トレインビースト

train beast

トレインビースト
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×222
  • 萌11
  • 中立4
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
15
得点
175
評価数
55
平均
3.4 / 5
神率
18.2%
著者
西野花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
価格
ISBN
9784592850816

あらすじ

非合法の歓楽イベントで月に一度走る「痴漢電車」。騙されて乗り込んでしまった柿崎忍は、接待する側の「アテンダント」に祭り上げられ、散々に弄虐されてしまい…。恍惚の陵辱ロマンス!! 
(出版社より)

表題作トレインビースト

企画屋/元同級生
役所勤めの公務員

その他の収録作品

  • ビーストな恋人

レビュー投稿数15

私は青かな

西野さんの作品の中では甘さ控えめでした。受けの女っぽさも薄め。ブックパスの読み放題にて。
痴漢したい人達が合法で楽しむ深夜の「痴漢電車」企画。挿入OKは赤、挿入以外なら何してもOKは黄色、席に座って見てるだけは青のチケットを買い、用意された“アテンダント”が乗車したらお楽しみ、というAV的テーマ。赤チケを買った奴は何か勝ち気なのが若干シュールです。
これがあれば通勤電車も平和になるんじゃないですかね、知らんけど。

性欲薄いノンケが快楽に戸惑いつつ堕ちていくのが好きで、その上抑圧と諦めの生活から自身を解放していくのが読めて良かったです。
以前なら仕事を押し付けられても諾々と引き受けてたのが、キッパリ言い返したり、『最近雰囲気変わったな…』って周りから思われるの良い。その実、快楽に弱くてエロエロな男に成り下がってるってギャップの移行に滅茶滅茶萌えました。

この作品で好きだったところ
・ノンケが快楽を知って戸惑いつつも抗えず堕ちていくの
・祖母による束縛から自分を解放し、今までの生き方と決別するカタルシス
・噴き方が豪快で気持ち良さそうだった笑
・攻めに後ろから挿入されてのモブフ◯ラ
・攻めとだけの絡みあり
・強制されなくても黙って剃毛&コックリング装着を続ける

微妙だったところ
・新井がフラフラしてて意味不明だった
・たまに新井に譲る佐伯
・もう少しその後の祖母への報復や仕事の変化が見たかった

0

エロい=萌えではない

西野先生の作品はわかりやすくエロいお話を読みたい時にピッタリなんだけど、これは残念ながら私には合わなかった。どのキャラの心理もわかりづらく、誰にも共感できない。

佐伯→忍の理由は、佐伯の言葉どおりなら、忍が「貞操観念が強くて」「誰にでも脚を開くような奴」じゃないから、好きになったんじゃないのか。なのに最終的には受けを、自分が興味ないと言い切っていた、ただの淫乱なビッチに貶してるんだけど。本当にこれで満足なのか? なんか矛盾してない?と思っちゃう。
もう一人の攻めの新井に至っては、なにがしたかったんだか本当にわからない。受けをずっと嫌いだったから、罠に嵌めたのではないの? なのに終盤では、嬉々として乱交に加わってるし。

受けをしがらみから解放するために、婚約者の女性を拉致したり、受けの卑猥な写真をおばあさんに送ったりするのは明らかにやり過ぎで、根底には愛があると言われても、サイコパス過ぎて理解に苦しむ。
受けも本来の自分になれてよかったね、とはあまり思えず、家族も婚約者も失っての快楽堕ちエンドなんで、どこかメリバっぽい。攻めとの関係にも愛情を感じにくく、自分が求める萌えはどこにもなかったです。

4

開放感が半端ない

痴漢に遭ったことのある女性は結構多いはず。
訳あって身の回りの人に聞いたらほぼ100%だったし、当然のごとく、全員が「とっても嫌な経験」と話すんですよ。私としても痴漢なんて嫌な訳ですが、どうして西野さんの『陵辱もの』は拒否感が少なく読めてしまうんだろう?

