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大大大好きなシリーズ4作目です。
前回、花嫁を攫われてしまった(笑)、マリク王子のお話です。
ヽ(*´∀`)ノ
大学生の泉美(受け)は友人に誘われてアルディビル王国へ旅行に来ていた。
古王時代の城砦で、哀しい眼差しで寂しそうに砂漠をじっと見つめている男性がいた。
何故か泉美も胸が痛く哀しくなった。
引き返そうとする泉美だったが、その男性に気付かれてしまう。
だが、彼は泉美を見て目を見開き、そばにやって来た。
そして強引に泉美に口づけをしてきた。
慌ててその場を逃げ去る泉美だった。
ある日友人の兄が仕えている王子から泉美宛に屋敷への招待状が届いた。
不安に思う泉美だったが友人の勧めで屋敷に行くことになった。
だが、屋敷で待っていたのは城砦で強引に口づけられた男性だった。
彼はアルディビル王国のマリク王子(攻め)だった。
マリクに熱く求愛され、戸惑いながらもマリクに抱かれる泉美だった。
マリク、やっと運命の相手に出会えて良かったね…。
(;>_<;)
とは言え、泉美はなんて可哀想なんだ!
このシリーズで一番可哀想なのは泉美ではないだろうか。
前作で登場した、マリクの愛する佳紀に似ているからと言って抱かれる泉美。
自分の事をこんなにも愛していてくれていると思っていたら、実は身代わりだったなんて…。
泉美が健気で泣けた…。
(´;ω;`)
前作のカップル、ファハドと佳紀も出てきます。
マリクの為にとファハドは泉美を攫いますが(またです)、それはやりすぎだろう!と思わずツッコミたくなります!
ヽ(`Д´)ノ
同時収録『砂漠に住む蝶』は、マリクと泉美が日本へ一時帰国するお話です。
アルディビルに留学をする事に決めた泉美は手続きの為に一時帰国するのだが、どうしても泉美の両親にご挨拶したいと言うマリク。
本当は「泉美を嫁に下さい」と言いたかったらしい。
マリクらしいです。
(^。^;)
でも両親が卒倒していまうのでマリクには我慢してもらった。
で、泉美に付き添ってきたアルディビルの大学の職員のつもりらしいが完全にういてるご様子。
エッチはありませんが、ほのぼのしたあまあまカップルでした。
(*´∀`*)
今回はマリクの話。
今までのいとう先生の話はなかなかうまくいかない話ばっかりだったから最初の方でラブラブになるなんて珍しいなって思いながら読んでいてら、読んでいくと、気持ちが通じ合わなくなってきちゃった。
マリク、ひどいです。こんなにも泉水が一途に思っているのに、佳紀の身代わりって言ったり、泉水を一人残して首都に帰ったり、ひどすぎます。前作ではファハドよりマリクの方がいいんじゃないの?って思ってたけれど、ファハドの方が全然いい人でした。
とにかく泉水が健気で、すごく可愛かったです。
砂漠シリーズ4作目。
表紙から漂ってくる健気ちっくな受。ピュア路線かと思いきや、よくよく受の首元を見てみると、何気に不穏なものが。
ですよねー、ピュアピュアなわけないですよねー、とひとりツッコミ。
またも前回前々回と同じようなパターンかと思ったんですが、意外なことに、ここにきて読める感じになってきました。
とはいえ、受が攻を好きになる展開がなんだか突然で、乙女すぎてちょっと……。
後半の受の不幸っぷりにぞくぞくします。
いとうさんの不憫受は大好きなんですが、もうちょっと追い詰めてくれてもいいんだけどな。
これでもかってほど、こてんぱんに酷い目にあわされてから、とろけるように甘い展開が欲しいです。
攻は前作でも詰めが甘かったですが、今回もいまいちぬるかった。
あと、ラストの展開は少し急ぎすぎたという印象。
このシーンが書きたくって、ちょっと焦ったのかな……というのが見えてしまい、何となく気持ちがすっと引いてしまいました。
でも楽しかったです。