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hotelier wa chouaisareru
ちょっと問題がある攻めだなぁという感想はありますが、全体的なトータルで見ると好きなタイプのお話でした。
年齢差があり、立場的にも仕えられるもの(高級ホテルの上客)と仕えられるもの(新人コンシェルジュ)という、立場的に超えてはいけない関係性。初心な受けにイロコイにこなれた攻め。そして攻めが受けを溺愛するという、結果的には甘い話です。
ただ本当に、先にレビューを書かれている方々も書かれていますが攻めの黒瀬は問題いっぱいの男だなと感じてしまう作品でした。
ただ、私としては花川戸さんの書かれる攻めの、完璧に見えるし仕事も実際出来る男。けれどどこか完璧ではない弱くヘタレというか、駄目な部分駄々っ子のような、この人仕方がない人だなぁ。という部分が猛烈に好きでして。
黒瀬もそういう部分があるキャラでした。でもいままで読んだ中で一番爽やかに腹黒かったかなーとも。
仕事が上手くいかなければ疲れる。疲れを取るためにまるで泣いた子供の機嫌を取るように、お気に入りのアイテムで身の回りを固める。
スパや、食事や飲み物、お気に入りのアロマや入浴剤・・・その中に受けの明純も含まれているのですが。
明純の笑顔は癒し系で、和み系。とくにお年寄りに大人気。
そんな明純の笑顔に黒瀬も癒されている一人で。
明純の笑顔を見たいし、言葉を交わしたいし。彼の笑顔を見れば疲れも吹っ飛ぶぐらい気に入っている。
これははたして、お気に入りのアイテムかそれとも恋心を伴うものなのか?
という所は秘書で黒瀬に長年仕える佐々江にも何度も注意されている部分で。
本気にならないなら、明純は手を出すには相手が悪すぎる。
黒瀬に対して明らかに憧れと恋心が混ざっている視線を向けてくる『本気』の相手に遊びでちょっかいを掛けるのは駄目だ。
純真で、和み癒される笑顔を彼にし続けていてほしいなら、手を出すべきではない。
と、これだけだと佐々江はなんとも良心的な考えで純真な明純を黒瀬の毒牙から守ろうとしているのか?と思うのだけど、実は黒瀬と佐々江はベットメイト・・・ようは恋愛感情の伴わない性欲発散のためだけの関係という間でもある。
佐々江にはヴェネツィアに恋人がいて。大人として完全に割りきった関係なんだなぁ。
明純はその黒瀬と佐々江の関係について、最後まで隠しとおされてしまうのだけど、いつかバレて大事になればいいと私も思っています。
お灸を据えるではないけれど、どれほど明純にメロメロか失って初めて本当に気がつく・・・とかやってくれれば胸がスカッとするのになとか。
明純は小動物系で、一生懸命仕事に打ち込んでいる溺愛されることを望む、受け身な受けです。
だから、感情の爆発のアクションが少なかった。
けれど佐々江との関係を誤解した明純がその翌日に黒瀬に見せた笑顔がまるで『プリザーブされた花』というのは上手い表現だなぁと思わせられた。
クライマックス付近の、黒瀬が明純に言う言葉が印象的。
黒瀬が明純のことをもっと磨いて魅力的にする、そしたら浮気してもいい。浮気されるのは自分(黒瀬がそうしたせい?)が悪いから、でも他人に明純を渡す気はない、というようなニュアンスのセリフなのですが、これって佐々江との関係や黒瀬の貞操観念が現れてるなーとか。
最後は日本に家を買うという話まで出ているから、黒瀬の貞操も硬くなり、明純一筋になるのかなと願いつつ。
ホテルでの出会いってやはり似たような
パターンになるのでしょうね、と読みました。
某作者の摩○○シリーズと同じような展開かな?
目新しい感じはなくて、でも甘さがにじみ出てる
お話ではなかったかと思います。
そしてやはり秘書と攻め様はセフレ的な感じ
心と身体は別物よ~みたいな内容ですかね。
まぁ、今回のお話では最後まで隠し通す内容でしたが・・・
恋人は君だけだけどベットメイトは他にいるみたいな
将来なってしまうのではないかと思ってしまう。
でも、ラストで日本に家を買うって言ってるから
このまま受け様だけに愛情を注いでくれるのかも。
取りあえず一途な受け様は可愛かったです。
攻め様は、遊び上手でなかなか本心が見えない
お方でしたが、好きになったらデロ甘になる
ような攻め様でしたね。
純情可憐な受け様が腹黒な攻め様にメロメロにされて落とされる・・・というお話なんだけど、攻め様と秘書の割り切った体だけの関係は、この先も続くような気がするのは私だけではないはず!
しかも遠距離恋愛なのだから、攻め様がボストンにいるときは秘書と何をしても受け様には分からないし、大人な2人は涼しい顔して騙しているんだろうな・・・。
秘書はすでに遠距離恋愛中の恋人がいるのに、性欲処理のためだけに攻め様と関係しているんですが、秘書の恋人は攻め様の友人なんですよね。
攻め様と秘書は感情が結びつかなければ、セックス=スポーツみたいな感覚なので、罪悪感がまるで無いのですよ。
続編が出て、攻め様を懲らしめて欲しいけれど、きっと単品で終わってしまうんだろうな~。モヤモヤが残る作品、っていうか最も苦手とする部類の作品でした。
私も、同意見です。
そんな大人の関係なんて・・・。ヤダ。
続編で、その大人の関係がばれ、攻めに新たに強力なライバル出現して、焦らせてほしい。反省させてほしい。
作家さんもイラストレーターさんも好きな方だったので、
表紙と作家さんの名前で中身を確認することなく買ってしまいました・・・。
ほかのレビュアーさんのご指摘の通り、この話を好きになれるかは
攻め様のとその秘書さんの価値観(本人そのもの?)を許容できるかにかかっている気がします;
そして私はダメでした・・・。
その後も攻め様と秘書さんは罪悪感の欠片も抱かぬまま関係を続け、
愛されることを受け入れはじめた受け様も、いつまでも無知なままではなくそのうち・・
という勝手なその後を頭が想像してしまいます。
こうなるとどうやっても受け様の未来が鈍色にしか映らない!!(涙
作中に関係がばれて受け様が爆発して、おろおろする攻め様がいればよかったのですが、
かなりの曲者であろう秘書さんが見事に流してしまったので、そこがまた嫌・・。
作家さんいわくシンデレラストーリー・・とのことでしたが、
ただ、あらゆる意味で大人な攻め様の好きなように扱われているだけのような・・
「甘い甘い話」で構成されているのに、
攻め様の軽い貞操観念が作中で見事に表現されている違和感がぬぐえず、
後味わる~く読み終えてしまいました。
一番読みたくない類、苦手なお話でした。
こんな終わり方でいいの?これでハッピーエンドですと言われても納得できない。
黒瀬の明純に対する想いが本気に見えなかったです。
しかもラストのエッチシーンで、明純の浮気を許容する台詞も言っちゃうし。冗談かもしれないけど、ああ言う台詞をさらっと言っちゃう攻めは嫌です。
このシーンで更に気分が萎えてしまいました。
とにかく黒瀬と佐々江の関係が嫌!明純の知らない所で普通に関係を続けそうですよね。二人とも不誠実すぎて呆れました。
黒瀬はもちろん佐々江にも痛い目見て貰いたかったです。
明純は幸せそうでしたが、読者的にはすごくモヤモヤが残る作品だと思います。