大学時代の親友に懇願された公務員の忍は彼に指定された電車に乗りこみますが、それはチケットを買った人がアテンダントに淫らな行為を許される『痴漢電車』でした。忍はアテンダントとして親友に売られていたのです……(あまりにもざっくりしたあらすじで申し訳ない)

困ったことに私は西野さんのお話をそれほど「エロい」とは思わないのです。
多分さくさくやっちゃっているからなんだと思うんですね。もっとねちっこいのが好きみたい(笑)。
『抑圧されていた登場人物が開放される』っていうのが好きなんだと思います。
この開放感が半端ないほど突き抜けているんですね。
このお話の忍も陵辱され尽くした後、化けちゃうんですよ。最後は攻めの佐伯を喰っちゃうんじゃないかという位、化けます。
「だから嫌な感じがしないのかもしれないなぁ。実は西野さんってフェミニストなんじゃないの?」なんて思ったりして(個人の勝手な感想です)。

3

辛いけどエロい

途中までは忍が可哀想で気の毒でなんとか助かる方法はないものか、新井と祖母は死ね!と読んでました。 辛かった~。

でも後半には忍が殻を少しずつ剥がして解放されていくので荒療治だけどこれはこれで良かったのかなあと。最後は痴漢電車の一番人気で忍もアテンダントを期待しています。

それにしてもこの作家さんの話を読むとそんなに気持ちいいのかな?別世界にいって人生が変わるほど快楽に貪欲になってやみつきになるのかなと思います。まあファンタジーなんですが。

辛い陵辱からその後の忍の救済と解放ということでハッピーエンドなのでしょうか。

佐伯に愛情がみえて読む方は救いがありましたが優しさが足りなくて辛かったです。

恋人になって独占するのに痴漢電車にはまだ乗せてたのか。忍が解放する所が好きって言ってましたけど、ビーストの恋人ではモヤってるみたいでしたね。

いやあ辛さ8割甘さは0,5割かな。
あとがきにもあるように忍が支配者になって佐伯を振り回してくれることを祈ります。

今作もエロかった。ご馳走さまです。

2

正しくは痴漢ではないのでは?

友人からおすすめされた作家さんで、数冊まとめて手に入れた中、表紙が好みだったので、こちらから読了。
残念ながら、内容はまったく好みじゃありませんでした。

モブ姦の萌えつぼがないし、攻めからの愛情も感じられない。
ないわけではないのかもしれませんが、ほとんどないに等しいほど希薄。
愛情じゃなくて、執着? 恋着でもなかったけど。

設定も、これは痴漢電車というか、裏社会、非合法の乱交パーティであって、衆人環視の中でのエロといっても、正しい痴漢ものではないような?(正しい痴漢というものが、あるかというと、よくわかりませんが)

そもそも、エロ描写が好みじゃなかったし、エロゲー設定をノリと勢いで書いてみたといったふんいき?
冒頭も読みづらくて、話に入っていけませんでした。
文章もヘタでわかりづらい。同人誌を書き始めたばかりの人の小説みたいでした。書きたいところだけ、妙に熱が入っていて、微に入り細に入り書き込んでいるのに、他はおざなりで書き飛ばしといったような。主人公の婚約者の扱いもひどい。

自分がBLに求めているものが、この作品の中にはありませんでした。
残念。

3

何かあっただろ、お前……

いやいやいや〜、久々にこういうの読みました。免疫が減ってて?思わずたじろいでしまった。
実際、西野花先生の作品世界、その設定やエロ描写には圧倒されます。
元々陵辱系は好みという訳でもなく、受けの忍は気が弱く、強く言われるとつい言う事を聞いてしまうような性格で、そんな彼が大学時代にほのかに憧れていた新井に騙されて「痴漢電車」の生贄にされるという展開、それはまるで女性が男性に集団強姦されている描写のようにも見えて、非常に嫌な感覚を引き起こすものでした。
このままじゃ読むの辛いな、と感じてたけど、余りにも強烈な絶頂体験に心を塗り替えられていく忍は、祖母に支配され屈服していた自己を段々と解放していく、その過程はどこか爽快で、その上加害者?側の佐伯との間には甘い空気すら漂わせ。
何もかもが変化してしまった忍に『責任取ってやるよ』と笑う佐伯。
ここに至って、自ら「痴漢電車」の生贄になる忍の姿は、逆に痴漢達の上に君臨する淫らな女王に変貌するかのようです。
陵辱されて従属させられる存在が、くるりと裏返って強烈な存在感を得ていく、そんな物語だったのでしょうか。物凄かったです。

5

主人公の壮絶な快楽への目覚め

2011年の発売当初、本屋でこの小説を見かけた時は<主人公が友人と思っていた男に騙されて謎の列車に乗り込んだ事から輪姦、凌辱にあう>というあらすじにぶったまげて、そっと平積みの山に戻したのを覚えている…。

