お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
高久さんの挿絵が見たくて購入しました。
あとがきによると、この作品は雑誌に掲載された「遠き地平の彼方に」という作品がベースになっているそうなんですが、結末は大きく変わっているそうです。
この作品の重要な登場人物である片桐をふゆのさんが大好きで、彼のお話をもっと書きたくてこのお話になったそうです。
この作品は小学校からの幼馴染同士3人のお話なんですが、残念ながらその3人とも私には余り魅力が感じられなかったです。
ふゆのさんは決して苦手な作家さんではないのですが、今回は萌えツボが重ならなかったかな~という感じ(泣)。
なんか3人とも煮え切らないというか、小学生からの付き合いにしてはお互いにぶつかってなくて男らしいところが感じられませんでした。
特に片桐が取った態度は受け様にとっては残酷で、頂けませんでしたね…(汗)。
3人のうちでは楠ノ瀬が一番好みに近いかなと思うのですが、彼の謀はどうなんだろ…結局受け様を傷つけることになるのでは?と思うと共感出来ませんでしたね…。
目当てだった高久さんの挿絵は楽しめました。これほど前の絵を見たことがなかったので、今の絵柄と比べて可愛い感じがするのですが、こちらの絵柄も好きでした。
幼なじみ同士の三角関係、見事に好きのベクトルがトライアングル
な感じの作品でしたね。
この手の話はどうも苦手なんですよね。
そして三角関係の果てに誰か一人がはじき出される結果になる。
ああ~ホントにダメダメです。
それも親友と呼んでいい程の関係だから余計なんですよね。
受け様の見事すぎる程の鈍感さには殺意すら湧いてきます。
自分を好きな事が分かっている相手に応えられないのにここまで
甘える神経がかなり頂けませんね。
そして攻め様も受け様の幸せを願ってる行動とはいえ
長年の親友で受け様の思い人でもある人から1度だけ抱いてくれと言われ
その引き換えに受け様の事を願うなんてもう、最低としか言いようが無い
最終的に二人は結ばれるけれど、残った親友はかなり気の毒。
それでも前に進もうとする感じには好意が持てるが
それでも友人以上には思えない受け様を好きな人の頼みとはいえ
抱こうとするのは・・・これにもなんとも言えないわだかまりです。
それぞれの心情が分かっていてもやっぱり好きになれないお話です。
最終的にはハッピーエンドな話で3人の友情も切れる事がないけれど
それもなんかなぁ~って思う内容で私には楽しめないお話でした。