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kyoukou no hana
蓮川愛 さんの美麗なイラストに惹かれて読みました。
感想:
綺麗な純愛物語なのですけれど、私は物語の世界に入りこめなかった・・・残念。キリスト教圏の設定をしないで、もっと思い切り大昔か、日本を背景に設定したらよかったのに。
キリスト教的な階級や統治制度に、日本の仏教の稚児灌頂を持ち込むのは、無理。
たとえ架空世界のフィクションとはいえ、ちぐはぐすぎます。
衣服や制度がキリスト教すぎるし、登場人物の外観も西洋人。
そこに無理無理に漢字の人物名をつけて、稚児灌頂を持ち込んでも、シリアス調だから、よけいになじめなかった。
日本では認められていた衆道を、イエズス会は「罪(sin)」としています。「稚児灌頂」を見たザビエルは仰天して、イケナイ事だと否定。それを大名たちは拒否。「フランシスコ・ザビエルが稚児灌頂を見て驚いた」・・稲垣足穂著『少年愛の美学』を参考。
イエズス会は、キリスト教の布教に併せて、男色の否定を「性的虐待」「罪(sin)」として日本で広めているんですよね。
キリスト教・儒教・イスラム教・ユダヤ教は同性愛は罪としています。儒教は曖昧。
・・・子が生まれないと民族や国を亡ぼす、という理由で。
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▶「稚児灌頂」
奈良時代の寺の規律「四分律」に男色を禁じる記述がありますが「性欲ダメ」という理由から。
天台宗などで「稚児灌頂」という儀式が行われ、「灌頂を受けた稚児は観音菩薩と同格」とされて、神聖視された。(灌頂を受けたら神になる、衆道を容認する為のとても無理な屁理屈です)
★日本では「同性愛と衆道は性質が違う」と解釈されて、男色を禁忌とする理屈が、日本人の宗教・思想にな無い
・・・衆道は、相続争いを防ぐ産児制限につながると捉えていた日本人の考え方はとても柔軟。
江戸時代の武家大名御法度に男色(衆道)を忌む記述があるのは、衆道が理由の刃傷沙汰が多かったからだそうです。
渡来の移民を長く受け入れてきた日本は、異文化の捉え方が柔軟です。
蓮川さんの表紙のイラストがとても素敵だったので中の挿絵も是非見たくて購入しました。
煌びやかな正装もストイックな黒い日常着にも萌えましたしスーツ姿もかっこよかったです。
イラスト目当てではありましたがお話の方も面白くて読んで損はありませんでした。
”稚児灌頂”という設定が新鮮で、ご本人があとがきでおっしゃっているように、橘かおるさんの萌えが十分に表現できた作品に仕上がっていると思います。
慈悲深く信仰心も厚い博愛主義の教皇様と思いきや、結構腹黒かったり競争相手の足を掬ってもという野心家の教皇様の裏表のあるところが魅力でした。
相棒の秘書役の黎枝が彼以上に腹黒い策士です。
どちらもクールな美形ですが教皇様の方はより気高く近寄りがたい美しさに神秘性を感じさせます。
そこに登場するのが父親の借金の形に売り飛ばされそうになっている受けジョルジオ(洗礼名 煌夜)です。
憐れみと神に使えるものの務めとして助けるかと思ったら、民衆の人気取りのためのいい宣伝になるという計算高さから肩代りします。
けれど、無垢で素直な少年のまっすぐな恋慕と尊敬のまなざしに彼らもいつしか保護者として放って置けない気持ちにさせられます。
腹黒さは変わりありませんが。
後半、教皇選の時のライバルが煌夜を攫い教皇から離れることを強要します。
彼の言い分は黎枝に惚れた弱みから、長年の愛人関係にあった秘書を捨てて新しい稚児を愛人にするのかと勘違いした彼の早とちりという間の抜けたものでした。
それに教皇選では黎枝に嵌められ不戦敗となったという過去もありほんとかわいそうな人でした。
こんなダメンズですが案外黎枝のような常に冷静ま策士にとって、新鮮で気にいるかもしれないなと思うと微笑ましいです。
ラストの”稚児灌頂”の儀式と共に衣装のイラストが美しく萌え萌えでした。
末永くお幸せに。
購入して、しばらく放置していた本です。
イラストをパラパラと見た時に、もしかして受けが酷い目に合うのかと思ったら、なかなか読めませんでした(痛いのは、苦手なので…)
でも、全然大丈夫でした。面白くって、サクサク読めました。
確かに、受けの煌夜は危ない目に合う時が何度かありますが、教皇の紫耀がカッコ良く助けてくれます。
