饒舌に夜を騙れ

jouzetsu ni yoru wo katare

饒舌に夜を騙れ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神78
  • 萌×237
  • 萌17
  • 中立2
  • しゅみじゃない4

83

レビュー数
20
得点
591
評価数
138
平均
4.3 / 5
神率
56.5%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
饒舌に夜を騙れ
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784344823013

あらすじ

クールビューティー・橋埜とパワフルな犬伏は、SATの同期。犬伏に次第に惹かれていく橋埜は!? SAT班長同士の恋の行方は!?

(出版社より)

表題作饒舌に夜を騙れ

犬伏和樹/SAT一班班長/27才
橋埜祐海/SAT二班班長/27才

その他の収録作品

  • 邪に膝を抱け
  • あとがき

レビュー投稿数20

No Title

班長同士の橋埜と犬伏の物語かっこよくてときめいた…。この誰にも譲れない2人の信頼関係が良すぎる!! 緊迫した空港での作戦、怪我した橋埜を訪れる犬伏。関係が一気に変化するあの夜とか、逃げる橋埜を追う犬伏のくだりすっごく楽しかった。任務中あんなにかっこいい橋埜が…!!色気〜!!! 先生があとがきに書かれていたワ◯メのくだり良かったです

0

命を預けあえる信頼

3部作の一作目。
SAT隊員同士のBLです。
主人公は対テロ部隊の精鋭、第二班班長の橋埜。
涼しげなイケメンで、厳しい規律の中でも息抜きでそこそこ遊びもこなす。
しかし、心の中では同期で第一班班長の犬伏への想いを秘めていた…

と言っても、明確な恋愛感情や性欲などよりも、リーダーとしての資質や頼り甲斐、素晴らしい身体能力と正確な判断力、といった犬伏の人となりに完全な信頼を寄せている…という感じの始まり?
橋埜本人も、はじめは別に犬伏と本当にどうこうなりたいわけでもなかったよう。

中盤まで、SAT隊員たちの訓練や寮での生活の様子などが描かれます。
しかし、オーストラリアで起きたフランス機のハイジャック事件が急に日本を巻き込む展開になって…

成田に飛来したハイジャック機に犬伏と橋埜の班が突入する事になり、犬伏はオレが死んだら…なんて言い出すし、SATとは命を賭ける業務だ、という部分が急にクローズアップしてくる感じ。
実際、突入時に橋埜が負傷し…

少しでも後遺症が有ればもうSATにはいられない、と仕事も犬伏も全てと決別する気になってる橋埜はやぶれかぶれ?で誘い受け。
犬伏はノンケだけど、橋埜なら、という気になったのか、SATに残れないかもしれない橋埜に同情の気持ちもあったのか。

ともかくも、誠実な犬伏はちゃんと橋埜の恋人になりましたよ。
橋埜はとっても気恥ずかしいみたいですけど、犬伏はデロ甘な攻めです。

全体に好きな感じでしたが、橋埜が遊んでた設定はいらないな…もっと犬伏に一途な方が良かった。
「萌」で。

0

男前な2人の恋

ノンケで器の大きいSATの制圧班第一班班長×バイで美しい系男前なSATの制圧班第二班班長のお話です。

SATです!アサルトスーツです!できる班長同士の恋です!

クールな受け目線で進んでいくストーリーは攻の犬伏の人柄を細やかにたどっていきます。
あらゆるエピソードに受の橋埜の犬伏愛が散りばめられています。それだけ魅力的であり男前な人物が攻の犬伏なのです。
こういう人を世の中では人たらしというのだと思います。
そして読んでいるうちにあれ?これってもう付き合ってる??となるくらいに2人の距離は近いのです。

出動するいつかに向けて行われている訓練の中で確実に育まれている2人の信頼関係に萌えました。そして先輩後輩という揺るぎない上下関係。SATという集団がこんなに心躍る集まりだとは思いませんでした。

