条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
誰にも知られたくないんだろう?だったら――。
netsujou rasen
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
設定が後ろ向きで派手さのない作品ですが、じわじわと引き込まれました。
主人公・仁木は地味で趣味も欲もないぱっとしない会社員。ゲイだけど誰かに夢中になることも苦手で、変化のない毎日に満足しています。
しかし新しくやってきた上司の稲見に「やる気のなさ」を見咎められ、個別に指導を受けているうちにゲイだという事がバレ、それをネタに脅される…というお話です。
稲見の行動には全て裏があるのですが、核心を突いたネタバレはしないほうが楽しめると思います。
仁木の無気力さやぱっとしない所は、本当なら主人公としては物足りないところですが、作品全体の雰囲気に合っているというか、こういう主人公だからこそ出来るお話だと感じました。
稲見は攻めとしては甘いキャラでないのですが、たまに見せる気遣いにドキリとします。すれ違いで最後の最後まで結ばれないお話ですが、こういう地味目なリーマンものがスキな方にはオススメできると思います。
話としては華やかでなくとも、一冊によくまとまった作品だと思いました。
表題作とショートの2つ収録されています。どちらも、志瑞也(受)の視点で進みます。
「日々を穏やかに過ごすこと」をモットーに生きてきた志瑞也の前に、本社エリートの稲見(攻)が現れます。稲見が志瑞也の覇気のなさをイラ立ち、やる気を引き出そうとするのは感じますが、ゲイなのを脅して強引に抱くのは公私混同なところでちょっと気になりました。嫉妬も混じっていたのでまぁOKなんですが、この時点では志瑞也は好意もってないですし。
でも稲見はカッコイイですし、身体の相性もいいですし、志瑞也を開放させようとする優しさも出たので、すぐに志瑞也が稲見におちてしまったのは納得でした。
稲見の優しさを誤解してしまう切ない展開もあり、オフィスラブ好きにはお勧めだと思います。
ショート「恋情らせん」は、恋人になってまだ二週間。恋人への対応に戸惑う志瑞也を甘く示唆する稲見の話でした。ラストの甘い稲見と驚く志瑞也のイラストがお気に入りでした。