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気になる作品があるので買ってきた雑誌。
「バロックの裔~凍える吐息~」和泉桂
最終回です。
このお話を読む以前、このシリーズの別のお話で登場していた2人を見て思い描いていた関係とは少し違ったところに着地したような印象を受けました。
もっと、結果的には侑生と桐谷の支配関係みたいなものが明確になるのかと思ってたらそうではなくて。
というのも、思ってたよりも侑生が強いからなのか。
どれだけ求める気持ちがあってもそれをはっきりと口にしないというか。
そんな愛情とかなんとかよりも強い結びつきを求めているというか。
確かに憎しみのような強い思いをもって桐谷のことを想っていて。
それは桐谷にしてもそうで。
なんとか手に入れよう、侑生の表情を崩そうと試みるものの、そう簡単に侑生は屈せず。
だからこそ惹きつけられるものが大きく。
唯一無二の存在として手に入れたくて仕方なくて。
互いに求めているのに、それを「愛してる」なんて言葉で告げることはなく。
もっと駆け引きじみたそれでいて強い感情で求めあうような言葉でもあって。
それでも互いが互いに強く想い合っているのがわかるので外から見れば歪んだ形であっても2人が互いの存在に満足(?)できる形で在れればいいなと思いました。
あと、石竜がなかなか男前でステキでしたv
でも、桐谷の方が好きなんですが(笑)
もう一度じっくりとイチから読んでみたいと思いました。
そのほかで印象的だったのが初恋特集の中の「永遠の贖い」
結果的にはバッドエンド的なのかなぁ。
でも、この受のせつない感じが非常に好きです。
全部自分せいだと思い込んでいるようなところとか。
海に還るのか、それともただ遠くへ行ってしまうだけなのかわからないけれど。
きっとそれで残された攻がどう思うかとかは考えてないんだろうなぁ。
そこでようやく攻が受のことをどう想っていたのかとか自覚するんだろうか。
短いお話でいろいろと余韻を残す物語だけど、もっと長編でガッツリ読んでみたいと思わせられる作品でした。
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