警視庁刑事×臨床心理士、英田サキが放つ大人気心理ミステリー!!シリーズ完結巻

ダブル・バインド(4)

double bind

ダブル・バインド(4)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神43
  • 萌×234
  • 萌17
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
21
得点
404
評価数
99
平均
4.1 / 5
神率
43.4%
著者
英田サキ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
ダブル・バインド
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784199006333

あらすじ

連続餓死殺人事件の犯人を追っていた最中、突然連絡を絶った葉鳥。 恋人の身を案じた極道の若頭・新藤は、その行方を追うことに!! 一方、単独で捜査を続けていた警視庁刑事・上條は、ついに事件の 真相に繋がる衝撃の新事実を掴むが──!?

表題作ダブル・バインド(4)

34歳,高校の先輩で警視庁刑事
32歳,元高校の後輩で臨床心理士

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数21

ダブルバインド4

完結です。
事件も無事に解決。
この事件自体はとてもしんどかった。
事件を起こそうとした発端がつらすぎる。
個人的には、原因があるからこんなことになるんやと、やったことへの報いやろ、と思ったり。
まあ、考えさせられました。
4人の被害者に関しては同情は無いけれど、ザマァと思ってしまう、自分の狭量さも気付いたりでした。
そして、2組のカプがおさまるところにおさまったなと。
葉鳥も幸せになる覚悟を決めて、安心。
あと、上條がこの作品を明るく持ち上げていてしんどくなりすぎずに読了出来て、感謝ですね。笑

0

見事なエンディング

いや~、一番重かったです…。
なんといっても事件の真相がしんどい。でもそこにも萌えが!!
至るところにさり気なく萌えに通じるキャラクターを設定する英田先生、さすがです。

前半がほぼ事件の顛末でシリアス疲れしてた中盤から、糖分が補給されてホッとしました。上條と瀬名の夫婦漫才には何度もクスっとなりました。ほんとうに、とことん瀬名の前でカッコよくない上條がキュートでほっこりしました。仕事以外では全く勘の働かない男・上條を、ここにきてついに応援したい気持ちになってきました。さらに、やるときはやる男・上條が、よすぎて死ぬと瀬名に言わしめたエロシーンは葛西先生のイラストもエモくて最高でした。

一番びっくりしたのは、実は事件の真相ではなくて…新藤の愛娘の出生の秘密!!ええ~、そうだったのか…ちょっとそれは嫌かもww。な気分になってしまったのですが、そう考えるととことん新藤が切ない存在に見えてきました。瀬名との破局の後遺症がここで改めてみられるとは~という気分でした。やっぱり、成就しなかったBLも萌えます!

そして、締めくくりに新藤と瀬名の尊い会話を持ってくる演出に痺れました。いやもう~、終わったからこそ、さらによりいっそう深いところで結ばれちゃってる元恋人で今は家族っていう関係に萌えてしまうのでした。余韻がよき!

2

主人公カップルよりも。。

葉鳥がツボすぎて、
途中から先が気になって苦しくなり
すごい駆け足で読みました。

出てくるキャラクターの心情が丁寧に描かれていてすごくよかったです。

ラストシーンも好きです。
新藤さんと、上條さんがなんとなく仲良くなってるのがじわじわきました^ ^

ストーリーがしっかりあって、BLとお話を両方楽しみたい人に良いと思います。

0

英田サキさんにつられて

DEADLOCKで入り、英田サキさんの作品てことで読みました。
この手の物語を書かせたらピカイチ。そしてどんどんCPが増えるというか周囲はみんな男性同士のCPになっちゃう?的な(笑)

ツンデレ代表とも言える瀬名と上條の掛け合いが面白すぎて、萌えつつも笑いつつ。
過去に色々あった瀬名に惹かれてしまう上條が絆され攻で素敵。
いや、普段はアホな天然のおっさんなんですけど。

もう一つのストーリが葉鳥サイドなんですが、新藤の気持ちを信じられず、愛人という立場で自分の気持ちに折り合いを付けるように努力しているいじらしさ、でも役に立ちたいという気持ちや行動はふつふつとある。
これがヤクザと女性の愛人や姐さんだとこうはならない、そこにBLの醍醐味があるなと思わせる作品でした。
葉奈の出生もね。

英田さんの作品は自立しているというか、専業主夫が出てこないとこも(あったらすみません)好きなところです。
攻や受に関わらず、みんなそれぞれが普通に(ヤクザとかは普通じゃないという意見もありそうですが)生きて生活している、その中で相手を好きになってしまう、という恋愛が萌えポイントです!

