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先日『メイク・ラブ』を読んで芹生さんを知りとってもいい作品だったので新しい作品も読みたいと思っていたところこの作品んを見つけたので読んでみました。
よかったです。
幼馴染の三角関係のち四角関係といったところでしょうか。
それも女一人を男二人で取り合うというならBLが生まれはしないのですが、両想いだった男二人の仲に割り込んだ女のせいで引き裂かれ数年後に再度動き始める話です。
子供の頃からずっと好きだった幼馴染が結婚した時に側で見ているのが辛くて海外留学をし離れて8年、仕事のパートナーとして必要だから帰って来いという無神経な言葉に帰えっちゃだめだと思ってしまいました、それでは話が始まらないんですけどね。
でも晄は自分が苦しむのを分かっていながら帰るんです。
始め、康之は晄の自分への想いにつけ込んで海外で仕事を成功させている親友を利用しているようでずるいと思いましたが、実は晄の気持ちはわかってなかったみたいですね。
思いを告げて付き合えるような地位と環境を整えるのに8年かかったらしいんです。
好きすぎて行動に出られない。
だから海外に行ってしまった晄に電話すらできずいたとか。
それより康之の妻 叶子の策略に驚きです。
どうしても結婚したくて安全日と油断させて出来婚を狙う…というのはよくある筋書きですが彼女はその上をいくワルでした。
なんて悪い女だよと思っていたら、康之はその上をいくものでした。
親友の産婦人科医 陽子を巻き込み康之に結婚を断れない状況に追い込みます。
陽子は妊娠後それに纏わる真相を康之に告げますが、医者としての倫理観からではなく、実は叶子が好きだから事実を知ったら別れるだろうと思ってのことというのですからまたびっくり。
そしてまたここで想像を裏切る康之の行動。
真実を知っていながら結婚する理由に晄への執着度が計り知れません。
叶子は仕事も順調にスタートし二人の姿を見ていて初めて自分こそが二人の邪魔をしていたことを思い知ります。
対等でお互い認め合ったものとして心から愛し合う二人、晄を見る康之の優しげな眼差しは決して自分には向けられたことがないと思い知るのです。
罪悪感と喪失感でボロボロなんですが罰が当たったとしか思えないのが哀れです。
どっちが残酷なのでしょうね。
子供の命を道具にして康之を騙した叶子と、真実を知っていながら子供を溺愛する康之と。
最後はちょっと端折り気味できれいにまとめようという無理やり感が残念な気もします。もうちょっとその辺の心情やそれぞれの想いの変化を丁寧に描いてくれたら結末も当然の帰結と思えたかもしれない。
性を武器にする女にはイライラするんですよね…
下衆キャラに答えようと浮かんだ本の中の1冊なんですが
なにせ女キャラなので迷った挙句他のを選びました。
本当なら8年前にカップルになっていたであろう2人が
1人の女のせいで離れてたけど、やっとこさハッピーエンド?!
康之と晄がお互い好きあってるのを解っていながら
康之を手に入れる為に妊娠という手段をとったんだけど、
種がないはずの康之なのに妊娠…何で?!
実は研究用に摂取してた晄の精子を勝手に使って妊娠してたという。
それを隠して子供ができたからと女の武器を使ってくるところが嫌い!!
康之も本当なら堕すか、
生んだとしても結婚までは考えていなかったのですが
その子供が大好きな晄の子だと知り、結婚もして子供にも愛情を注いでた。
勿論女の方はそんなことが康之にバレてるとは思ってもいない。
ですがそれから8年…やっぱり我慢ができなくなったんだろうね(笑)
康之と晄、離れてたぶん2人の結びつきがより強くなったって感じ。
そしてそんな2人にキレてる女にも腹が立ちます。
まぁそれなりに報いは受けたというかだけど
自業自得なので「ざまぁ」って感じですかね。
でも最初から結婚なんてしなければこんなにドロドロしなかったのに
まぁそれを狙ってたのかは知らないけれど
それぞれが自分勝手なキャラ達でした。
子供が1番可哀想かな…あるいみ身勝手な大人たちの道具扱いだよね
(子供に対しての愛情があるのは別として)
実に痒いところに手が届くお話で、読者が主人公達の気持ちを推し量らなくてもいいくらいに、彼等が、そして作者が、語ってくれております(汗、)
しかもお話は、昼ドラですよw(注:昼メロではない)
しかも、女性も登場するのですが、ある意味彼女も主人公です。
一応三角関係なんですが、何気に四角関係でもあり、ホモカップルとレズカップルのような・・・!?
