クライアント

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クライアント
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
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レビュー数
2
得点
23
評価数
7
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
水壬楓子 

作家さんの新作発表
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イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
エスコート
発売日
電子発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344821637

あらすじ

人材派遣会社『エスコート』から唯一買い取られたボディガード、鞠谷が突然里帰りしてきた!? 大人気シリーズ第二シーズン登場!!
(出版社より)

表題作クライアント

35
28

同時収録作品クライアント

トップガード (34歳)
新米ガード (22歳)

同時収録作品クライアント

トップガード
榎本の秘書

同時収録作品キティテイル

その他の収録作品

  • ポジション
  • あとがき

レビュー投稿数2

う~ん・・・

『エスコート』シリーズ・第2シーズン1作目です。

このシリーズ(第1シーズン)が好きなので(作品によって好みはかなり分かれますが)、第2シーズンで続いたのは嬉しかった。んだけど・・・

なんというか、これ『エスコート』シリーズである必要がどこに?というくらい『エスコート』の影が薄く感じました。
まあ一応、元『エスコート』のボディガードと依頼人ではあるんですけどね。

シリーズの続きとして読むと、何かと違和感が付き纏いました。かなりカラーが違う気がしたんです。あっさりライトな感じ?
その分読みやすいのは確かなんでしょうが。

キャラクターがあまり好みじゃなかったからかな。
おそらくマリヤ(受)のほうが好みは分かれそうですが、私はシャンナン(攻)にあまり魅力を感じませんでした。

決してつまらないわけじゃないんですが、好きなシリーズということで期待が大きかった分ちょっと外された気がしてしまったのかも。

ホントに、単体としては悪くはないんです。一定以上の水準だとは思うんですよ。
これは勝手に多くを望んでしまった私の問題なんでしょう。

ただ、イラストなんですが・・・
このシリーズは、佐々木さんのイラストの力が大きいと思っています。思っていたんです。
なので、正直こちらのイラストは残念でした。

1

第2シーズン開幕ッ☆

「エスコート」シリーズ第2シーズン第1弾。
ボディガードモノのお話としては王道であるはずなのに水壬さんがシリーズ中に何故か書いてなかったクライアントとボディガードのお話。

鞠谷は現「エスコート」で唯一『専属』でガードについているSP。
専属になってからもう3年になる。
元々はダンのボディガードとしてアメリカに赴く鞠谷を迎えに来たのがダンの養子であるジェラルドだった。
ジェラルドはダンと親密な雰囲気を醸し出す鞠谷にただのボディガードなどではない関係になるのではないかと疑うのだが…。

本誌で一度読んだんですよね。
それに加筆修正されてました。
鞠谷の性格がなかなか曲者というか。
ジェラルドの方が随分年上なのに物怖じしないし、直接のクライアントでもないからと態度も横柄というか…。
なんだろ。
小悪魔とか女王様とか?(それもちょっと違うのか?)
口争いなら負けませんというか、言葉のやりとりが面白いんですよね。
どこか挑発的な感じで。
揶揄っているようなのにどこか本気にもとれるというか。
ジェラルドはノンケだし、もちろん鞠谷なんて相手にするつもりはないんだけれども。
周りにジェラルドに対して鞠谷のような態度をとる人物がいなかったせいか鞠谷との会話は刺激にもなっていて。
それは決して苛立つものではなく楽しくさえ感じるもので。
少しずつどこかで惹かれる部分が芽生えていったんじゃないだろうか。
母親の件での出来事は鞠谷のただのボランティアだったとしても、それを最終的に受け入れたのはジェラルドの方だし。
自分の感情を自覚した後はスッパリと告げようとするジェラルドはどこか男前にも映る。
結局は鞠谷とダンに上手い具合に転がされてる気がしないでもないが…(笑)
なんだか最初っから尻に敷かれてるように見えるのは気のせいなんだろうか。

メインは3年前のジェラルドと契約を結ぶまでの場面なんだが、前後に現在のエスコートに鞠谷が来てるシーンがあって。
榎本、志岐、ユカリ、律が出てました。
もう、みんな相変わらずです。
榎本が鞠谷の頬をつねってるシーンがなんだか微笑ましかったです。
鞠谷みたいな子でもつねられちゃうんだ…。
ま、鞠谷の方が年下ですしね。
最後にジェラルドが迎えに来るんだが…。
え、まさかのそんな理由!?と思わせられる痴話喧嘩でした(笑)
あ、最後は真城も出てました。

『ポジション』
↑現時点のその後。
エスコートを出た2人はタクシーでジェラルドの定宿に向かうが、途中で仕事の電話が入り鞠谷は機嫌を損ねて…。

追いかけっこです。
この追いかけっこに意表をつかれました。
いや、鞠谷のヒントを考えればそういうことになるのですが。
まさか…そうはなかなか思いつきませんよね。
発想の転換です。
ジェラルドが導き出した答えもステキで、鞠谷が嬉しくなるのもよくわかる。
そして、鞠谷が単なる痴話喧嘩ではなく何に腹を立てていたかも。
それぞれの立場、そこから離れた恋人としての関係。
鞠谷が優位なようでいて鞠谷だってしっかりジェラルドのことが大好きなのだと思わせられる最後でした。

『キティテイル』
鞠谷の希望で猫を飼うことになったジェラルドたちの住む家での出来事。

ジェラルドの猫にまつわる嫌な思い出の羅列がなんだがとても非常にかわいかったです。
鞠谷に「猫が怖いの?」って聞かれて、「怖くないッ」て言い張るジェラルドも可愛かった。
そして鞠谷のネコな感じもかわいい。

そういえば、ラストページのカットが雑誌掲載時の表紙なのですが。
キャラデザが違うから突然ここに載せてもノベルス派の人には「誰?」ってなるんじゃ。
鞠谷はこの黒髪バージョンもなかなかステキ。

さて、この第2シーズンは3冊ほど刊行予定で。
うち1冊目がこの巻になるわけですが。
ブログの方を見てると次作はまだ出てないエスコート内の人ともう出てきた外部の人。
最後は既存CPで半分とスペシャルな感じで半分との予定だそうです。
個人的には延清がどれくらい成長してるのか見てみたいところです…。

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