2

被害者であり加害者であり関係者

評価の高さから手に取ってみました。
ミステリ好きな事もあって、とても楽しめました。

小説を読んだ時に抱く感想は「面白かった」「感動した」「泣けた」などがありますが、
このシリーズを読み終わった後には「楽しかった」と「悔しかった」という感想も抱きました。
「楽しかった」という部分は、犯人が誰か、と推理する所です。
人の死を扱う内容で「楽しかった」という感想は不謹慎だと思うのですが、
やっぱり「楽しかった」ですね。

最初にミステリサスペンス要素の感想を書いてしまった理由は、
BL要素よりも先に事件が起こってしまった理由もありますが。
けれども、そのBL要素も、複雑な人間関係の中から、まるで絡まった細い糸を丁寧に解いていくように進展していく二組の関係はとても素敵だと思いました。
加害者が誰か、とある程度把握できた時点で、これから出る被害者と、その被害者が発見されるまで時間がある、と分かっていたからこそ、その事件の空白期間に二組の関係を繊細に、丁寧に描いてゆく構成もとても印象的でもあり、美しくも感じました。
この作品に出会えた事を、本当に感謝します。

最後に。
最初の被害者と、「祥」の手に残されていた「Murder of Number」というメッセージですが、
これが4巻までずっと言葉の鍵を解くことができずに悩み続けていたのですが、
最後の最後で判明したときは「くっそおお!」ってなってしまいました(笑)
最初に書いた「悔しかった」という感想は、このメッセージに対する感想です。

2

ダブル・バインド完結。

「ダブル・バインド」最終巻。
完結巻、という事で、餓死殺人事件は犯人が分かり終結。
祥とヒカルとケイ、ケイの秘密も明るみに。
進藤と葉鳥の関係も進展。
もちろん、上條と瀬名も……!

…と、全ての要素がまるでパズルのピースの様に、スピード感を増してカチカチっと収まる感覚がありました。
4巻あるのでストーリーを彩る要素も多く、全てが終結したもののやはり最後はバタバタ感は否めず。
ですが、
餓死連続殺人の真相は、途中で分かった通りの動機(やはり胸糞悪い)でしたが、もう一捻りも二捻りもあってこれはびっくりの展開。そうきたか。より哀しみがつのる。
ケイのエピソード。これもつらい。
進藤と葉鳥に関しては、葉奈ちゃんのエピソードは、これは過剰かなぁ…という気がしてます。
それに、進藤はいい男なんだろうけどやっぱり言葉が足らないというか。過去、瀬名に対して仕方なかったとはいえモヤる。
時の流れは時に残酷、時に赦しになるんだなぁ。これからの未来は、葉鳥を不安にさせない様にしてほしいね。
上條と瀬名は…イイです!
怖がりでツンデレな瀬名が、楽天的でずぼらな上條に救われる、っていうのはすごくわかる!
心のままに瀬名を愛する上條が多分最強。Hシーンも萌えます。

元々好きな推理小説的アプローチ。そこにBL要素の嬉しいおまけもあるという感じで面白かった!
もちろん、BL要素重視から読んでも絶対面白いです。
葛西リカコさんのイラスト、素晴らしいです。でも上條は美化し過ぎ。もっとオッサンでいい。

3

皆 幸せになってほしいキャラたちでした

終わっちゃったよ、寂しい。いや事件は終わってもらわないと困るけど。
案の定、事件そのものは救いようがないもので終わってしまって、はあ。
もうちょっと何とかならなかったものか と、悲しくなりました。
やはり最後どよーん となってしまったので萌2でお願いします。
好きなキャラがいっぱいいたんだけどね。

リカコ先生絵話。
カラー口絵 1P目はメインキャラ全員集合の図。
2P目は 新藤、葉鳥、新藤娘の親子だんらんの図!葉鳥ママ 可愛い(笑)
中は 葉鳥ちゃん 涙の図 が素敵。メインカプのベッドシーンの図もあり
受けさん 超色っぽい!!!すごくいい表情でした!
やっぱ リカコ先生の挿絵大好き!

