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sonome de miruna
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
レビューがなかったけど「執着」「ワンコ」「天然」にチェックが入ってる攻めだったので、ワンコ攻め好きとして惹かれるものがあり読んでみたけど、うーむ……。
天然ワンコみたいなナチュラルでイイやつでは全然ないです。ちょい腹黒だし。
人の心の機微がわからないゆえの「天然」で悪気はない分、タチが悪いというやつで、そんな宇宙人思考の大型ワンコが受けをぶんぶん振り回してます。
あらすじです。
夜中でもうるさい隣人に悩む高宏は、ついに限度を迎え乗り込んで注意します。
その翌日、学食でご飯を食べている高宏の前に、「ここ空いてる?」と声をかけてきたのは昨日の隣人・篠宮。
同級生の篠宮はハーフの売れっ子モデルで、祖父が外務大臣を務めたサラブレッドでもあり、学内首席でもあるというパーフェクトな男で、女にいつも囲まれている。
対する受けの高宏はまっすぐで飾らない性格&目つきが悪いのでどこかとっつきにくいと思われていて、学内に友人が一人しかいないせいで学内事情に超〜疎いので苦情を申し立てた相手が「あの」篠宮であることなんか知りもしない。
なので、ビビる周囲をよそに平然と受け答えしちゃいます。
そんな高宏のことを気に入った様子の篠宮。
そして熱を出して倒れていた篠宮を見放しておけずお世話したこと事がきっかけで、篠宮のマネージャーから食事作りをバイトとしてお願いされる羽目に……。
女に不自由しない篠宮が、地味な自分にちょっかい出してくるのが理解できない高宏。
おまけに以前、篠宮が女の子をバッサリ切り捨てる場面を目撃しちゃってるので、どうせ飽きたら自分もあっさり捨てられてしまうんだろうとも思っているけれど、完璧な顔&美しい目で見つめられ甘い言葉をかけられているうちに、篠宮のことを好きになってしまうんです。
そんなある日、高宏は篠宮と友人の間で「高宏を落とせるか」という賭けをしていた事を知ってしまい……
あとがきで「雑誌のアンケートで一番多く目についた意見は「攻めをギャフンと言わせてほしい」「いい気になってる攻めを、是非一度くらい泣かせてやってほしい」というものだった」というのを読んで、やっぱりなーと思いました。
いわゆる「攻めざまぁ」ってやつで、私も多くの読者と同様に「こいつが改心して泣きすがってる姿をみたい!」と思って読んでたんだけど、なんせ「人の心の機微がわからない」男なので、期待するだけ無駄なんです。
普通の攻めなら、「確かに最初は遊びのつもりだったけど、今は本気でお前のことを愛してる!!許してーーー!!」と泣くなりして縋りますよね。
なのに篠宮ときたら「なんだ。知ってたの?賭けのおかげで2万円儲かったからそれでご飯食べに行こうよ♪」ですよ……。
それを聞いて怒り爆発した高宏は回し蹴りをくらわし(受けは空手の有段者でもある)絶縁宣言をしちゃいます。
絶縁宣言をされて、次こそ改心するのか?と思いきや、篠宮はあっさりその期待を裏切って高宏を更に絶望の縁へと叩き落とすという……。
宇宙人のような大型バカワンコにぶんぶん振りまわされてお気の毒としか言えませぬ。
でも篠宮からすると「どうして怒るの?」という感じで、その発想というか言い訳が独特すぎて凡人にはついていけないんだけど、どこか憎めないところがあるのも確かなんです。
篠宮は情緒が育ってない子供のようで、きっと育ちも関係してると思うんだけど「篠宮がハーフの容貌で生まれてきた事で母親の浮気がバレるも離婚はせず夫婦揃ってテレビに出る両親」という程度しか情報がないので、金には不自由しないけど冷え切った空々しい家庭で愛情を知らずに育ったのかなとか想像でしか補えないところがちょい不満。
もうちょいバカワンコの手綱を締める感じで終わって欲しかったなぁ。
男前受けだし、回し蹴りくらわせることができる受けなのだから、もっと鉄拳くらわしてやってもいいのよとも思うし、イニシアチブをもっと取って欲しかったのだけど、大型ワンコのパワーが凄すぎてこれからもご主人様は振り回されて苦労する姿が目に浮かぶ……合掌。