性急感を感じないで済んだ気がするのですが。
そして脇キャラのあの人は、登場時から当て馬に違いないといった感じでしたが、その通りで。
ただ、わたしはこの作品の中で一番好きだったかも(苦笑
彼の救済作品が出れば良いのになあ。
月村さんらしいウジウジと悩むが、そこが可愛い受けがでてきます。
攻めと受けはお互いに好きな人が姉妹と結婚してしまった過去があり、そこも鍵にはなっているんですが少し弱いかな?と感じてしまいました。
私には攻めがなにを考え、どこで受けに惹かれていったのかがよく分からなかったです。
攻めの告白でどこで好きになったのかを語られていましたが、文章の中にもう少しその雰囲気を漂わせて欲しかったなーというのが正直な気持ちです。
全体的なストーリーは読んでいるとギュッと胸が締め付けられるような、それでも幸せになれる感じで好きです。
しかし、今回はなんだか駆け足でお話が進んでいってしまった印象がありました。
受けの視点だから仕方がないのかもしれないんですが、攻めがどこで受けに惹かれたのか、どこで嫉妬していたのか、どこで我慢していたのかがもう少し詳しく書きこまれていたらよかったのになーと残念な気持ちになってしまいました。
面白い作品だけど、月村さんにしては駆け足でもう少し二人の心情を楽しみたかったのでこの評価にしました。
月村先生ならではのネガティブで一人でぐるぐる考えすぎるタイプの受け様です。小説家設定とはいえ、妄想が暴走してて思い込みもここまでするか?と何度も笑わせてもらいました。とにかく他の作品以上に不器用で可哀想な性格の受けなんです。最初の告白も思い違いからでしたし。でも攻め様の過去の話を知った後では、お互い運命の人でよかったねって感じでした。
途中受け様の迷走ぶりが可愛くもあり、切なくて可哀想でもあり涙を誘いました。笑いあり、涙ありの読後感すっきりのお話です。攻め様は子持ち設定なのですが、この娘がかなりいい味出してます。今まで読んだBL話に出てきた子供の中では一番好きだなって思いました。子供らしい子供で可愛いです。
最後に・・・あとがきに挿し絵の中に作者作品初のモザイク絵があったとのことなので見直してみたら、「これかよ(笑)!」って思いました。いや、イラストは普通に可愛くて素敵なのですが、モザイクは・・・皆さんも爽やかにだまされてほしいと思います。
最初の入りから最後まで月村節を楽しめました。
タイトルを見たときから、そんなにドロドロすることなく表紙に女の子が居るあたりほんわかしたお話なんだろうなぁと思いつつ、途中攻めの井上さんの言動に「あ、そっち」と予想?と違うところがあったりと、いい意味で外れずでした。
攻めの井上さんが職権乱用するくらい開き直った行動力とか、意外と好きじゃない人の前だと物事言える草野くんとかが面白かったです。…職権乱用といえば、山岸先生と会えず仕舞になった訳ですが、大丈夫だったんでしょうかねぇ…
あと、書き下ろし「だいすき」の最後の一文がすきです。それだけじゃどうしようもないこともあるだろうけど、前向きな感じがいい。月村作品は「永遠じゃないけど少し先の未来は明るい」と読了後に思わせてくれるところが好きです。
いつも通りに楽しみました。
作家さんそれぞれに、決まったパターンがあると思うんですよ。
それに飽きて、買うのをやめてしまう作家さんなんかもいるわけですが、月村先生の本は買ってしまいますね。
昔の作品は若いからかピリピリしてましたが、丸くなった感じがします。いいか悪いかはともかく。
「すき」も「だいすき」もそんなにうまくいくわけがないというオチがありますが、月村先生にドロドロの修羅場を求めてないので、十分楽しめました。まぁ、もうちょい欲しいなと思ったので「萌」で。
ネタバレ↓ というか、自分用記録
「我に返ったら、架空の話をでっちあげてること自体がばからしくなっちゃうから。常に自分はすごい、これは面白いって思い込んで書かなきゃ。俺なんか常に自己陶酔してるよ」
作品に取り組む姿勢についての台詞。本編とは関係ありませんが、思うところがあったので……。
わたしは月村奎さん作品が好きで、昔の入手しづらい古本をソコソコ高値で買ったりしてたんです。(←作家さんには一銭もはいりませんが~)
でもこの作品はイマイチしょうもなかったな。
以前の月村作品の繊細な心理描写は語り手(大抵は主人公)自身をもおいつめる側面があって、緊張感もあり感情移入もできたのですが。
この作品は、月村さんの、甘いところとぬるいところだけでできてるみたい。
編集部の方針なのだろうか。…これが受け線なのだろうか…?
自信のない主人公はうじうじしてて。
当て馬がからんできて、結局攻めが「実はまえから好きだった」と言ってきてくれる、っていう。主人公、なんもがんばってないし。話、動いてないし。
何十年前の少女マンガですかみたいに思いましたが、あたしのようなおばはんは読者としてターゲットではないのだろうしなあ。
…心理の描写も、受けの主人公は自分、きらわれてない?とおたおたしてるだけだし、攻めの心理は不可解だし。それでも、子供の描写などは楽しんで読めるので、中立で。
久しぶりの新作長編というので、期待が高かった為キツくなってしまったような。作者だって変わっていくものね…。