事件は、前半1/3ぐらいまでで解決、残り2/3で祥、ヒカルのお話と
事件後日談、などなど。
(葉鳥ちゃんにはびっくり玉手箱がありました。
 ほんと そうきたか! です)
二人のベッドシーンは、嬉しくて幸せなんですが、やっぱ上條、
爆笑させてくれました。九九はないと思う(爆)
なにの時に九九が出てくるかは ぜひ本編で~♡
先生もあとがきで「上條がどんどんコミカルになった」と
書いてました。きっと先生も書いてて楽しかったのでは・・・ 

先生、私 こういう笑える関係性のあるカプ、大好きですー
素敵な作品有難うございました!

1

そうきたか!

ダブルバインド最終巻。
葉鳥と連絡が取れなくなり、焦った新藤が智明とともに葉鳥の救出に向かいます。
同時に祥を探していた上條も合流。

ヤクザと刑事とヤクザの元彼(かつ刑事の今彼)が1台の車で犯人を追いつめに行くなんてちょっとあり得ない展開。
でも正義感と大事な人を思う気持ちの強い三人ですから、このシチュエーションも許せちゃいます。
最後まで楽しませてもらいました(^o^)
そしてついに犯人の隠れ家にたどり着きます。
事件の全貌が明らかに!!(ハラハラどきどき、いい緊迫感でした)
個人的には犯人の予測をたてていましたが、半分あって半分あってなかった気分(笑)

そして事件の解決を機にそれぞれの恋愛も新たな展開を見せはじめます。
葉鳥と新藤の展開は意外でした。そんな秘密があったとは・・・(ちょっと無理があるけど)
智明と上條はツンケンしたりデレデレしたり、とにかく可愛いい。

2

衝撃の罪と愛

やっぱり!と思っていた人物が犯人だった──と思いきや、そうきたか!と驚愕。
英田さんにしてやられました。
そこまで想像してなかったなぁ…。

兄の怜一、そして父親の野々村。
それぞれの罪と愛が痛い。
決して赦される行為じゃない。
最後に残ったのは、もの悲しさ。
この結末は私の中に強烈な爪痕を残しました。
上條さんのやりきれなさが伝わってきて、同じように歯噛みしたい気持ちにさせられました。

次々と明らかになる衝撃の展開に、えええーーーっ!と悲鳴をあげっぱなしだった最終巻。
真犯人、協力する人々、祥の真実、葉鳥に告げられた事実。
目まぐるしいほどの急展開でついていくのに必至でした。笑

やぁっと素直になったか、瀬名よ。
いやまだ素直とは程遠いのか…?
でも自分の気持ちをちゃんと告げる瀬名が可愛くて、思わずニンマリ。
よかったねー、上條さん。
最後までコミカルな上條さん。
キメるとこキメる人だけど、やっぱりちょっと情けない。
そんなところがきっと瀬名も好きなんでしょう。

祥、ヒカル、ケイ。
どうなるんだとハラハラしましたが、とりあえず『祥』が元気でいてくれたらそれでいい。

新藤と葉鳥もとりあえずおさまるところにおさまった感じ。
あくまで『ダブル・バインド』は瀬名と上條のお話なので、この二人にあまり感情移入することなく読み進めてきました。
この二人のことは外伝にてどっぷりハマらせていただこうと思います。

サスペンスと恋模様、しっかりと堪能させてもらったシリーズでした。

4

大どんでん返し

ついに完結。
3巻でうすうす犯人の目星はついていたものの、ラストそうくるとは、という驚きもある展開で、お話しの筋に無理もなく、しっかり練られた構成に満足です。

一方、メインカプはもっと出てきて欲しかったですね。かわいすぎな瀬名とがさつ上條のやりとりがもっと読みたかったな。新藤×葉鳥は外伝でよかったかも。

黒縁眼鏡の赤松くんは、火サスなら”あやしい!”って感じでしたが、ほんとに良い子だった。だまされた。。。

色々すっきりしました。

2

君は同志だった。

最終刊です。
大団円かな。
何か色々とまとめすぎた気もしますが、まあ、広げた風呂敷広げっぱなしよりはいいかと。
ただ葉鳥と葉菜ちゃんはやり過ぎじゃなかろうか。娘さんは大きくなったら悩みそうですが、それ以前の問題で極道の家ですからねえ。彼女の行く末が不安です。セーラー服と機関銃みたいになったらどうしよう。
カ・イ・カ・ン
そして赤松くん、本当にごめん。君はただの爽やかな同志(オタク)でしたよ。面白いくらい全く関係なかった!(笑)
まあ、出てくる女子が少ないからこうだろうなあとは思いましたけど。
色々まとまってよかったねという中、矢張りヒカルが消えてしまったのは寂しいかなあ。ハッピーエンドになるには、こうならないといけないのは分かってるんですけれど。

