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すごーく楽しく読めた1冊でした。
大っ嫌いなエリート、桐谷がゲイバーから出てくる瞬間を目撃してしまった碓氷。
ほんの出来心で桐谷に声をかけ、脅してやろうとするものの…
何事も適当で、思いつきで言葉を発する碓氷に対して、ひたすら生真面目で融通の利かない桐谷。
当然のことながら、彼らの会話は全くかみ合いません。
しかしなぜか、その全くかみ合わない言い争いの果てに、なぜか2人は付き合うことになってしまいます。
この「お付き合い」に至るまでの2人の会話が、すごくツボに入りました。
桐谷に「きみもゲイなんだろう」と勘違いされてしまい、弁解する碓氷なのですが、発言が全て裏目に出てじわじわと追い詰められていくという(笑)
「なんでそういうことになるんだよ!」という碓氷の心の叫びが笑えます。
そして、この「かみ合わない2人」の距離が近づいていくまでの過程もすごく丁寧で引き込まれました。
最初のうちこそ、好きでもない桐谷を「落としてやろう」と躍起になっていた碓氷ですが、一緒に過ごす時間が増えるうちに…
定番と言えば定番の展開ですが、碓氷が自分の気持ちに気づくまでのエピソードが自然ですごく良かったです。
ネタばれのし過ぎを防ぐため、この辺の詳細は省きますが、ぜひぜひ読んでみてください!
強いて言うなら、序盤から引っ張っていた「桐谷の手袋」の謎の種明かしが、最初は「?」という感じだったのですが
桐谷のキャラクターならまぁ、アリかなと思いました。生真面目な分、思いこみも激しそうですしね。
新人さんとは思えないほど、充実した内容の1冊でした。
他の方も書いていらっしゃいますが、私も他の本を探そうとしてちょっとがっかり。
大人しく次の作品を待とうと思います(笑)
あれ? どなたもレビュー書いてないのですね!
あらすじ書くの苦手なんで、一番にレビューするのは避けてるんですが、これは新人の作家さんだし、プッシュしておかなければと思って、久々にログインしました。
あらすじは、どなたかに任せます。
面白かったんですよ! ワンコな攻め視点でね。私、攻め視点って好きなの。どうしてもBLって読むのが女性だからか、受け視点が多いのですが、これは攻め視点。
そして、この攻めくんが可愛いの。弟っぽくて。(実際姉がいる)
心理描写も丁寧で、受の桐谷に惹かれていくさまがまた可愛い。
エロはちょっと物足りなかったかな。
うん、次出たらまた買うと思います。
で、タイバニの同人誌も書かれているのですね! 今日、ショップで見つけたのに買わなかった……(カップリングが逆だったから)やっぱり買っておけばよかった!
わけのわからん感想でスイマセン! 読んだ方、もっとわかりやすいレビュー書いて下さい。
わりと好きな作品でも、読んでるとこうなるんだろうな、って思う事が
あるのですが、この作品については良い意味で裏切られる。
初めから、どっちが受けでも攻めでもイケるんじゃ?なんて思わせるし、
受け様がクールな切れ者美人で、でもいつも白い手袋を嵌めてる。
一見したら極度の潔癖症?なんて思うのも・・・あれれ?って
また違うの??なんて事が多い作品です。
攻め様もイケメンルックスで自信過剰な傲慢男なのか?
いえいえ、やんちゃで可愛い年下ワンコ君でした。
それもまだまだ発展途上のダメ犬ワンコ君ですから
クールな受け様と一緒にいることで更にいい男なって行きます。
第一印象最悪同士(特に攻め様は)の二人が攻め様のとんでもない
誤解&言動で、その気にさせたら寝てやると受け様に言われ
意地でもその気にさせる!なんて思ってしまった攻め様の
苦難の日々が始まります(笑)
それも、近づいたかと思うと離れたり、また近づいたりと最後まで
目が離せない展開で飽きのこないストーリーです、久々に良い作品でした。
作者さんの初単行本だそうです。
実は読み終わって、すっごく面白かったので、あれ?この作家さんて他に作品書いてないのかな?って後書きをみたら初めてだったんですね。
初作品というのは、やっぱり萌えたぎっていてすごく楽しめる作品が多いとは思うのですが、それにしても人物の性格による展開が実に、セリフ回しが実に、面白い!
