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yangotonaki shitsuji no jouken
鳩村先生のいつもの作風で、
歴史や文化を良く調べて参考にしていることと、
文章に誤りがなく、構成がしっかりしていて読みやすい。
何時、ジョウジとギルの想いはつながるのか、焦れ焦れの展開。
作庭師のジョウジ視点で綴られるので、ギルの気持ちが伏せられて分からない。
ハピエン。
★イングリッシュガーデンと日本庭園:似ていて違う。相違が興味深い。
日本庭園や枯れ山水に憧れる英国人は、案外多いみたい。
イングリッシュガーデンと日本庭園の共通項は、「自然風を意識」して再現する構成。
英国式庭園は、自然そのまま活かし、花の色彩に重点に構成。
日本庭園は、自然の形を池を中心に再現した凝縮美。盆栽風。
執事になるべくして生まれたような、見目も麗しくその仕事ぶりも頭脳も優秀で、あこがれてしまう執事様~♪♪
でもね、全然恋愛に突入しなくて(職務をまっとうしているから)やきもきさせられて、ラストの堰を切ったような愛の姿に、ほっとすると同時ににんまりした作品でしたw
貴族の家柄ながら父親が俳優になりたい為に出奔して、その血筋を知らないまま育ったデクランが祖父の死によりその居城や遺産を受け継ぐことになり、その管理に日本好きであった祖父の趣味を生かして庭に茶室を作って観光化して城を維持しようと考えた為に呼ばれたのが、茶道の宗家3男の丈慈。
彼はゲイで、一目で執事のギルに惚れるのですが、客人と使用人という壁を守るギルとの接近を計れないまま計画は色々な障害を迎えながらも進んでいきます。
その障害というのが、貴族社会ならではの慣習やら身分確執やら、実に地味ながらその世界にとっては難しく簡単には排除できない問題。
だから一見地味な印象を受けるのですが、主人公の丈慈が、実にはきはきとした自分の意見を述べる、そして我慢するところは我慢する(そのせいでギルとの接近もうまくいかない)引くところは引く、と、あいまいと言われる日本人ならではの性格でないので好感度ポイントが高いですv
彼が本当はギルを好きなのに、怪我をして入浴がままならない時にギルに手伝ってもらう時の恥じらう姿とか、日本に一時帰国した時にギルと夜一緒の時のとまどいとか、いつもの男前とは違う、かわいらしい恋する男な面が見られるのが実にギャップというか、親近感を覚えますv
ギルに至っては、何よりもご主人様なので丈慈に望み薄そうな態度をしめしちゃうんですよね。
でも、丈慈がデクランの為にと言う発言をした時に、ちらっと見せた同様が・・・wwww・・・何か変なところに萌えた!!
とにかく彼は仕事を最優先、でもラストのトラブルで彼は執事にあるまじき行動をとってしまったと言う。
傍目からみてもそれは利己的行動とは一切見えないけれど、本人にとっては、という部分に何かストイックでやられました!!
二人の気持ちが寄り添って初エチにもつれ込む部分、ギルひょっとして丁寧語攻めなのか!?と思ったら、そこはノーマルでしたww
でも、いつもの執事の顔とは違って年上のちょっと傲慢な、いつも禁欲したいたのがタガがはずれましたー!みたいな感情と行動があふれていて、短いたった一回のエチシーンなのに、密度は濃かったですv
丈慈も一応はセレブ出身の身分であることが、この二人の結びつきを不自然なものにしていなかったなーと、その世界観も納得できるものでした。
よくありがちな執事ものより、何かよかったぞ!
