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hachimitsu gradation
ホントに普通の日常を描いたストーリーです。キャラクターはちょっと『普通』じゃないかもしれませんが。
たいして起伏もなく事件もなく、ただ心情の変化を追うだけの、なんともふんわりした雰囲気が漂っていました。
でも、なぜか読みながら興味が逸れないんですよ。
私、高校生同士がすごく好みなんですが、さすがに(年のせいか!?)入り込めないと思うことも多いんですよね(特に『ありえない』高校生はダメ。『スーパー○○』みたいなの)。
でも、これくらい淡々としてるとまったく違和感ありませんね。
『嘘くさい』ではなく『ああ、いいなあ・・・』という感じ。こういうキラキラした時代っていいよなあ、と自然に思えました。
私は『幼稚な大人(のキャラクター)』が大キライなので、それならもう最初から未熟な高校生の方がいいよ、と感じるんですよ。だから高校生キャラクターが好きなんです。
ただ・・・これHは最後まで行ってないのかな?もともと松前さんのH描写って極めて薄いので、具体的にどうこうはわかりにくいんですが。
少なくとも1作目(雑誌掲載作)は『キスどまり』と、なんとも清らかに終わってます。
こういう『雑誌掲載作+書き下ろしで文庫化』って、どうしても掲載作の時点でエンドつけるためにH入れるのが普通なので、なしで終わるのって(いえ、以前の松前さんには『掲載作はキスどまり』って結構あるんですが)、いくらディアプラスといえども最近では珍しいんじゃ!?と思いましたよ。
それと、私は脇キャラクターのスピンオフが基本的に不要だと思うタイプなんですが、この作品の光理の両親(正しくは『育ての親』である、叔父・晴喜とそのパートナー・郁生)のストーリーはあってもいいなと思いました。
実は1年以上前にいったん(スピンオフの)発売の告知が出てたんですが、延期になってそれっきり音沙汰なしでちょっと残念です。
このまま立ち消えになって欲しくないなあ。
そして、私は夏乃さんのイラスト(特にモノクロ)がかなり好きだと、この作品を読んだ時に改めて思いました。
やっぱり私には、こういうピュア~な成分も不可欠だと再認識しました。もちろん、全部である必要はまったくないですが一部としては。
松前さんは、理屈抜きで私には絶対に欠かせない作家さんです。 実はBL作家でいちばん好きだ。気長に新作待ってます、先生。