アウトフェイスも買ったので、続けて読もうと思います。
しかし、進藤さん。声が大川さんなんて反則じゃろ。※ただの大川ファンです。

一気に読んだので、他の方のレビューを今更読みましたが、矢張りあのバディアニメは思い出しますよねえ(笑)悪い意味でなく。

最後の最後まで上條さんがムードの欠片もないおっさんで、此処まで来ると素晴らしいです(笑)

1

4つ目

まるごとひとつのストーリー。

いやぁ~、一体葉鳥くんはどうなるんだ!?と思っちゃいましたよ!

犯人のあの展開は、予想外でした。
そして葉菜ちゃんの事も。
こういう自分の想像に対する裏切りって楽しくてしょうがないですよねw

相変わらず上條に対する瀬名の態度で、オロオロする上條が楽しめます。
が、ちょっとずつ上條も進化してますねー。
瀬名には成長しないって怒られてるようですがw

ストーリーの最期は、とてもキレイに終わっていて
後読感はとっても爽やか気分になりました^^

2

無理に大団円にし過ぎ

『ダブル・バインド』四巻です。
やっとラストですね。
前巻で葉鳥がピンチになったところからのスタートです。

全巻通して、視点が上條であったり瀬名であったりと色々な人物に飛びますが、驚くほど「今って誰目線?」と迷うことがなく、英田さんてやっぱりうまいんだなあと素直に感じました。

ただ、事件内容自体は猟奇的なんですがおどろおどろしさがなく、英田さんの文体により妙に清々しくなってしまっていてその辺りは残念です。
犯人がことの成り行きをペラペラ簡単に喋ってしまうのも、なんだかそれなら四冊もひっぱることなかったんじゃないかなあと。
最終巻ということで、やたら説明的なセリフも多く途中からちょっと白けてしまいました。
ただ、そんな説明調なセリフにまじり「俺はホモじゃないんだ」と言いながら心の中で「いや、ホモだけど」とつぶやく上條だけは笑わせてくれ、四巻でも彼に癒されました。

この巻は個人的にかなり面白さが失速し、まったく先が気にならなかったです。
祥の治療に関しても、なんだか都合が良すぎるといいますか。
あまりにも大団円にし過ぎて、リアル感が失われてしまったと思います。
BLにリアルが必要なのか?とも思いますが、四冊も使ったのですからある程度のそういうものも必要ではないでしょうか。

4

大団円ではなかったけれど・・・

連続餓死事件」被害者と予測されて行方不明になっていた2名も死亡。
犯人は上條が予想したとおりで、服毒自殺。
被疑者死亡で幕を下ろしました。
上條を捜査から外したのはすべてを知っていた管理官の野々村。
祥の秘密も明らかになり、祥はすべてを受け入れることができました。
そして、新藤も秘密を葉鳥に打ち明けます。
悲惨な事件でしたが、登場人物のさまざまに絡み合った糸がほどけた・・・そんな未来に希望の見える読後感でした。
私的には、上條と瀬名のラブストーリーより事件解決までのスリリングな話の展開の方が面白かったです。

1

謎は全て以下略!

危うく某有名漫画のセリフをタイトルにしてしまうところだったw
うんうん、良い感じにまとまった終わり方だったと思います。
はぁ~すっきりすっきり♪

そしてタイトルの意味もここで理解できました。
ダブルバインドってそういう意味で付けられたのね、と。

瀬名と上條さんの恋もついに・・・♪
瀬名のツンデレぶりが可愛いすぎるッ。上條さんの大らかな性格、あったかくて好きだなぁ。
このシリーズ、二人の会話が面白かったです。瀬名にやられてタジタジの情けない上條さんも笑えました。

そして新藤さんから忍へ衝撃の事実が告げられて・・・。
これが後の外伝アウトフェイスとつながっているわけですね。
新藤さんの死んだ奥さんってすごい人だわぁ。
うんうん、これなら残された子を新藤さんがちゃんと可愛がるんじゃないかって、計算済みだもんねー。美津香さん頭良いけど恐ろしい人でもあるわ。さすが極道の妻!

