条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
新レーベル!プリズムロマンスは海外BL小説の翻訳版!
shugotenshi ni koishite
中世のような異世界から超大型犬の姿で現代のシカゴへトリップしてきたオーエンと、その時期連続して不運に見舞われていたジュードが運命的に出逢って繰り広げられるファンタジーもの。
ちなみに、異世界の住人・オーエンは向こうの世界に戻るときちんと人間の姿で活躍できて頻繁に変身する訳ではない。
他BLの人外攻めのように恰好良く変身するのを期待している人は当てが外れるのでご注意を。
この話は海外BLという取っつきにくそうなイメージに反して、翻訳もの独特の言い回し文章のクセをほとんど感じずに読み易かった。
異世界の世界観も複雑な設定はなく理解しやすいし、他の登場人物もジュードの元上司、元カレを除いていい人だらけだった。
多分、日頃から多種多様な世界観やキャラクターに溢れている和製BLを読み慣れているならば馴染みやすいと思う。
何より印象的だったのは、受けのジュードが無自覚に魅力を振り撒いていて、本人の気がつかないところで周囲が無中になっていく様子だったりする。
久々にルックス良し、性格良し、どこに行っても皆に愛されまくりの総受けってのにお目にかかったな~。
あと、国によって濡れ場の見せ方が違うんだな~ってのも伺えたかな。
エッチシーンのほうは和製BLみたいなシチュエーション萌えってのがいまいち掴めなかった。
台詞なしの文章で二人が激しく愛し合っている様子が表現されているので、過激なエロ描写に慣れていると逆に淡白に感じるかも知れない。
あ~、でもジュードの口から結構「ファ○○して」って海外での卑猥な言葉が出てくるとちょっとドキッとするかも。
帯『おまえは私の伴侶だ』
海外モノBL、著者のメアリーさんはホノルル在住だそうなのであっちだとスラッシュっていうのかな?
その翻訳モノです。
映画ロードオブザリ○グにハマッた時に一時期、向こうの創作スラッシュを翻訳サイトで翻訳して(英語力ゼロどころかマイナスなので…)読みあさった時期がありましたが、やはり腐女(男)子はどこの国にも居るんだなーとしみじみ実感したものです。
まあ前置きはその位にして、そんな過去体験もあって、ほほー、海外BLとはどんなもんかなーと思って読んでみました。
登場人物は当然ですが、全員外国人な異世界トリップファンタジーモノ。
ジュード〔受〕は同棲していた恋人に浮気をされ失業し、そんなある夜に3匹の野犬に襲われている犬を助け、行きがかり上、その大型犬を自宅で飼う事になっちゃいます。
しかしその犬は実は、作中ではベールと呼ばれている空間を渡る事によってオーエン〔攻〕という男になります。
ベールで行き着いたその異世界は中世風な世界で、オーエンはそこでは女領主に仕える守護者でもあります。
感覚としては、海外ファンタジー翻訳モノ+BL要素で、文章も翻訳的なあの感じですね。
読みにくい点は特に無いです、海外っぽいのはセックスをファックって表現されてた位かなあ、そういえば喘ぎ声は無かったですね。
海外だとどんな喘ぎなのかちょっと興味あったんですけど。
あと挿絵やカラー口絵も無かったけど、この作品の場合はむしろこうじまさんのイメージとはちょっと違うので表紙だけで正解だったかも。
日本人向の作品を選んだからかもしれませんが、ラブもしっかりあったし家族からも祝福されて読後感のいいラストだったし良かったです。
翻訳BLは試みとしても面白いと思うので、このシリーズは続けて行って欲しいものです。
おもしろかった。
なんていうのか、犬(じゃないんだけど実際は・・・)がかわいい。
ジュードが無自覚エロスの人だから、
まわりを威嚇してびりびりしている姿がなんとも・・・。
そのぶん、人型になったときの怖い人っぷりに
少しびっくりしたんだけども。
最初は、ですよ!結局はデレでした!!やっぱりか!!!
ジュードがいわゆる総愛されなので、
なんか安心して読めました。
最後まで二人がゆるぎなくラブラブなので、
むずかしかったり、駆け引きだらけの恋愛ものを読むのが
少しめんどくさくなっていた自分には、
非常にすっきり読めました。
この表現が正解かわかりませんが、文章は全く非BLの一般向け普通の小説のよう。でも男同士のラブが描かれている、これはまぎれもなくBL小説だった!