この作品の萌えポイントは受→攻だったのが受⇆攻に変わったところです。
攻が自分の気持ちに気づきそれを受け入れて受を追いかける姿は本当に私のツボでしてどんどん自分の気持ちを隠さなくなる攻に拍手をおくりたくなりました。

この作品はぜひ漫画でも読んでみたい!
あらゆる面で男前な犬伏とクールだけれど心の中に熱い部分のある橋埜の画像化を是非見てみたいです。
攻が受の気持ちを知ってその後の攻めのアプローチがもうたまらなくワンコで特別とはこういうことなのだと思えてきます。

エロは少ないですが濃厚です。
そして中盤まではブロマンスも楽しめます。
この先の2人をどんどん読みたくなります。

0

男前な表紙に惹かれて

学園ものは苦手意識があって、どうしても刑事物やヤクザものに偏りつつあるんですが、表紙に惹かれて読んでみました。
いい!!!

設定自体はSITという特殊環境、男ばっかの職場なんで、すんなりBLの世界へ…(笑)
お互いにリーダを担っている犬伏と橋埜。脳みそ筋肉的な犬伏に心寄せるものの、表面上はクールな友人を装う橋埜。もう、ザ・クールビューティー。
事件が発生していく中で犬伏も橋埜の色気にやられちゃいます。こんな二人は羨ましい。
そしてもうイラストがねぇ、そりゃSITだし鍛えてるし、美少年でもか弱くもない、それでも犬伏が惹かれたのはやっぱり人間としての橋埜だったんだろうな。橋埜相手に欲情できてよかったw

甘いのは少なめですが、それでも読み込めるストーリーになっています。かわい有美子さんの作品はあまりみてなかったのですが、よく見ると大人系が多いんで、これから他の作品も読んでみようと思います!

2

硬派!!

SAT!アサルトスーツ!!
命も仲間も任せられる信頼関係…最強ですね。
犬伏限定で口も態度も冷静さも崩れる橋埜!
"黙れ、たわけ"ってそうそう聞かんよ。
それも全て甘えとか…どんだけ許されるか試してるって可愛すぎる。
受け止める犬伏のおおらかさ、押しかける強さ!バブルなみのまじわいに持ちこむ攻め力もすんごくて!
ワカメ酒のことは前々から要チェック項目で心に留めてたんですけど、1巻なのにもう出てきてニヤニヤ。
ビールかけたのが逃がさないためってことはイレギュラーな事態じゃないですか!そこからワカメビールに持ち込むって!!エロい…
そして、迷惑そうにして必死に抑えてる姿にときめくの分かるよ犬伏!!
なんやかんやとキスに応える橋埜は可愛いし…
対等だからこその2人にキュンキュンでした!!

1

期待以上によかったです

かわい先生の作品はほとんど既読ですが、警察関係のモノは平河寮シリーズ読了後、しばらく手に取っていなかったのでかわい先生のこのジャンルの作品は久々でした。

今作は、事件やお仕事描写と恋愛の分量のバランスが非常に良かったです。個人的に、警察関係のBL作品はこのバランスが非常に重要だと思います。事件やお仕事描写が中心すぎてBLとして萌えられないのもよくないし、かといって逆に、この人たちちゃんと仕事してんの!?と思ってしまうほど恋愛中心すぎたり、事件がくだらなすぎたりして設定を生かしきれていないものも満足感は低くなってしまうので・・。警察モノに関わらず、お仕事BLってこういうところが非常に難しいジャンルだと思うのですが、そこはさすがのかわい先生という感じの完成度です。平河寮シリーズも好きでしたが(特に墨と雪)、このバランスという観点からすると、少し恋愛に重きを置きすぎなところもあったので、私は同じジャンルなら今作の方が読みごたえがあったなと感じました。