新シリーズということでワクワクしつつ、でもビクビクしつつ読んでいましたが、
推理ものとしても恋愛ものとしても美味しいところを半端にならないように入れつつ展開させるという大変なことを書ききった作者様、すごいと思います。総評としては「神」!

4

全ての謎が明らかに

三巻の最後はとんでもない所で終わったので、気になって悶えました(笑)
そしてとうとう最終巻です!

葉鳥が餓死事件の犯人を見つけ、一人で追っている事を知った新藤と瀬名。
一方上條も、行方不明になった祥が犯人を追っていると確信しており、
三人は一緒に葉鳥と祥を追い、犯人に辿り着きます。
そして、そこで三人を出迎えたのは、上條の予想していた人物だった・・・

事件に関する色々な伏線がここで一気にまとまって、全容が明らかになります。
残忍な連続殺人を犯した犯人。
でも、犯人とそれに関わる人達が、本当に悲しく哀れで痛かった。
犯人と保の最後の姿は、泣きそうになるほど可愛そうでした・・・
復讐殺人が正しいとは私も思いませんが、
でも、被害者達の不幸は間違いなく自らが招いた事だと思います。
私は読者なので、どうしても犯人側目線で事件を見てしまいますね(笑)
犯人が余りにも悲しくて、最後まで被害者に同情はできませでした。

ハラハラした新藤と葉鳥カップルは、これ以上ないほどのハッピーエンドでした!
犯人に刺されて負傷し、死を意識した事で、
葉鳥は「新藤と一緒にもっと生きたい」とやっと素直に思います。
二人の再会シーンは泣けましたよ~。そしてびっくりの真実!まさか葉奈が!?
新藤の大きな愛に、初めて自分は一人ではないと実感する葉鳥。
この三人は、本当の家族として必ず幸せになりますね!

三巻で、新藤が瀬名を愛していたから別れを告げたことを知り、
過去の呪縛から解放された瀬名。
上條と、本気の恋愛と、今度こそ真剣に向き合う事を決心します。
そして全てが終わった時、改めて瀬名に告白の返事を求める上條。
やっと素直になった二人に一安心です(笑)

私はこの作品の中で、祥とヒカルとケイが最後はどうなるのかが、
実は一番気になってました。
餓死事件と関わった事で、目覚めた祥の別人格のケイ。
犯人を殺そうとするケイを、瀬名は止めるように説得します。
怖くて寂しい場所で、孤独にずっと苦しんできたケイの葛藤、
幼子のように、瀬名に抱きしめられるケイの姿には、涙がでました。
そして最後に分かる、悲しい出来事の裏の、驚愕の事実。
祥の過去は痛すぎて、読んでいて何度心臓を掴まれたことか。
そして一番気になったのは、ヒカルは最後はどうなるのか・・・
私も上條と同じように、どうしてもヒカルを一つの人格としてみてしまって、
消えていくヒカルが可哀そうでなりませんでした。
でも、想像していたよりずっと良い感じで収まり、ホッとしてます。
さすが英田サキ先生ですね!

一気に四巻読みました。
不幸で痛い話も多かったですが、最後は爽やかに終わったと思います。
本当に面白かったです!!

4

謎は全て解けた!(笑)

いよいよ最終巻ですね。
事件はもちろんのこと祥の人格問題のこととかどうなっていくんだろうと思っていたものがいろいろと解決されていきました。

事件方面では犯人はあの人かな?と思っていたところに、更に深い人間関係があったりでそういうふうにいろいろなことが絡んでくるのかと。
忍の知らなかった忍のことにしてもそうなんだけども、これまでのお話でこちらには「コレがヒントですよ」と明確に表されていなかった細かなことたちもそれぞれにお話の伏線になっていて。
最終的には「だから、あそこであんな話になったのか!」とか思わされることも多かったり。