数年のブランク後に腐界に戻ってからは、あ、これも大丈夫じゃん(笑)と許容範囲を広げつつ小説を読んできた身ながら、何故かこれに限ってはリアル犯罪と紙一重な痴漢もので萌えていいのかっていう後ろめたさはあった。

正直、攻め×受けとしての心の結びつきっていうのは感じられなかった。
だが、主人公の忍自身に関しては、彼が育った環境や普段の人となりがきちんと盛り込まれている。
家庭や職場で普通に我慢しながら生きてきた彼が、壮絶な快楽に目覚めていく過程は話として筋の通ったものに仕上がっているなと感じた。

これでもし、急激な快楽漬けで一気に精神まで破壊されるってバットエンドだったら胸くそ悪かっただろうけれど、自らの意思で快楽の世界にどっぷり嵌ったという流れなので、生々しい嫌悪感ってのは湧いてこなかった。

ただ、これからの忍が堕ちていくのを承知の上で快楽の究極を突き詰めたいって欲望を叶えていくとすると、将来は佐伯も新井も必要とせずに切り捨てていきそうな予感がする。
むしろ個人的には二人に対して『ざまぁ~!!』って展開を見てみたい位だ。

あと、話の流れで必要だったかも知れないとはいえ、佐伯と新井の二人が忍を堕とす為に何の落ち度もない彼の婚約者を巻き込むってシーンだけは可哀想だった。


2

痴漢ファンタジー

地味で淡白な隠れ美形の公務員・忍が「痴漢電車」に乗せられて恥辱の限りを尽くされた結果、未知の快楽に溺れ、自らの異常な性癖を受け入れていく…という展開。

清々しいほどエロエロでした。一応、そこに愛はあったので苦痛ではありませんでしたが読んでいてちょっと疲れました。ストーリーはほぼ無し。これまで本性が抑えつけられてきた理由らしきものがあったり、婚約者への罪悪感で悩むフリをしたりしますが、そういう現実は雑音とばかりに一瞬で退場となり、あとはひたすら快楽を貪る主人公。気持ちよさそうでした(笑) けど、婚約者のことを考えると忍もたいがい鬼畜だよなぁ…。

佐伯、新井とのプレイの他に、電車の乗客達とのプレイもしっかりあります。正直、これを痴漢というのか甚だ疑問ですが。ま、ファンタジーということで。

0

痴漢電車

エロエロです(*´∀`)ノ ヤッタネ☆ってなもんで
美味しくいただきました。ありがとうございます。

ばあちゃんが厳しくて
まじめに真面目に生きてきた受。
そんな受が、昔の友人に頼まれて足を踏み入れた電車。
そこはなんと痴漢電車!?
知らないのは受だけで、みんな公認でドを超えた痴漢プレイ
にいそしみましょうwというお話ですな。
赤、黄、青の札を買うことで、それぞれランクがあり
プレイできる内容が変わってくる。
赤を購入したお客様には全員もれなく「挿入イベント」
すばらしいですww
真面目で性にも淡白だったはずの受が、
昔の友人だけにとどまらず、知らない男たちにも陵辱され
自分の性癖に目覚めていくというお話。
強引かつ、強要な色が強めな設定ではあるものの
それを感じさせないライトなテイストに仕上がっており
非常に読みやすい。
ラブは少々薄めかなというところではあるのですが
快楽に素直になった受はかわいらしく、その受に夢中になる
男たちの図も不快感なく読むことができました。
うまー

0

凌辱からの受けの成長がすごい

これは圧巻。
複数凌辱でありながら、エロ以外の部分はドロドロがないようにきれいにまとまっているので、悲壮感がない。つまり、気持ちよく純粋にエロを楽しめる、ということです。
西野作品の良いところであるのはいつもの通りですが、これはその中でも特にキレイにまとまっていると思いました。
エロのバランスもよかったです。いろんなプレイがあるので分量非常に多いのですが、最後まで飽きませんでした。最初も凌辱とはいえ、受けの秘められた願望を満たすという方向だし、その後は自らはまっていくせいかもしれません。
抑圧から解放されることで、仕事上も家庭でも受けはこれからどんどん自分を発揮して幸せになっていけそうですし、設定からは想像つかないくらいのハッピーエンドに結び付いていくのが気持ちよかったです。これもある意味、シンデレラストーリーなのかな?
アホエロじゃないのに、これだけのプレイをつめこんでなおかつすっきりハッピーエンドというのは、西野作品ならではですね。
私はエンジェルヒートのシリーズよりもさっぱりしていて好きでした。

5

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