これは、注目したい作家さんかもしれませんよ♪
この世の綺麗な女子は俺のモノと言わんばかりに、そのルックスで女性を堕とすことに情熱を傾けている、仕事そこそこの外資系製薬会社の営業社員・碓氷。
一度同衾して自分のモノにしようとしていた女子が、見目イケてる美しい男とランチしている、しかも女子は惚れてるオーラ出しまくり、を見てしまい嫌がらせをついしてしまった碓氷。
その美しい男。片桐と経理部で再会し、清算を巡って言いあいをして、理詰めで責められ手も足も出ないほどやりこめられて、憤懣やるかたない彼が偶然、ゲイバーから出てくる片桐を目撃!
昼間の腹いせに脅してやろうとするのだが、何故かなりゆきで、「俺に惚れさせてやる!」と豪語してしまい、お付き合い(?)が始まるのだが・・・
まず、表紙のイラストからみると、ごくごく普通のワンコっぽい攻めと、手袋が気になる美人系受けで、本当に普通っぽいので、まさかよもや、こんな面白い会話で展開されるとは思いもしませんでしたw
まずは片桐。
頭がいいのはわかるのですが、歯に衣を着せない、あたかも言葉に棘があるよに、ただ、その言葉は真実をついて(?)ズバズバ遠慮なしに斬り込むそのセリフ。
「バカがうつる」だの、絡む碓氷を平気でゴキブリやハエに例えるその豪胆というか無神経というか容赦のなさw
そして、時々、言葉をその通りに受け取って、あれ?天然?なんて場面も随所に。
何よりも、そのキレイな見た目とお洒落度に似あわず汚部屋住人という生活力のないぎゃっぷもさることながら、イラストにも表現されてましたがビン底眼鏡でした(爆)
ゲイバーを訪れたのも、ひょっとしてゲイかもしれないと確認に来たとw
何より、その手袋の秘密が笑っちゃいます♪
そして、言葉が足りないから碓氷に誤解されまくるわけです。
そして碓氷。
軽いチャラ男で肉食なのかな?と思いきや、確かに軽くて”愛の狩人”めいたところはあるのですが、どうも人気はワンコなところみたいですw
しかもわりと猪突猛進のバカワンコ?
最初に、片桐をデートに誘うのも女子と同じ手順でドヤ顔見せたりするんですが、全然相手を考えて、相手を知ろうとしてなかったことに気が付くという学習機能はちゃんと付いてます。
そして、それを自覚してから仕事も頑張っちゃうんですw
ただ、その猪突猛進な部分がすれ違いを読んだり、一点幸を奏したりもするのですが。
とにかく、この二人の会話が絶妙に面白いのでネタバレしません。
愉しんで笑ってやってください。
実に満足な一冊ですよ!!
最初から読んでいたとき
フツウかなぁ~と思ったけど
ストーリが少しつつ展開され
まさかの逆転だよ!
氷みたい美人に攻められるブームが好き
いくら冷たいでも最後は恋に落ちるんだ(笑)
しかもせつない点もあるし、手袋の件は理由が聞くと心が落ちる!
両方もんな~この二人とも~
ワンコみたい攻める方が可愛くて時々自分の意見を持つって印象プラス
美人さん拗ねることがあんまり多くない全く責任を持って黙って周りに観察し他の人の悩む事とか出来ない事とか自分でやってる
こんなに素敵な美人さんだったわ!
ただ彼に癒されるのはああいうワンコ君だね!
彼が唯一ですね!
最後まで読んでいた楽しかったですよ。
今回は容姿に自信満々で恋愛を楽しむ販促課の営業と
手袋が手放せない経営企画課のエリート課長のお話です。
仕事も恋愛も遊び感覚だった攻様が
受様との出会いで仕事にも恋愛にも真面目になるまで。
受様は自身の容姿に絶大なる自信を誇り
良い女と見ると手を出して遊びまくっていました。
外資系製薬会社に入社して三年たちますが
仕事に対しても楽してなんぼというノリで
生活していくだけの手段でしかなかったのです。
そんなある日、
売上減少に伴う大粛清をする為に
経営管理部に専任者が着任したという噂を聞きます。
同僚は派遣キリの後は社員のリストラも有りかと
自分の身のフリを心配している様ですが
生活の基盤を支える為だけに働いている攻様は
自身の引いた最低ラインの仕事以上の労力を
つぎ込む気など皆無だったのです(苦笑)
しかし、
経理課に回した経費の領収書不足を指摘し
差し戻しを言い渡した人物こそ
件の噂の専任者だったのです!!