その一番がやっぱり忍の件なのですが。
あの何気ない久地楽との会話がここで最後に大きな真実をもたらすことになるとは。
本編と関係ないといえば関係のない内容なのかもしれないけれども、新藤の愛情の大きさは測るにはとても大きなことで。
助けに行ったところにしてもそうですが、新藤はきっと忍が考えるよりもずっとずっと深く忍のことを本当に想っているんだろうなと思いました。
そして、それをようやく感じ取って受け止めることができるようになった忍はこれからどんどんいい方向へ変わっていくんだろうな。

それから、瀬名。
瀬名も前回で新堂と和解(?)したこともあり、少しずつ気持ちを前向きに持って行けるようになってきました。
上條のあの大らかな?正確に助けられている部分もあるんだろうけども。
上條の言葉は飾りっけがなくてストレートで。
時にバカかしらと思うようなところもあるけれど、不思議とバカ正直な言葉が響くところもあって。
思いもよらない思考のチョイスがあったりして。
そんな上條だからこそ瀬名も添い遂げたいと思えるんだろうなと思えました。
あっさり友人に宣言したところも好きだし、瀬名に告白した「世界中から誰か一人~」のくだりも非常に好きです。

今月にはこれのCDが出るんですね。
もう非常に楽しみで仕方ありません。
もちろん、読んでる間も脳内で音声変換されてはいたんですが…。
予約もしました。
早くCD届いて欲しいです!!

2

個人的希望ですが

やっと読めました。久々に英田作品堪能しました。
クライムサスペンス+BL がんばってくださってます(泣)
わがままを言わせてもらえるなら、この2カップルに別々の作品で
会いたかったです。
気が散っちゃって気が散っちゃって…
どっちもいいのはこの場合罪です。
安心して主人公カプに思い入れしたかったなあ。
何故かこのパターン多いですよね。英田作品。
好みの人が団体さんだと本命の印象が薄れそう。
次回は一組集中して愛でたいです!!!
超個人的希望です。(涙)
あ 間違いなくおススメですよ。物語自体は気が散りません。

2

硬質な作品で大満足

クライムサスペンス大好物なので、BL要素のある本格派ミステリを選んでも、そこはやっぱり「要素」だもんね。あくまでもエッセンス。
逆にBLでサスペンスであれば、上澄みだけのおいしいとこ入れときましたっぽい作品が多い。どっちも堪能したいと望むほうが贅沢なんだということはわかってはいても、やっぱし読みたいものですよ。

メインは連続餓死殺人事件。
第一発見者は多重人格の少年。
その保護者は美貌のサイコロジスト瀬名。
事件担当の警視庁刑事の上條は、瀬名の高校時代に剣道部の先輩。
瀬名の従兄弟の極道の若頭新藤。
自称新藤の愛人葉鳥。
こんな人達が絡みあい、事件の真相に迫っていく…
クワッ(*゚ Д゚)おもしろっ  そーーー!表紙も素敵ですよねっ!!
てなわけで、実際面白くて一気に4冊読み終えました。
上條×瀬名がメインカップルですが、私は新藤×葉鳥が好きでした。
もしこっちがメインになっていたら、またずいぶん違った趣になったことでしょう。
事件を追う視点も全然変わってくるわけだし、完全にヤクザものだろうし…そ、それもまた読んでみたいなあ(´Д`*)
まあ売れ線を考えたら、上條瀬名で正しいんだろうなあこれ。
ちょっとだらしないバツイチのおじさんと、ツンデレなインテリ美人メガネ…読者は全力でおじさんを応援、というか尻叩きたくなるに決まっとる(笑)
事件に関わるこの2組が、別々に孤立しているのではなく、過去のどこかで繋がりがあって、縒り合わさるように描かれているのもまた魅力の一つだと思います。

事件自体は重くてやりきれない悲しさがあり、動機としてもリアリティがあって、読み応えがありました。
あまりにも救いがなくて、そこがとても良かった。これで情状酌量だとか、罪を憎んで人を憎まずみたいな甘っちょろい結末だったら、すべてが台無しになったことでしょう。

ヒントになるポリスの曲ですが、高校時代にヘビロテで聴いていたアルバムなのに、この曲は全然印象にないんですよねえ。思い出せない。それがすごく引っかかって、そのせいで犯人がわかってしまった…なぜあんなに聴きこんだのに、その曲を私がまったく覚えていなかったのか。その理由がわかったとき、ストーリーの矛盾点に気づいたのです。
これ以上書くと、犯人がわかってしまうのでやめとこ。

多重人格についてもしっかりと描かれていて、やっぱ英田さんはこういう硬質なお話のほうが好きだなあ。
また是非このような、がっちりミステリーを読ませていただきたいものです。

1

キラリ。おっさんは、良い…!

