ツンデレ王子が鈍感男にアプローチ!?

天然王子と優しい野獣

tennen ouji to yasashii yajuu

天然王子と優しい野獣
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×24
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
7
得点
51
評価数
22
平均
2.7 / 5
神率
9.1%
著者
田知花千夏 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784048709736

あらすじ

第2回B-PRINCE文庫新人大賞
小説部門<モバイル大賞>受賞

毎日花屋にやってくる高校生・悠は、お店のスタッフから王子と呼ばれるほど品があり美しい。一方、雄々し太一は、花が不似合な花屋の店長だ。そんな人が太一の発した不用意な一言からお付き合をすることに。太一は冗談のつもりだったが悠は真剣交際を望んでいることが発覚! 戸惑う太一に「好きになってもらえるようにがんばります」と、悠は宣言してきて……。
 王子が野獣に恋をしたピュアな初恋物語!!

(出版社より)

表題作天然王子と優しい野獣

26歳,フラワーショップ店長
18歳,名門私立高校3年

その他の収録作品

  • 王子の愛しいわがまま
  • あとがき

レビュー投稿数7

どこまでも一途で健気な受けさま

この作品が商業デビューの作品第1作目だそうです。
お話と小椋ムク先生のイラストがマッチしてました。

名家の御曹司の高校3年生と見た目強面、でも案外
ヘタレで優柔不断だけど優しい攻め様と恋です。
攻め様が店長を務めるフラワーショップに足しげく
通う受け様は有名私立の高校生で、その外見はとても
美麗で誰からも王子様と言われるほどの美貌の持ち主。
毎日通ってくる受け様でしたが、何故か攻め様にだけ
冷たい態度で接してくる、鈍い攻め様も随分嫌われて
いるなと、思うが特に気にする事も無く対応してる。
はた目にはあまりにも攻め様を意識するあまりの行動だけど
鈍感で鈍い攻め様には全然伝わりません。
それがちょっとした行き違いから付き合うことになった二人。
受け様の照れ隠しの不機嫌顔にかなり戸惑う攻め様。
どうしても嫌われていると思い込んでるので付き合う流れも
嫌がらせかからかいだと思ってるのですが受け様は毎日
それでも徐々に受け様が本気で自分を好きなのだと自覚。
でも、それに応える事が出来ない攻め様は正直に言いますが
開き直った受け様に取りあえず付き合ってくれと強引に・・・
押しに弱い攻め様は自分が応えなければいつしか覚めるだろうと

一見するとツンデレさんな受け様ですがただの繊細&照れ屋さん。
中盤からの受け様はホントに健気で・・・攻め様の天然な
無神経さにさらされて可愛そうでしたね。
悪意のない無神経って、意外にキツイもんだと思いました。
受け様の精一杯の思いが相手に届かない・・・
後半のいじらしさは泣けてきますねぇ~
そして鈍感&優柔不断な攻め様は受け様を否定する事から
入っているのでただでさえ鈍いのに受け様への気持ちを
自覚するまで時間がかかります。
そして自覚して思いを受け様に伝えようと思った時には
受け様は攻め様に好かれることは無いと諦め離れてしまってる。
今度は攻め様が受け様を追って行く。
すれ違ってしまった思いを通わせるために・・・

攻め様の店の従業員や攻め様の実家の父親なども出てきて
思わぬうちに結果的には外堀を埋められた攻め様のやり取りも
コミカルでテンポが良くてかなり読みやすかったですね。
個人的に攻め様の父親のさばけた性格がツボでした。

6

表紙がかわいくて

小椋ムクさんのイラストでしたので迷わず購入しました。
表紙のかわいさに惹かれたのでカラーのカバー口絵で「うわっ!」びっくり!
畳なのがエロさ2割り増し・・・

作者様いわくツンデレを書きたかったとのことですが、一途で不器用なかわいい悠(受)
天然?ゆえに勘違いして浮いたり沈んだりがかわいくてかわいくて。
一方の(攻)太一はノンケ、悠の勘違いから付き合うことになったけど誤解を解いて
「たぶん、悠を好きにならない」とはっきり言うのに「友達みたいにしかつきあえないけどいいの」って!優しいようで優しくないよ。

悠が太一の前から消え、悠への気持ちに気づいた太一。
ノンケが振り回されるのとか必死に追いかけるのがものすごく好きで(笑)

最終的な感想、将来、太一は悠に捨てられるんじゃないかなー。かわいそうに。
ハッピーエンドだったけどそんな風に思ってしまいました。

1

まっすぐで一生懸命な受け

第2回・B-PRINCE文庫 新人大賞小説部門 モバイル大賞受賞作で、著者のデビュー作。

鈍感な花屋の店長(太一)× 純粋で天然な高校生(悠)のお話です。
健気で一途だけど不器用で、思い込むと暴走気味(猪突猛進?)になる悠が可愛かった。
優柔不断で鈍感な太一にはちょっとイライラしましたが、ノンケ男性なんだし
悠のことを意識しているわけではないので、こんなもんなのかなあ。

いなくなってから初めて気付く、悠への想い……。
ノンケがゲイを振り回し、ゲイが諦めようとするとノンケが想いに気付くという
パターン、結構多い気がしますね。
展開・ストーリー的にはもう少しひねりが欲しいところですが、
受けの悠くんが可愛かったので、お気に入りの一冊になりました。

1

王子だ

このカバーイラストの、
ムク先生の絵。
まさに王子。
王子様だから白学ランってありえなくない?

