お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
FLESH&BLOODドラマCD11巻です。
ちなみに二枚組。
序盤、海斗(福山潤さん)は弱った体を静養させながら、今後のスペインの戦勝を占っています。
ちょっとこの辺は退屈でまたしても眠気に…すみません(汗
どうにもスペイン側って生真面目なキャラが多いせいか、退屈というか…
多分音だけでカタカナの長ーい名前を聞かされても良くわからん!というのも大きいのかもしれません。
『ちょっと俺が笑いかけただけで嬉しそうな顔しちゃってさ』なんて、海斗はビセンテ(大川透さん)を良い人なんだと思っているのですが、それはビセンテの恋ですからー。純粋な下心(?)だよー。
だってもうCD二枚目のビセンテのモノローグが、もうダダ漏れ。
漏れっぱなし!蛇口壊れちゃったね…
それでもさすが海斗、疎い!疎過ぎる!
ていうか、海斗流され過ぎですよ。
ビセンテの胸、あたたかい…とか、もうどうにかして…(汗
ジェフリー(諏訪部順一さん)たちなんて、命の危険を顧みずスペインへ潜入しているというのに。
髪も切ったのに!(原作挿絵の雪舟さんが描かれたセミロングジェフリーは鼻血もの)
しかし原作の先々を読むまではわかってなかったのですが、読んでしまって聴くと海斗の容態(咳とか)の悪さはこの序盤から出てたのね。
この巻の後半に自分の病状を知り、悲観するのですよ。
今回のメイン舞台は、パストラーナ。
海斗の静養先で、フェリペ二世(中田譲治さん)の元愛人・エボリ大公夫人(この方も実在の人物)が暮らす地です。
そこへ潜伏するジェフリー、ナイジェル(小西克幸さん)、キット(三木眞一郎さん)の三人。
そんなパストラーナへは、ビセンテの他にアロンソ(遊佐浩二さん)も同道しています。
生真面目キャラが多いスペイン側にとって、唯一の一陣の風でございます(苦笑
イタリア男並みの女性への賛辞っぷり。うーん、素敵(ハート
どうしてもわたしはジェフリー系の人が好きらしく、ナイジェルやビセンテのような生真面目キャラにはあまり食指が動きません…
これはフレブラだけでなく、他のBL作品でもそうなんですよね。
そしてパストラーナで初登場の大公夫人が、かなりの迫力。
この巻は、大公夫人が持っていったなあという感じがしましたね。圧がすごいです(笑
こういう腹も思いっきり黒いけど、同じく表も繕わない黒い女性キャラは好きです。
黒いけれど、キッチリとした自分なりの線が引かれているところが潔いですから。
大公夫人は破滅するけれど、それもまた平凡を何よりも厭う彼女らしいと思えます。
色々なことが重なって体調を崩したカイト(福山さん)を連れて、療養のためにパストラーナ城に向かったビセンテ(大川さん)。
二重間諜のラウル(近藤さん)の手引きでジェフリー(諏訪部さん)と再会する、という話なんですが、今回は完全にビセンテに持ってかれた感ありますね。
どんどん病状が悪化していくカイトを甲斐甲斐しく世話するビセンテなんですが、大川さんの声も当初では考えられないほどの甘さを帯びていて、もう色々とだだ漏れ状態です。
気づいてないのは当人だけ、というのがありありと分かるほど、骨抜きになってます(笑)
福山さんも、そんなビセンテの誠実さや不器用な優しさに絆され、さんざん苦悩し揺れるカイトの心情を繊細に演じておられ、聴いてると切なくて切なくて……。
カイト奪還のためにジプシーの姿に変装したジェフリーとナイジェル(小西さん)も、久々の見せ場があって良かったのですが、カイトとの感動の再会もドキドキのキスも、全部吹っ飛んでしまう程にビセンテが際立ってます。
罠にはめられたと気づいたビセンテが、アロンソ(遊佐さん)と共に馬を飛ばして引き返すシーンのモノローグには、その痛烈なまでのカイトへの想いが募っていて、悲しくなってしまって思わず涙が……大川さんが格好よすぎてどうにかなりそうです。
吐血したカイトが肺病を疑い、絶望に打ちひしがれるシーンも切なく、今回は本当に胸が痛い展開の連続でした。
次回はついにカイト奪還編となりますが、展開を知ってても次はどうなるんだろう、というワクワク感があり、本当に素晴らしい出来のCDだと思います。
そしてジャケットの彩さんのイラストが美麗すぎて、いつまでも眺めていたい……。
ジェフリーの短髪も大好きです。
海斗とジェフリーがついに再会します!実に四巻ぶりの会話シーンは感慨深いです。
今回特筆すべきはアナですか。彼女の存在感はヤバいです。勝生さんの綺麗で気高いお声がすごくマッチしてます。
そして、ビセンテがついに海斗への想いに気付き、レイバへ打ち明けます。海斗はビセンテの想いをアナから聞かされ、やっと彼の想いに気付きます。
ラスト、偽の手紙で城から離されたビセンテが罠に気付き、城へと引き返すところのモノローグは必聴です。海斗への溢れんばかりの情熱が伝わってきます。
異端審問という大ピンチを共に乗り切るという行為の中で
ずっとずっと誠実に一途に自分の傍に寄り添ってくれていたビセンテ、
この巻からいよいよ本格的に海斗の心情の揺らぎが激しくなっていき
苦しい苦しい、本当に苦しくせつない真情の吐露の連続になっていきます。
福山さん演ずる海斗の心の声の生々しい痛み、いたましさ
聴いてるこっちの胃がぎゅ~となってきそうに真に迫ってました。
痛い、可哀想、苦しい
そんなに自分を責めないで!
そんでまたビセンテ役の大川さんの声がまた
海斗への愛情だだ漏れ「好き好きオーラ」垂れ流しですよ。
前の巻から本当にビセンテの愛情はまっすぐで一途で可哀想でかわいく
そりゃほだされないほうがおかしいよ。
(勿論ほだされてるのは情であって恋情では全くない訳ですが)
ここぞって時に前巻「ジェフリージェフリー」言われて気の毒だったビセンテですが、ちょっと報われたように思えます。
しかーし、この巻の真の見せ場は勝生さん演ずるアナ・デ・メンドーサ、
誇り高く存在感たっぷり、さすがフェリペを愛し、そして愛された女性
恐ろしいけれどなんか訳のわからない魅力たっぷりでした。
かなり無茶なこともするのに、その行動がわかる、すごい説得力でした。
イギリス組を含むレギュラーメンバーも勿論魅力たっぷりでしたが
この女性の存在がこの巻の面白さと深さを更に押し上げていたと思います。
脚本も毎回素晴らしい。
素晴らしい原作がそのまま素晴らしいドラマCDになるとは限らない中
毎回このレベルのクォリティを保ちつつ音声ドラマ化してくださるのは
実はすごいことなのでは…とこっそり思ってます。
そしていよいよ12巻へ…
12巻、原作発売した当時からずっと音声ドラマになる日を待ってました。
4期シーズンまで無事に出てくれて本当に良かった!
心の底からそう思っています。