わたしは全4巻をイッキ読みしました。
つめこみすぎだ、と思いました…。こと4巻目はバタバタしてたような。
あとがきによると最初から、真宮祥の設定はウエイトを占めていた様子ですが、わたしが読み終えた感では、彼の部分はバッサリ切ってもいいのでは、と。(余計なお世話だけど…)事件に深く関わるわけでなし、恋愛に関わるわけでなし…。ちょっとハンパな扱いになってたような気もします。
おっさん刑事の上條とエリートツンデレな瀬名。
イマイチ極道になじめない、まじめすぎる新藤と、ひねこびてるけど想う気持ちはまっすぐな、チンピラ葉鳥。
この2カップルはそれぞれ単独で主役が張れるよ、贅沢だなー。
ダメなおじさんの上條はかなりツボ。ホモじゃねえ、とあがきつつ、おっさんなりに開き直るところがw地に足ついた人生感じましたし。若い書き手ではかけないだろう、「おっさん臭」が強く漂ってて、よかったです(この辺「太ゴシック体」でかきたいくらい)。
ツンツンデレの瀬名もよかったですね!
文章に関しては、あれ?表現が通俗的過ぎる、もっとお上手だったんでは…等思う部分もあったんだけど?かなり進行が厳しかったようなので、そのせいかなあ。

決してすごく上出来であるとか、スキのない作品とはいえないかなあ、とおもうのですが。でもどの人物も良くて。
英田サキ先生の湧き出る発想力と地力を感じさせてくれました。
4冊をイッキに買って、悔いなし。
うん、よかったです。

4

ダブル・バインドの意味

完結しました!ダブル・バインド。
ラノベのBLという域を超えて、本当に読み応えのある事件性と人間関係で、本当、面白かったです。
今回の表紙は上條と瀬名に戻りましたが、口絵カラーが萌え萌えしちゃいまして♪
裏面なんか、進藤と忍と葉菜ちゃんの3ショット・・・この意味がラスト付近でわかったときに、うう~ん、、してやられたか!!と、参ったのであります。

3巻のラスト、いよいよ真相に迫った忍と上條。
忍が命の危険にさらされ、祥が拉致されて、その真相と解決が一気に冒頭から中盤までで駆け抜けて行きました。
大体が3巻で推理できる内容の裏付けだったとはいえ、まさか!?の展開にそこは一番のヤマ場でしたねv
祥の多重人格について何気に予感するものと、多重人格主人公によくある展開ではあったのですが、それでも収集はうまく作られていたと思います。

さて、肝心のラブ部分ですが♪♪
はっきりいって、この夏異常に盛り上がった某ヒーローアニメの主人公が会話しているような(爆笑)
もちろん、上條がおじさんで、瀬名がツンデレさんですがwww
かぶるかぶる、、脳内変換されてました(ヤバイよ!!)いや、最初からこんなカプでしたっけ?
エチの時でも何か瀬名は冷静で、瀬名のドロドロがみたかった気もするんですがw
それにしても上條すごいよ、すごいよ、おじさん!!ww
みんなにカムアウトして回ってるよ(爆)だだ洩れwwあれが最初の頃「俺はホモじゃねーー!」って呪いのように言ってた人なんですかね、っていうくらいに、かわいいじゃないですかv

安定の大人色気担当カプ進藤×忍は、今回もお色気はありませんでしたが(残念)でも嬉しい結末・・・喜んでいいものかどうか・・・でも絆ができてよかったのです。

事件のそれぞれに悲しく辛いものがたくさんありました。
事件性が優先してラブが影に隠れながらいったいBLとしてはどうなんだろう?と心配にもなりました。
でも、その部分はもう2巻の部分で決着がついていたのかもしれませんね。
あとは、事件の流れと共に互いが理解しあって、より知り合って、信頼を深めていく。
劇的な恋愛というわけではなかったですが、推理サスペンスものとしても充分にそれを両立させた、面白い作品だったと思います。

3

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