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dark face
スリリングな展開で飽きる暇も無く一気に読める本。
政治家や官僚を多く輩出する名門の篠原家で起こった殺人事件。
新聞記者で社会部だった貴志は突然汚名を着せられ窓際へ。
そんな時、ふとした記事が気になり記者としての好奇心を
押える事が出来ないまま真相を探るべく単独で取材を。
権力で闇に葬られ真実を覆い隠している何かを探し
貴志は事件の責任者である篠原と接触しますが
その後リョウと名乗る人物から屈辱的な行為とともに
事件に係るなと脅されるが、悔しさから再び調べ始め
そのたびに何度かリョウと名乗る人物に嬲られますが
執拗な調べの結果犯人は篠原の双子の兄だと判明します。
リョウがその人物かと思っていた貴志は再度篠原に接触。
篠原に今まで知りえた事を話して必ず篠原の兄を探し出すと
伝え、そこで何があっても警察は動かない助けないと
最後通牒を突き付けられ、そして再びリョウから拉致される。
そこで貴志が新たに知った真実は・・・・・
ほんとに面白いです!推理小説を読んでる感覚。
この巻でも何度も同性に屈辱を与えられている貴志の
しぶとさにもびっくり、普通なら既に消されてるなぁ~
なんてちょっぴり思ったりしたけどラストでの展開が!!
すぐ読める上下巻同時販売は嬉しいですね。
秀香穂里先生といえばバラエティに富む作風が素晴らしいのですが、本作は「黒い愛情」などに連なるキレキレの、ドロドロの、エロエロの、ダークなハードBLの系譜だと感じました。
つまりは、ワタシの好み…!
主人公は、大手の明朝新聞社の新聞記者・貴志誠一。
入社以来、政治部、社会部と記者としてのエリート街道を進んでいたのですが、上司の不祥事に巻き込まれて文芸部に異動となり、文芸部を下に見ていた貴志は腐りきっていた、という設定です。
時間を持て余していた貴志は、ある殺人事件の記事に目を留めます。
それが、とんでもない事件の幕開き…
…という冒頭。
富裕層の暮らす地区での殺人事件をお偉いキャリア警視様が自らもみ消し工作?と疑って首をつっこむ貴志が、謎の男から襲われる。
気が強く、暴力には全く引かない貴志に、それなら、と最も辱める行為を仕掛けてくるのです。
ここが最初のハードなエロシーン。口腔を犯され、手コキで勃ったアレに尿道責めの金属棒を挿し込まれ、顔射される…
何が何でも篠原警視を追う、と決意し嗅ぎ回り、直接篠原にも会いに行き。そしてまた現れるあの男。篠原との会話を再現するその男・リョウに驚く貴志だが…
続いて媚薬を使ってのエロシーン。乳首を輪ゴムで締められ噛まれ、最後までヤられる貴志。
自分が死んでしまいたい、リョウを殺してしまいたい、と追い詰められる貴志は、しかしリョウが忘れられなくなっていくんですね〜…
また、情報を探りに行くのが秀作品でお馴染みの央剛舎の小林とか、そういうお遊びというかファンには嬉しいくすぐりもあり。(小林さんは『大人同士』の主人公でもあります。)
その後は篠原の実家と深く関わっているらしい暴力団の海棲会に乗り込んで行ったり、その場で篠原には狂気の双子の兄がいる事を知ったり、と事件の深さがどんどん出てくる展開。
上巻のラストは、再びリョウが現れ、リョウと篠原の繋がりが理解できずにいる貴志に自分が篠原亮司の中に潜むもう一つの人格だ、と告げるシーンで終わります。
暴力とエロと異常心理が絡み合って、かなりサスペンスな展開です。そして私はこういうお話が大好物です。
今回の秀さん作品は上下巻・・・延期になったりもして待っていた感はあるのですが、実はここ最近ラヴァーズの話の傾向がお約束とはいえ、拉致監禁&強姦とか、警察が登場したりとか、何となくパターン化が著しい感じがして、この本もあ、またかーな感じが無きにしも非ず。
そういう意味で新鮮さはありません(涙)
そして、表紙の奈良さん絵なんですが、最近こうしたモザイク調のものが影をひそめかけているので、このラフはそれより以前にだされたものなのでしょうか?