彼は端正な顔立ちでお洒落なスーツなのに
牛乳瓶底並の厚さの黒縁ダサ眼鏡をかけ
なぜか白手袋をはめていました。
この人こそ今回の受様になりますね♪
受様は攻様の今までのやり方を手抜きと称し
出張時の怠慢な時間設定から
交際費の用途に至るまで糾弾した上に
攻様の上司まで無能呼ばわりするのです。
イチイチごもっともな指摘なのですが
否定できないからこそ悔しさも募るというモノ(笑)
せめて一矢を報いようと彼の弱点と思われる
白手袋をはめた手をぎゅっと握ってみるのですが
振り払われた揚句に放たれたのは
ぞっとするほど冷やかな一言、
馬鹿が伝染る
…攻様、撃沈です(爆笑)
その日、攻様は
憂さ晴らしのため飲んで帰るのですが
受様がゲイバーから出てきたところを
偶然見てしまうのです。
勢いこんだ攻様は受様に
ゲイだとばらされたくなければ
自分と一晩付合えと迫るのです!!
しかし、
話の流れで攻様もゲイ扱いされて
形勢逆転した挙句、
本当は面食いなんだが、寝てやってもいい
なんて譲歩されてしまうのですよ♪
仕事の無能さは糾弾されても
恋愛力まで否定されるのは許せない攻様は
受様のお相手をする事になってしまうのですよ。
はてさてこんな状態で
攻様は実力発揮できるのでしょうか?!
一ノ瀬さんの文庫デビュー作は
年下ワンコ部下とクーデレ眼鏡上司のオフィスラブです♪
クールビューティな受様が
大好物な私のツボを大変刺激してくれて
とっても面白かったです。
人は何をするにも見た目が絶対と思っている攻様は
自身にも付合う相手にも見た目重視で
仕事をするのも付合いを円滑にする為に必要だから
という適当ライフを満喫していました。
そんな攻様の目の前に突然現れたのが
会社の建て直しを任されるほど有能な
エリート様である受様だったのです。
受様の指摘は一々ご尤もなのですが
そこで潔く反省するほど攻様のプライドは低くなく
受様への反撃を誓うのですが最後の詰めが甘すぎて
ミイラ取りがミイラになっちゃうんですよね(笑)
受様も結構思い込みが激しい方なので
攻様の一生懸命さに徐々に落ちていっちゃうし。
二人の会話もポンポンとテンポ良くて
一気に読まされたって感じです。
次回作も要チェックですね♪
本作には特定書店購入でペーパーが付きます。
敏感な受様の身体を翻弄する攻様ネタですが
受様視点でとってもきわどい事に(笑)
今回は本作同様、印象の悪い人同士の恋物語で
水碕夢見さん『第一印象=最悪!』はいかが?
新人作家さんの作品なのであまり期待していなかったのですが評価が高いのも納得できる面白い作品でした。
物語は攻視点で進みます。主人公の碓氷は、序盤こそモテ男を自認してイイ女と遊びまくる自分に酔っているタイプの傲慢な攻なのですが、その一方で学歴や仕事ぶりが決して褒められたものではないことも自覚している、妙に素直なところが魅力的なキャラクターです。
イイ男を気取っている彼が、美貌のエリート・桐谷と交流していくうちに大人としての自分を省みて、徐々に本当のイイ男に成長していく様子がとても良かったです。
細かい部分になりますが、20歳の自分を思い出し、25歳の今と比べて、5年後の自分に想いを馳せる――という描写(そして、彼の姉の言葉)がとても胸に響きました。30歳以上の人なら誰しもが共感するんじゃないかなぁ。たかが5歳、されど5歳。大人になるってなんだろう。
終盤、これからのことを懸念する桐谷に対して、二人の関係を車に喩えて語る碓氷の言葉も大好きでした。全編にわたって言葉のチョイスも多彩で、シンプルに、この作者さんの書く文章が好きだな―と思いました。現時点ではこの一冊しか登録されていないようで残念…次回作に期待したいです。
私は香坂あきほさんのイラストが苦手なので、その点はちょっと惜しいと感じました。
あらすじだけを見てるとそんなに突飛な感じでもないし、たぶん自分じゃ手に取らないまま終わっていたお話。
友人がここの評価を見て面白そうだからというので手に入れ読ませてくれました。
……………面白いじゃねぇか!