この教皇が、蓮川愛さんの描かれるカッコイイ姿と、強くて目的のためには手段を選ばない非情なところが、とっても好みでした。
煌夜も、健気で一生懸命頑張る子で、教皇への盲目的な愛にキュンとなりました。
そして、教皇を支える黎枝との、二人の主従関係にも萌えます。この黎枝のお話も読みたいと思いました。
「稚児灌頂」という制度は、初めて知りましたが、なんて素敵な制度なんだろうとウットリしました。ラブラブな二人に、甘~い気持ちでお腹がいっぱいになりました。
帯『その唇に触れるため、私は億万の目を欺こう』
両親を亡くし借金取りに売られそうになっていた所を、偶然に孤児・煌夜〔受〕は、ちょうど通りかかっていた教皇・紫耀〔攻〕の元へと逃げ込み、行きがかり上、紫耀に拾われる事となります。
小汚く伸びた前髪で顔もはっきりしない煌夜でしたが、風呂に入れて髪を切ってみるとこれがなかなかの美少年。
そして煌夜は紫耀の小姓として仕える事となります。
恩人でもあり、また眩しい尊敬する存在でもある紫耀に煌夜はひたすらに心底仕えるのですなー。
そして紫耀は煌夜に目をかけ、「稚児潅頂」という教会内で密かに行われていた儀式にて煌夜を一生の伴侶として迎える事となります。
紫耀は美しく品格もあり若き教皇としては相応しい容姿と技量の持ち主ですが、綺麗なだけではなく汚い駆け引きをそれなりにやってきたという結構したたかな男でもあります。
彼にひたすらに健気に仕える煌夜が可愛かったです。
話としては孤児が身分の高い者に目をかけられて愛されるという結構王道ストーリー。
煌夜は蓮川さんにしては珍しいタイプのキャラかな。
挿絵見てそう思いました。
あらすじ通りに2人は出会い、稚児として教皇に仕えてるうちに、
煌夜はもちろんの事、教皇も煌夜の事を…
そして2人がいつまでも一緒にいれる決断をするのです。
それが「稚児灌頂・ちごかんじょう」
妻を持つことができない層侶同士の結婚みたいなものらしいです。
(おおっ、なんてすばらしいvv)
まあ王道ラブストーリー的なお話でした。
本当に人が良いだけの教皇なら面白くなかったでしょうが、
腹黒い部分も織り込まれてたので楽しく読めましたvv
そしてその腹黒さでは教皇より上の存在・黎枝が、
宗麟との関係をどうしていくのかが楽しみですね。
宗麟、実は思ってたよりいい人?(笑)
ちなみに宗麟は紫耀と教皇選挙で戦ったライバルみたいな人で
黎枝(教皇の秘書)の事が好きなのですvv
今度はこの2人で1冊出るような出ないような…
たぶん出そうだけどね(笑)
そんなに起伏が激しい内容でもなくてどちらかというとほのぼのって感じのお話です。
最初はハラハラワクワクって感じで始まるのですが、すぐに穏やかになって二人がCPになるまでは結構時間がかかっているにも関らず特にこれといった感じの事は起きずにほのぼのと流れて行くって感じです。
どちらかと言えば普通なんですが、橘さんですから安定感もあって安心して読める上に、挿絵の蓮川さんが花を添えて下さってるので、楽しめました。
教皇になって反対勢力の街に赴くことになります。結構腹黒い教皇様なんですが、反対勢力の街だからこそしっかりと自分という存在を植えつけようと、考え中です。
教皇の紫耀は容姿端麗です。彼が微笑めば割りと軽くみんな引き込まれます。
それを狙っての微笑みなんですが、途中突然子供が紫耀にしがみついてきます。
彼はドロドロでえ~っと汚い?んですが、服が汚れる!!と思いつつも皆の前なので、優しい言葉をかけるのですが、少年は震えて言葉が出てきません。そこへ司教が少年の現状を変わりに説明するのですが・・・。
父親が借金をして亡くなってしまい、その返済に子供を何処かへ売るって事ですね。
そして紫耀は自分の過去の生い立ちと少年を重ねてしまうのか、借金を返済してあげて、聖教会へ引き取る事にするのですが、その際に紫耀は狙撃されます。幸い無事だったのですが、彼の反対勢力である、宗麟が怪しいのではと秘書でとても頭の切れる黎枝が探りを入れる事に・・・。
この少年実は15歳なのです。聖教会は18歳未満の子供は稚児という扱いになります。
18歳になると、神学校へ行くという事もできるのですが、15歳なので稚児扱いという事で、連れて帰るのですが、
教皇である紫耀は稚児を持たないようにしています。だから少年は誰か他の稚児になるということですね。
そんな彼に紫耀は名前を付けて揚げます。煌夜と・・・。
教会に帰ったあと、煌夜の身なりを整えた黎枝は顔を見て何か考えますね♪
かなりの策士の黎枝が何を考えたかというと紫耀の稚児にしようと!!