そして、いつも表紙の絵の中には物語のキーワードとなるモノが描かれますが今回は文字が絵の中に隠れています。
出る杭は打たれるという感じで元上司の不祥事の罪の濡れ衣を着せられて社会部デスクという花形から地味な文化部という閑職へ追いやられた主人公貴志。
彼が暇なのと、現在の待遇を不満に思っていることから、ふと目についたある高級住宅街で起きた殺人事件に目がとまりその事件がそれきりで続報がないことに疑問を抱き、独自で調査しだすことから始まります。
調査する中で篠原に近づくなと釘をさし、貴志に屈辱を味あわせるリョウという謎の男。
それでも、それさえも疑問に想い貴志の追求したい気持ちはむしろどんどん募り、命の危険も顧みず、ヤクザの組織にも接触します。
そして、篠原に接触すると出てくるリョウという男。
この貴志の猪突猛進な記者魂と(?)彼に酷い目にあわされながらも身体は反応してしまうといった部分、につきます。
エロの見どころは乳首&尿道攻めw
リョウが貴志を襲いながら、自らの存在をほのめかすような発言をするのが、キーポイントですね。
何だか彼は自分を知ってほしいような感じがします。
それは、後半の展開になって、ナルホドーと思えるので、今の段階では鬼畜野郎ですが、結構カワイイ奴な事がわかりますよv
この上巻では、リョウは一体誰?が魅せ場ですね。
帯「『俺』に関わるな。これ以上はあなたを守りきれない」
エリート部署から他部署へ配属となった貴志〔受〕はある殺人事件に興味を持ち、調べ始めます。
そしてその事件がやはり目を付けていた通りに何かきな臭いものを感じ、更に調査を続けて行く内に貴志はリョウ〔攻〕と名乗る男に強姦されます。
尿道攻から乳首を輪ゴムで括っての乳首攻めとエロシーンたっぷりです。
更に貴志はその後、やはりこの事件絡みで訪れたヤクザにもフェラさせられたりしちゃいます。
不思議な存在、リョウですが、彼はこの殺人事件がおきた家の家族である藤原警視によく似ているのですな。
その謎は最後で明かされます。
そして下巻へ続く!
しかし奈良さんの絵柄は人体のデフォルメの仕方が角ばってきていて、絵的にかなり変わってしまいましたですな。
自分は昔の肉感的な奈良さんの絵柄の方が好きでした。
(凌辱、尿道責め、媚薬、顔射表現あり)
ある殺人事件の真相を探るべく聞き込みや、事件を取り仕切っている篠原警視にコンタクトをとるが相手にされない。
そんな中篠原に似たリョウという男に部屋に連れ込まれ凌辱される。
リョウは「俺はあいつの一部だ」と謎の言葉を残して・・・・。
リョウの正体がわかる上巻なんですが、口絵ですでにネタバレしてるという(笑)
でも本当に2人はどうなるの~って所で終わってるので下巻がすぐに読みたくなりました☆
貴志が刑事物かと思うくらい、事件に首を突っ込んでしまい、、、
最初は襲われてあらあら、、という感じかと思っていたんですが、そこから心がハマってしまうとは。
ハラハラするようなサスペンス?で、一気に上下巻読んでしまいました。
貴志は犯されても何されても事件の真相を突き止めることを諦めない、凄い男です。
ここまで怖いもの知らず?で進めるのは勇気がいったろうな。そしてなぜか篠原とのやり取りを知っているリョウ。彼は自分を“篠原亮司”だという。
貴志は何を信じて良いのかわからなくなるんですが、、、
山場は下巻に続きます。
口絵で盛大にネタバレしている点が面白いので★1つオマケして評価は「中立」です。
上下巻の上巻です。この本の99%まで貴志は身体を張って懸命に「リョウ…お前は一体、誰なんだ!?」と苦悩しているわけですが、ご丁寧にセリフ付きの口絵ですから「…いや、だから、そいつは篠原本人だってば」とずっと突っ込みながら読んでしまって貴志の苦悩にまったく共感できませんでした。
あとモノクロイラストがすべて「※イメージ映像でお送りしています」と言う感じの雰囲気でちっとも萌えませんでした。別に陵辱シーンのアレやコレやアソコをくっきりはっきり描いてほしいわけじゃないですヨ。ただ、ここまでキレイにさらっとカッコ良いイラストにされると、エロエロなはずのシーンもそうでもないような気がしました。
…と、お話がイマイチ頭に入ってこなかったのでイラストのことばかり書いてしまいました。
なんだか貴志の熱血が最後まで空回りしているように思えて入り込めなかったんですよねぇ。リョウやヤクザ関係者に非道い目に遭わされて犯されてさんざん後悔するのに、すぐ立ち直ってブンヤ魂を滾らせる…。貴志はもうちょっと賢くなった方がいいと思います。新聞社内で異例中の異例のスピード出世を果たし、人生で大きな失敗などしてこなかった…と冒頭で書かれていただけに、もっとスマートなやり方があるような気がしてなりませんでした。
ヘビーなお話なんだろうなとつい積んだままになっておりましたが
ようやく読ませていただきました。
ある事件に突進していく記者・貴志が危なっかしくてハラハラしましたね…。
そういう気質でなければ深くまで事件を追えないのでしょうけども
命を落とすことになると脅されているのに
首突っ込む無謀さになんとも複雑な気持ちになってしまいました。
主人公だから簡単に死ぬわけはないだろうし
こういう貴志じゃないとお話が進まないわけだし…。
ところで貴志(きし)と言う名字を(たかし)と読んでしまうのは
きっと私だけではないですよね…??