前半はデキるエリートの桐谷の理路整然とした物言いとチャラい系社員の碓氷のノリの噛み合わなさみたいなのがあって、一応、落としてみせる!的な恋愛面に向かってはいるものの、それほど揺れてる感じはなくてどうなることかと思ったのですが。
誕生日の夜あたりからぐっと面白くなってきました。
大体において、チャラい男が本気になるとスゴイんですが、この碓氷という男もなかなか。
ちゃんと一人前の男として見てもらえるように仕事面でもマジメに取り組むようになるし。
ノンケでただのゲームのような感覚でちょっかいを出してたはずだったのにどんどんハマっていくのがよくわかる。
一方で、桐谷はどんなことに対しても生真面目。
真面目も真面目でクソ真面目。
個人的にツボったのはデートの待ち合わせに早く着いた時の言葉。
「開始まで10分ある。君も好きにするといい」みたいな。
時間厳守なんですよ、デートなのに。
2人とも時間より早く来たのに始めようとはしないの。
それでも、律儀に逢瀬を繰り返して。
言葉というか言い回しには明確にしていない部分もあるけど、2人の距離が縮まっているのは感じられるというか。
が、手袋の件で正直すぎる桐谷の言葉に碓氷は撃沈させられることになったり。
それでも、桐谷は桐谷なりに「恋がしたい」と言い、碓氷との関係に一生懸命にも見えてかわいくも見えたり。
こういう人って嫌いじゃないなぁ。
あらすじだけを読んだらありきたりというか、あまり自分から読もうと思わない話なんですが、ここでの評価が高かったので読んでみました。結果、おもしろかったです。
最初は主人公の碓氷がどうにも好きになれませんでした。あの浅はかなとことか馬鹿なのに意地が悪いとことか、まるで漫画の脇役が似合いそうな小物感。だけど、少し憎めない素直さがあるんですよね。あと、自分に自信満々なのに、妙に卑屈なのでそのギャップも嫌いになりきれない感じ。自分がだめって心のどこかで気づいてるから卑屈になってるんだろうなぁ。
でも話が進むにしたがって、碓氷も桐谷もいいところがどんどんでてくるので徐々に好きになってきました。どっちも根はいいやつなんだよね。全体を通して碓氷の成長を見ることができたのでよかったです。
ただ桐谷の手袋の秘密はなんじゃそりゃ、って思いました。
もともと『リーマンもの』も『年下攻』も好みじゃないんですよ。
その上、碓氷(攻)のようないい加減でしかも意地の悪い攻キャラクターは大キライなんです。たとえ根がどんなにいいヤツ(と作家さんが言いたがってる)でも。
私は『年下攻』の中では、ワンコは例外的に大丈夫なことが多いんですが、コイツは・・・まあワンコなんだろうけどどうしても好きになれない。
しかし、何よりもツンツンし過ぎの受がものすごく苦手なので、桐谷(受)がもう無理。
これはツンデレというよりクーデレらしいですが(このあたりの属性がいまだにハッキリわからないんだけど)。
というわけで、私にとっては何ひとついいところがなかったんです。読んでて少しも気が乗らなくて楽しめず、ただ苦痛でしかなかったですね。
たぶん(イヤ確実に)、ポイントのひとつなんだろう手袋も、種明かしでも正直『あ~、そうなんですか・・・』としか感じませんでした。
引っ張り過ぎじゃないのかというより、まあ結局は私がまったくストーリーに入り込めなかったからなんでしょう。
設定・あらすじもキャラクターもイラストまでもが全部好みから外れてるのに、いったいなんでコレ読もうと思ったんだ?と自分に確認したいくらいです。ホントなんでだろう?そしてやっぱりダメだった。
ただ、キャラクターが好きになれたらきっと面白いんだと思います。