英国貴族の館に本格的な日本茶室を作れ、という本当かどうかわからないような依頼を受けて、渡英したのは作庭師の真宮丈慈。
彼を待っていたのは、年下の若き伯爵と、祖父の代から館に仕える美貌の執事・ギルだった。
ギルは、執事としての誇りを持ち、若き伯爵によく仕えていた。
けれど、丈慈にはどうしてかそれが面白くない。
挙句、「私をカフェの店員と同じに思われては困ります、サー」とギル自身に怒られてしまう始末。
丈慈に、作庭師としての誇りがあるのと同じように、ギルにも執事としての誇りがある。階級社会の伝統を体現するギルは、物腰は優雅だけれど、丈慈には慇懃無礼であった。
初めは、お貴族様の依頼だと思い、断ろうと思っていた丈慈だったが、年若の伯爵の思いもがけない情熱と、誇り高い執事を打ち負かしたい反逆心をあおられてしまい……
という話。
英国まで赴いた丈慈は、日本風の庭を作るという依頼を受けるか受けないかを決めるために来たのだが、そこでちょっとした諍いをギルとしてしまい、そのことから足をくじいてしまう。
それで帰るに帰れなくなってしまって、しばらくその屋敷に滞在することになったのだが、最初からギルに目を奪われてしまった丈慈は、ギルが党首に仕えるのがどことなく気に食わない。
けれど、当たり前のように丈慈にはギルに命令する資格などなく、しかも、ギルは「執事」であるという己の仕事にこだわりを持っている。
おおよそ、そんな自分にとっての線引きを崩してくれようとはしない。
ところが、丈慈の父親が倒れたという連絡が入り、ギルが執事としてそれに付き添うことになり、屋敷の中で「執事」として振る舞うギルではない一面を見て……
という感じの話でした。
面白かったと思います。
最初は、反発してたけど、そのうち少しずつ距離の縮まっていく二人の様子がよかった。
最初の丈慈の子供っぽくみえなくもない振る舞いはちょっといただけなかったようにも思いますが、相手の気を最初から惹きたかったのだとしたら、それはそれで仕方がないような気もするし。
そういう素直じゃないところもかわいいなー……と思います。
でもきっとそういう素直じゃなくて、ギルに向き合ったからこそ、ギルが振り向いてくれてるんだろうなー……というのもなんとなく予想ができるので、お似合いなんだなー……と。
後はこの作庭が終わった後、二人が距離の問題をどう越えていくか、だと思いますが、これはこのままハッピーエンドで終わってくれてよかったと思います!
執事ものですよ。それも本当に貴族付きの、本物の執事様ですよ〜。
俳優と女優の子供として育ってきたのに、いきなり出自は英国貴族とわかって家督を相続した金融マンのデクラン。
彼は、相続した英国の屋敷内に日本の本格的な茶室を造って観光資源とし、屋敷や使用人の維持費創出をしたいと日本人作庭師の権藤に依頼をしたが、権藤は高齢のため、茶道宗家の三男ながら作庭師となった英語も堪能な弟子の真宮丈慈がイギリスの「スターリッジ荘」にやってくる…
…という冒頭。
正統的執事の、美しくも冷静・冷徹なギルは、主人であるデクランの客である丈慈を慇懃に迎え入れます。
ゲイである丈慈は、美貌の執事に惹かれるけれどあまりにも取りつく島の無いギルに反発したり怖気付いたりで、特にずっと丈慈視点なので、好きになってしまったけど今までの男たちとの軽い関係性とは全然違う、どうしたらいいのかわからない…的なモダモダが続く感じ。
しかし、恋愛面ではなかなか進まないけれど、鳩村衣杏先生お得意の「お仕事BL」的視点からいうと、茶室の構造また露地の意味などの考察、また丈慈が宗家を離れてなお幼少から自身に刷り込まれている文化と誇りの継承など、かなり読み応えもあり濃い内容であると思います。
結構終盤までギルがずっと執事としての固い態度を崩さないのですが、ギルが丈慈を杖で打ち据えた貴族を殴り飛ばすという事件が起き、ギルと丈慈の関係性が一気に変わります。
丈慈はもう泣いてすがって告白し、欲しがり…
ギルはそれまでの礼儀正しさなど全てを越えて丈慈を強く激しくリードし、抱く!
これまでギル視点が無いので正直少々唐突なのですが、続くラブシーンはなかなか官能的です。
ギルは執事の時はとても丁寧で至れり尽くせりなのに、抱く時はすごくリーダー的で、そんなギャップもあります。丈慈はそれまでは攻めも受けもするリバ男だったようなのでギルともリバって欲しいけど無理かな〜…
執事ものが好きな方、オススメです。