警視・篠原亮司のつけ入る隙の無さが半端なくて
どうやって近づくつもりなんだろうと心配しましたが
彼の秘密が後半明らかになり
「ほほう、やはりそうきましたね」とつい頷いてしまいました。
ある人物も容赦が無く貴志を脅す為とは言えレイプはよろしくない……。
屈辱的で望んでもいない行為なのに感じてしまうのはいやらしいのですが
もう少し優しくしてあげて欲しいと思ってしまった軟弱な私です。
とは言えTKB調教的なシーンと尿道責めは素敵でした。
央剛舎の小林が…コバが登場した時は思わず声が出ました。
やっぱり優しくて強くてついていきたくなる人物そのままで嬉しかったです。
そしてまた大人同士を読みたくなったり…ww
奈良さんのイラスト、いつも色気と迫力があってうっとりでしたが
お話自体苦手な描写が多めだったので
申し訳ございませんが中立評価です…。
秀さんの作品は『くちびるに銀の弾丸』とその続編しか読んだことがなく、だいぶご無沙汰状態でした。
受けの貴志は30歳で、前途洋々であった新聞記者。
しかし、上司の不正の煽りを受け、社会部から文芸部へと移動となることに。
攻めは正体不明の男、リョウ。
見目が良く魅力的でありながら、堅気には見えない雰囲気を持ち合わせています。
新聞には、小さくしか取り上げられなかった富裕層の殺人事件。
時間だけはたっぷりあり、未だ野心を捨てていない貴志がその事件を調べようとしたところで出会ったのが、警視の篠原でした。
わたしが読み飛ばしたのかもしれませんが、ちょっと腑に落ちない箇所が。
富裕層宅は篠原という名前なのですが、この篠原家=篠原警視の実家といつのまにかなっていました。
篠原宅は白金台で、篠原警視の出身が港区。
同じ区内というところだけが両者の接点だったはずなのですが…
その篠原警視が何かしら事件に関わっているのではないかと調べ始めた貴志へ、リョウという謎の男が現れ「篠原のことを探るのはやめろ」と警告してきて…という感じのお話です。
リョウの正体に関しては読み始めからわかってしまいますが、作者さんもわざわざわかりにくくしてはいないのかなと。
そうしたかったら、もっと怪しげな人物を出していると思いますし。
その辺り、もう少しワクワク感が欲しかったなと残念です。
ちなみに眼鏡受けです。
個人的にはまったく萌えないどころか、作家買いのもの以外はけっこう避けています。
今、硬い感じのBLばかり買っていたので、気づかなかったんですよね。
表紙も小さな横顔だったので、ネットで見ただけでは眼鏡気づかなくて…
そして貴志はマスコミの人間ですが、彼の姿は『報道の義務』という詭弁を振りかざしているだけに見えてひじょうに不快でした。
「もう巻き込まれてる」と言っていますが、どう見ても自分から火中の栗を拾いにいそいそ出かけた感じです。
貴志の台詞に説得力がなく、この辺りはあらすじを読むだけではわからなかったので、下巻も買ってしまったのをただただ後悔しています。
受け視点で話が進むので、この感じの貴志で二冊読むのは一種の修行のような…
プレイに関してはかなーりハードかな。
秀さんてこういうの書かれるのかーと、意外でした。
SMとまではいきませんが、尿○に異物挿入や顔射、輪ゴム(笑)なども駆使しております。
全体的に無理矢理なので、この辺りも趣味のわかれるところでしょうか。
最後まではありませんが、攻め以外の人物との描写もありますしね。
下巻も買ってしまったので読むには読むのですが、微妙かなと思っています。
上下巻にするには、ちょっと登場人物たちに魅力が少ないのと事件がありがちかな。