キャラクターに関しては、受けが任務に対する意志というかプライドをしっかりと持っていて、男らしいところがよかったです。恋愛面では少し臆病なところがあるのも、むしろ仕事に対する男らしい情熱があるからこそ、引き立っていたと思います。個人的に、女性が取って代われるような女々しい受けは、BL作品における存在意義がどうしてもわからなくて好きではないので(^_^;)攻めは、うまくいえませんが爽やかすぎないのがよかったです。快活で、周りをよく見ていて懐が深く、困っている人を自然にさらっと助けることができるので一見スパダリっぽいですが、自分に対して暑苦しく対抗心を燃やしてくる顎が割れている同僚のことは、裏でアゴと呼んで愚痴をもらしていたりもして(しかもその愚痴が結構笑えるw)、人間らしくて好感もてました。恋愛面の描写では下ネタ全開で爽やかさなど一切なくなり、完全にむっつりオヤジでしたw

3

ワカメ酒!!!!!

先生の同人誌を先に読んで、本編であるこちらを購入したのですが、面白かった!激アマデロあまなお話が続いていたからか、警察ものに飢えていたのか、とにかく面白かった!コメディではなくてSAT真剣勝負ものなのですが、二人の色事面での掛け合いが面白くて面白くて、そのシーンは笑い通しです。いやーツンというか塩対応というか・・・橋埜も犬伏も最高。個人的ポイントは、ワカメ酒!と「てめぇ」といいつつ馬乗りになる受け♡です。本編250Pほど+ピロートークならぬ風呂トーク+犬伏のノロケSS 20P超+先生のあとがき でした。なんかあと一押しが足りず、神に近い萌2です。

お話は7月下旬、くそあっつい最中、陸自演習場内の山中で訓練に勤しむ風景から。SAT制圧第二班を率いる橋埜は部下たちに休憩を命じたところ、制圧第一班を率いる犬伏がめちゃ元気に様子を見にきて・・・と続きます。

登場人物は指揮班班長だの、技術支援班班長だの、部下だの男どもがわらわらわらわら・・・要は男くさい。関連作の「鮮烈に・・」のカプも登場します。

******以下は めっちゃ好きだった箇所

橋埜の塩対応というか口の悪い、さっぱりしたところがすんごく好きでした!別に人生投げてる訳ではないはずなんですけど、思い切りが良すぎるというかなんというか・・・「帰れ、ゴリラ」だの「うっとうしいよ、帰れ」だの言いたい放題なのに、もう最後だろ と思って、犬伏に自分から圧し掛かかる。そしてその後は全力で逃げ回るなんて、もう面白すぎる。
最後の短編もしっぽりトークかと思いきや「黙れ、たわけ」などと宣う。最高ですわ、このお二方。読んで本当に良かったです。ツンがお好きな方には最高にオススメしたいー。

あ、そうだ、ワカメ酒。お恥ずかしながらこの本で初めて知りました。担当さん曰く「ルチルで初めて」だったそうです(爆)。新たな知識、有難うございました~w

1

ザ!男×男ですね

タイトルが命令形なのも面白いですね。同時収録の邪に膝を抱けも。
先に鮮烈に闇を裂けを読んでしまってたので、この二人にこんなやり取りがあったのかぁと思いました。
クールビューティーとはこういう人かあと開眼しました。

緊張感のあるお話でしたね。
訓練風景や事件解決などハラハラでした。
が、話の2/3までBL的展開がないよ、キス止まり?と思ったらなんといきなり橋埜の襲い受け!
あの時には警察を辞めるつもりで最後だからと乗っかったんですね。しかも経験があるふりして。

その後橋埜は犬伏から逃げ回ります。追いかける犬伏がいいですね。
犬伏に捕まって甘い時間を過ごします。そこは邪に膝を抱けに載ってます。

意地っ張りで自分から仕掛けたのに逃げ回って、同情で抱いてくれたと思ってたり、感じまくるのも可愛いですね。犬伏が捕まえてくれて良かったです!