物語は現代→異世界→現代という感じで進みます。
深夜、嫌な夢を見て目を覚ましたジュードは気分転換に真夜中の散歩に出かける。何かに導かれるように歩いていると、野犬(実は人間)に襲われている大きな犬を発見し、助けます。
そして、動物病院で手当てした後成り行きでアパートに連れ帰ることに。
犬はまるで、ジュードの話している言葉が分かるように振舞う。
それもそのはず、実は異世界から『ベール』という入り口を越えてやってきた、犬に変身できる人間だったのです。犬=オーエンはジュードの住む世界では人間の姿になることができない。
しかし、ベールの向こうの元の世界では、オーエンも人間の姿になれるのです。
ジュードを一目見て自分の伴侶だ!と気がついたオーエンは求愛する為に、どうやってジュードにベールをくぐらせようか?と考えてるのですが、ここで都合よくジュードと出会った夜にオーエンを襲っていた向こう側の人間に見つかり、オーエンはジュードをベールの向こうへ導くことに成功!
ここで現代は終わり、続いて物語は異世界に舞台が変わります。
そして、オーエンのちょっと不器用だけどストレートな押せ押せ求愛が怒涛のごとく始まり、それを受け入れたジュードのいちゃ甘シーン目白押しです。
ほんとに、いちゃつきが半端ないです。スキンシップ過多でいっつもくっついてる気がした。
ふたりが肌を合わせるシーンも1冊の作品としては多く、かなりの回数。ふたりきりになると事あるごとに求めあっていちゃいちゃしてる。
しかし性描写は和BLほどではなくあっさり薄味。でも濃く感じる、なんで?と考えると、多分スキンシップの描写が多かったからかな、と。
喘ぎなどもほぼ無し、が、この甘ったるくて濃厚な雰囲気萌える!
そして、オーエンの住む国では、陰謀が渦まいており、ジュードを傍に置きたいけれど身の安全を保障できない事態に。オーエンは主君を助け戦う為に、伴侶を安全な元の世界に返す決心をする。でも一緒に居たいとだだを捏ねるジュード。
お別れエッチもバッチリして、それでも駄々を捏ねるジュード。
本当は片時もジュードを離したくないオーエン、でも愛する人を危険に晒したくないという気持。心から愛せる人に出会い離れたくない!と思うジュードの気持ち、両方切ない。でもね、ジュード旦那が戦えないよ!はよ戻れ!と突っ込みも入れちゃいました。
元居た世界に帰ったジュードの新しい生活とオーエンを待つ長い日々、そして再会し一緒に暮らし始めたふたりの話部分も凄く良かったです。
再会して、不安だらけだった毎日が終わった。でも傷だらけで怪我も治りきっていないオーエンには休息と安静が必要で、心から彼を癒そうとするジュード。
その献身に癒されるオーエン。
なんて幸せなのかしら。
最後は流石ゲイに鷹揚な国(?)ジュードの両親その他の友人にもオーエンを紹介し、和やかな雰囲気ただようハッピーエンドでした。
こうじま奈月さんの表紙は綺麗で素敵ですが、内容とイメージが少し違う。
私としては直野儚羅さん、こだか和麻さんなどちょっと骨太な男性を描く作家さんが合っているのでは?と。というのも、きゃしゃで細いとは表現されていても、受けのジュードは180㎝の長身に腹筋もしっかりある細マッチョ体型。
えーマッチョなの~とか思わないで下さい!ジュードものすっごい可愛かったですよ!ほんと、可愛かった・・・!
加えてオーエンはジュードよりも大柄で屈強な戦士とくれば表紙絵とのイメージにズレが出てくるので、表紙絵はいったん忘れて読むことをおすすめします。
ちなみに本文イラストは無しです。
翻訳物を読む一番うえで心配していたのは読み難さ。これは翻訳家の言葉選びなどにかかっており、翻訳が不味いと読み難さも半端なくテンポが掴めずに読破までに非常に時間がかかる。しかし、こちらの作品はかなりテンポよく読み進める事が出来たので、その辺も含めおすすめ作品です。