そして自分の預かりにして煌夜を紫耀の稚児に育てるべく教育します。
煌夜は紫耀の容姿に見とれ、そして何よりも彼に助けて貰ったということで、かなりの敬愛状態ですね。
そんな中、煌夜が教会の人間に集団でレイプされそうになっている所を紫耀が助けます。
そして彼の稚児になることに・・・。
この稚児なんですが、私達BLを愛する人達にとってはとても素敵な言葉の響きなんですが、この二人は全然そいういった関係はありません。
只々紫耀を敬愛する煌夜とそんな煌夜を可愛いと思う紫耀。
気持ちはお互い好き!って気持ちはあるものの、ただ傍に入られればいいって感じですね。
そして二人の関係が変わるのはそれから3年後です。
18歳になった煌夜の今後の扱いについて、黎枝と紫耀は勝手に決めてしまっているのですが、本人には何も告げておらず、裏で次の稚児候補が選ばれています。
それを友達から聞いた煌夜が、慌てて紫耀の所へ行こうとしていた時に二人の話を立ち聞きしてしまいます。
そして誤解をした煌夜・・・。
ここから切なくなるのか?な~んて思ったのですが、結構あっさりとCPになっちゃいます。
その後に宗麟と一波乱あるのですが、結構これは想像どおりでした。
この宗麟が敵?なんですが、正々堂々としていてとても好感を持てます。
それもそのはず彼は黎枝の事が好きなんです。だからすべての行動は男らしいです。この二人のお話もちょっと気になりますね♪
甘~い二人のお話で、ほのぼのって感じですね。もうちょっとパンチが欲しかったですけど、蓮川さんの素敵な挿絵でとても楽しめました。
作者さんが橘かおるさんでどう見ても花嫁モノ。
絶対進んで手に取らない自分がなして?というと、ちょっと疲れ気味だったからですw
やはり、思った通りの健気受け、男前のちょい腹グロ攻め、エロエロ調教はなしの、割とまっとうなモノだったと思います。
こうした物語の時は、どうにも脇役でちょっと悪役設定になっていた人が気になりますw
だって、主人公達はラブラブのアマアマなんですもんね♪
舞台はなんちゃってバチカン
教皇である紫耀が、ある街で借金のカタに売られそうになった子供を助けたところ、その場で暗殺未遂の事件が起き、子供のおかげで命拾いした紫耀が、その子に煌夜と名付け教会内へ連れて行くことにしたのが発端。
秘書的役割の補佐である黎枝がこれまた策略家で、うまいこと彼を教皇の稚児になるように仕向けるのです。
尊敬とあこがれの目で紫耀を見ていた煌夜は、そのうち危うい感情を抱くようになり、、
と、まあ本当に健気で一途で紫耀の事を思っている煌夜。
そして、自分の過去もあり煌夜に注目してしまう紫耀。
二人がくっつくのも、何だか黎枝の策略というか気まわしですねw
その二人がくっつくのに障害となって立ちはだかるのが、教皇戦で戦った宗麟という男。
この男も実は健気で、その為に勘違いしていたんですよねw
紫耀のほうが黎枝がついている分、腹黒くしたたかで、宗麟のほうがずっと本来なら人間的にはイイ人だと思うよ。
そして彼の片想いの相手がwww
人間的に黎枝のほうが面白そうなんで、こっちの恋愛のほうが楽しそうなんですけど。
・・・ということで、王道恋愛モノでした。