犬伏は訓練中に後輩相手にノロケます。もうデレデレですね。
犬伏がとても好ましい人物です。おおらかでさりげない気遣いができて優秀で面倒見がよくて。

刑事物は既読ですがSATの鍛え上げた男×男は新鮮でした。カップルになるの?と思ったら橋埜は色っぽいし犬伏はメロメロだしちゃんと成立しました。ワカメ酒!

お仕事面もしっかり書き込まれてましたがついつい二人の関係ばかりレビューしてしまいました。
友情と信頼が愛情と欲望に変わるんですね!
エッチも朝チュンじゃなくしっかり書かれてますよ。

0

意外と漫才コンビな二人かと

SATを舞台にした話です。
SATとは特殊急襲部隊(Special assault team)の事で、色んな作品に登場しますが、実際には内部事情は殆ど明らかにされてない部隊です。
普通に一般人がSATについて知っている事は、TVで放送された実弾訓練とテロ対策の映像の一部や、ニュースにもなった愛知長久手町立てこもり発砲事件でのSAT隊員の殉職などの「一部」の情報位だと思います。
作者さんがあとがきでも書いていましたが、「なんちゃってSAT」な展開がメインなのですが、この「なんちゃってSAT」とそこで班長を務める犬伏と橋埜、他のSAT隊員の動きは「なんちゃって」とは思えないくらいによかったです。

犬伏と橋埜は常に対等な立場であるからこそ、二人の会話は、ハイジャック犯制圧作戦直前の時までも言葉のキャッチボールが変化球なのに上手く掴めてそして投げられています。
この二人の対等な関係に、まず先に好きになりましたね。
そしてそのハイジャック犯制圧作戦で橋埜は跳弾で負傷してしまいます。
跳弾での負傷という所に、作者さんの橋埜に対する「SAT班長としての能力の高さ」を見た気がしました。
跳弾とはいえ負傷し、左手に麻痺が残ってしまい、橋埜はSATをやめると心の中で決めました。
このときから、犬伏と橋埜の相手への想いが変わってきたようにも思います。

と、SATやめると決めてからの橋埜の長期休暇で自宅でのんびり(?)している時に犬伏が訪ねてきます。待ってました。
ここで橋埜は最後だと犬伏を押し倒すんですよね。
橋埜は男性相手の経験は最後まではありません、けれども慣れたふりをして犬伏を押し倒すんですが、犬伏にはそれが全部見抜かれちゃっているんですよね。
見抜かれているからこその「こういうのは共同作業だからな」という犬伏の台詞と、その言葉に泣きそうになる橋埜が、可愛くて色っぽくてえろかったです!
表紙だけを見た感じではストイックな雰囲気がありますが、読んでみると以外にも二人は蜂蜜に砂糖溶かして漫才してるような、何とも言えない阿吽の呼吸なコンビなんですよね。
その後に犬伏が橋埜をホテルに連れ込んで、橋埜が全力疾走で逃走を企てたり、まさかの「わかめ酒」(わかめ知らない人は目の前の近代機器で検索しましょう)をしてみたり、バスルームでシャンパングラスを傾けながら「君の瞳に乾杯」って言ってみたり、もう萌えていいのか笑っていいのか!
この二人、どんな時でも本当に飽きなくて、そして可愛くて面白くてエロくて色っぽくて、そしてかっこよかったです!

しつこいようですが
「わかめ酒」と「君の瞳に乾杯」は、この本のなかでももっとも笑えr……印象的なシーンだと思いました。

4

口絵に★1プラス!

男臭さ…もとい、逞しさの極致とも言えるSATという職業をモチーフとしたお話です。

恋愛だけでなく、お仕事に関する描写が緻密で面白くて読み応えがありました。何と言っても口絵が素敵でニヤニヤしました。緒田涼歌さんのイラスト作品は受が可愛らしいタイプのものしか読んだことがなかったので、ここまで性格も体格も男前な受は珍しくて新鮮でした。

余談も余談ですが、つい最近、某アニメ作品でSATが悲惨なことになるシーンを見たので、犬伏と橋埜には怪我に気をつけてほしいなと思ってしまいました。

2

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