代々政治家の代議士のおぼっちゃま、そんな天然王子が、生まれて初めての恋をしたのは、誰にでも優しい花屋さんでした。
不器用な初恋と、優柔不断で鈍い大人が、すれちがって、すったもんだする話。
おぼっちゃま育ちでまだ高校生の遥が、奥手で自分の感情を上手く表に出すのが不器用なのはしょうがない、むしろ、そこがかわいいとしても、
太一の鈍さと不用意さは、読んでてちょっとイラッとしちゃったので、萌は一つで。

1

鈍感クマと泣き虫ネコの話

田知花さんのデビュー作品ということです。
他の本を読んだばかりだったせいか、行間が広く1ページの文字数の少なさに苦笑いたしました。
投稿作だそうですので、ページ数あわせには仕方ないのかな?


攻めはフラワーショップの店長・太一、26歳。
精悍な面差しに雄々しい体躯ですが、花愛は誰にも負けない情熱の持ち主。

受けは王子様という形容がピッタリの悠。
有名私立高に通い、太一のフラワーショップの常連。


最初は悠がかなり一方的に太一が好きで、太一は同性は好きになれないとお断りするのですね。
でま、それでも良いから!と強く言われほだされてとりあえずつきあう太一でしたが……というような内容なわけです。

読むまでは、悠はツンツン受けか?と思っていたのですが、かなり一生懸命太一をくどいていて、ツンは若さゆえの照れなわけねと納得しました。
「好きになってもらえるように頑張ります」なーんて言っちゃうのは可愛いですねー。
しかし、好きになってくれなくても良いっていう勢いはやっぱり若い!
もう、好きになってくれない相手とつきあう労力ないわ(笑

太一も自分の頭の形の歪さは父親のゲンコツに違いないとか、父親に悠が男の子じゃないのかと問われた時に「そりゃそうだよ、男なんだから」と答えたり、なかなか面白くおおらかなキャラで好感が持てました。

強いて言うなら、片思いされ中の太一と両思いになった後の太一、豹変がすごすぎない?とビビりました。
ノンケだったのに…
ノンケだったからこそ、あの、長い葛藤時間だったと納得していましたので。
そして、田舎で店の手伝いをしていた時に多加美(太一の元カノ)から出た『佐々木のお姉さん』は、悠のママじゃない?なんて深読みしちゃってました(苦笑

最後のショート以外は攻めの太一視点です。
わたしは攻め視点作品が好きなのですが、圧倒的に受け目線より少ないので喜ばしい限りでした。

0

王子くん可愛い

デビュー作なのですね。
この前読んだ「不機嫌な弟」が面白かったので、電子書籍で買いました。表紙で選んで。イラストは、王子にぴったりでしたね!

ヘタレ好きですが、攻の優柔不断さにはイラッとしました。まぁ普通はそうか、と思わなくはないですが。ゲイじゃないもんね。

概ね楽しく読みました。性別もだけど、高校生っていうところの葛藤がないのが不思議でしたけども。

ちょいちょい気になることはありましたが、脇役もなかなかに魅力的だったし、よかったと思います。

0

ノンケの酷さとはこういうものかもしれない

B-プリの新人大賞の受賞作品でデビュー作品になるそうです。
絵が小椋ムクさんで、実に登場人物の印象にぴったりでした。
しかし、お話は一体どうか?といえば。。。
まとまるまで、とても不毛を感じる一方通行とすれ違いが続いて、ノンケのとゲイの隔たりを実感するようなお話でした。
割とノンケ×ゲイの場合のパターンにありがちな、ノンケゆえにゲイが苦しんで、でも一途で健気でいて、すれ違いが続いてゲイがあきらめようとすると、ノンケがその気持ちに気が付いてくっつくという、組み立てとしては王道の創りではあったのです。
しかし、そのすれ違いが長すぎてあからさまなほだされの、その決め手に力強さがなく、何となくそれでいいのかな~?と
男でも勃ったから男でもいいという、きっかけはそれでいいかもしれないが、歳の差(明らかな精神年齢の違い)の溝もあり、何となく自分の中で納得いかないものがあるような気がしました。

花屋で店長をしている太一に好きと言ってくる高校生の悠(ハルカ)。
店の中間との雑談の中で「好き」といったのをハルカに聞かれて付き合うことになった二人。
でも、太一の好きは友達の好きであり、その枠から飛び出ることはできず、友達づきあい(友達付き合いとよぶにもあまりにも稚拙な)しかできない。
そんな時、太一が父親の怪我で実家に帰らなくてはならなくなり、その後を悠は追い掛けてくる。
そこで、二人一緒にいる時間ができることでみえてくる悠の色々な面。
田舎の先々で、ハルカの事を弁解する太一に悠はキスをしかけ、その流れで身体を触られるのですが、その翌日、悠はこっそりと帰ってしまうのです。
それから連絡がとれなくなる太一。
そうなって初めて悠の存在について、執着を見せるのです。

という具合に、あくまでもノンケ思考の太一が主人公で進むので、彼の気持ちの変化がよくわかるとはいえ、悠である必要性はほだされですね。
劇的な恋愛や、何か確固たる大きな事件があって欲しいというわけではないのですが、余りに日常で、太一が男でもいいと思えるほどの何かがなかったのが、物足りなく感じる面かもしれません。
そう言う意味で等身大の話ではあるのですが。

題名もとても響きのよい、印象がとてもよい題名がついてはいますが、野獣と言われると、どこが?という感もなきにしもあらず。
全体的に平坦で、読むのに苦痛を感じてしまった。
冒頭の太一の店の場面もメンバー紹介の様子がつづられるのだが、それが長すぎて、それだけの尺の必要性はなかったように思う。
それで最初ひきこまれるかどうか、掴みはOKの肝心な部分だと思うのです。

かなり辛口に書いてしまったが、キャラの魅力と展開の魅力に少し欠けた気がします。

6

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