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神殿で繰り広げられる淫蕩な儀式とは。
村の地主であり神主の家の跡取りと同じ村で地主の加護を受け
彌嶋焼陶工の後継者になりたいと願う二人のすれ違いの恋。
攻め様は代々村を守る家の跡継ぎで東京でも手広く事業を
手がけているのですが、昔から村に縛られるのが嫌で
村から離れて海外で事業をする事を目標にしていました。
そして受け様は、彌嶋焼陶工の後継者になる為の努力をしてますが
継母が異母弟に後継者を望んでいるのを知り、また父親も
言いなりになる様子に焦りを覚える受け様が
代々、攻め様の神事に伝わる石があれば弟以上の作品が
作れるのではと攻め様にお願いを・・・
でも、その石を手に入れる為には攻め様の性を払う禊として
色子になって身体を与えなければならない決まりがあり、
攻め様に諭されながらも諦めきれずどうしても石が欲しくて・・・・
受け様は12代目を継ぐことにかなり執着しているのですが
それは、住む世界の違う攻め様に憧れていて、少しでも
近づきたいと言う思いがあるからなのです。
でもそれを伝える事は立場を考えても言えないことで
そして石を得る為でも攻め様との行為は嬉しいことで。
攻め様は昔から気になってはいた受け様からのお願いに
初めは戸惑いますが次第に欲望が抑えられなくなり・・・
でも、石を得るために我慢して抱かれていると思ってる
攻め様は、いつしか苛立ちを覚えて。
このお話は気持ちがすれ違うお話ですが
それでも後半で互いの思いを理解しあえるお話で
ハッピーエンドではあるのですが、ちょっとだけ
第三者の思惑に踊らされているのですよ~
攻め様に一族に代々仕えている守り役の家柄。
この人が腹黒い優秀な頭脳で、自分の一族を守るため
受け様と攻め様二人を思惑通りに動かしてるのです。
きっと代々そうやって影の支配者みたいにしてたのでは?
って想像しちゃえる内容でしたね。
エロいだけでなく内容が読んでて面白かったです。
陶工の十二代目になるためにどうしても「神の石」を手に入れたい浩季と、浩季に請われて彼を色子として抱くことになる村主の跡取り息子・政高のお話です。あらすじの印象より作中の時間がさくさく進むので読みやすかったです。
美人の陶工である浩季は艶っぽい雰囲気があって良かったと思います。設定上、浩季が従順にならざるをえないセックスシーンも、淫らでなかなかに萌えました。浩季は王道の健気受とは違う気がしますね。十二代目を襲名することに執着したり弟の才能に嫉妬したりと、かなり人間臭い感じがして、私は好ましく感じました。
ただ、二人が意識し合う切欠から結ばれるまでが実は部下の謀だったという種明かしは不要だったかなと思います。せめて匂わせる程度の描写にしてほしかったな…。ノンケの男性同士が惹かれ合う方が不自然と言ってしまうと身も蓋もないのですが、古文書にあるように二人が深い関係になってしまうことが運命だというなら、そういう裏の細工は書かなくても良かったように思いました。