と、書くと地雷系の方もいらっしゃるかもしれないですね。
家が近所の幼馴染3人、晄、叶子、康之はずっと仲良しで、いっこ年下の康之に合わせ、わざわざ浪人してまで3人同じ大学に通うほど。
叶子は康之が好きで、康之は晄が叶子を好きと思っていて、それで叶子に迫られた康之は叶子を彼女にしちゃう。
結局、昔から康之と晄はとっくに両思いだったのに、叶子という存在があった為に互いが勘違いしていてそれですれ違ってしまってたんですね。
で、叶子は女性ですから敏感にそれを察していて、先手を打つ!
これが、晄が康之から離れさせるきっかけになっていたのですが。
そして康之が会社を興したので、グラフィックデザイナーとして活躍している晄を手元に呼びよせることで、再会が叶うのです。
この二人、康之に妻子がいようが、最初からイケイケでラブイチャです。
晄にも背徳感はほとんどない。
最初のエチは一言もなく、必死な様がつたわってきます。
そんなんなのに、なんで我慢してたんだよ~!
というくらい、まるで十年以上の埋め合わせをするかのようにエチしてますからww
そんなになってしまうのも、康之は叶子の陰謀(?)を知ってしまっていたからで、そしてそれに乗っかって騙された振りをしていたのですが、それも愛する晄の為だったという、、
叶子も酷い奴ですが、康之も食えない奴です。
う~む、、ネタバレになってしまうので伏せておきます。
ま、そうことで二人には問題もあるのですが、自業自得な部分もあるので仕方ないかな?
でも、そこまでして繋ぎとめておきたい、叶子という女性が滑稽で憐れです。
ゲイカプの主人公二人は、ラブバカップルなんで、余り問題ない感じ。
むしろ、彼女の物語だったんじゃないかって(BLじゃない!?)感じがしてしまいます。
本当、昼ドラ的典型の女性の役割を果たしていたわけで。
また、彼女を好いている産婦人科の女医というのが百合でして、、いや、そっちで小説かいたほうが、面白いものできたんじゃないかと思いましたよ。
普通のBLに結構重い設定を持ってきてはいますが、それがアレだった分、ちょい主人公が不明確になっちゃったのが難点ですね。
ピントがずれっちゃった感じです。
酷い女性だけど、男もちょっと酷い奴だし、どっちもどっちだったんで、、
そういう点で、恋愛とか主人公達に萌えるというラインには至れなかったのは残念です。
あとがきにも書かれてるんですが確かに昼ドラBLですね。
3軒隣同士の男2人+女性1人幼馴染みが繰り広げる愛憎劇の昼ドラ的なストーリー。
この3人の話なので女性がかなり出ばります。更に彼女の友人も大きな役割があるので男性2人と女性2人の話とも言えるかも。
若干ですが百合要素もあるので、その辺は苦手な方は要注意。
あとがきから引用しますが「結婚していて子供がいて仕事も充実していて、でもどうしても欲しい相手がいる」そんな身勝手な男が泰之[攻]。
彼の他に晄[受]と泰之の妻である叶子の3人は子供の頃からの幼馴染み。
しかし3人全員がどうも感情移入出来ないタイプ。
晄[受]は健気で一見優しそうなんだけど、想いが通じちゃった時点で罪悪感はどこへ…?みたいなある意味偽善的でやはり身勝手、泰之の妻である叶子も結婚する為にそこまでやるかー!!っていう身勝手さ。
そもそも泰之と晄とは子供の頃から片想いし合っていたので、叶子はそうと知らなかっただけで最初から邪魔な位置にいるのですね。
特に泰之にとっては彼女は目に入ってなくて晄だけが大切だった訳です。
彼女と結婚したのも実は晄の為っちゃ為なんですね。
泰之も泰之なんですが、彼女も彼女なので同情はしにくいかなあ。
泰之と晄は想いが通じてラブラブに、それに気付いた叶子は疎外感や嫉妬から苛立って行きます、この辺は少々ヒステリックで大丈夫かこの人、子供にあたらなきゃいいけどってちょっと心配になった位。
しかしドロドロしてた割には最後は結構あっさり終わりました。
ツッコミ所は多々あるものの昼ドラ的な面白さはあったかな。
BLに女性の登場シーンが多いのは別に構わないんですが、これは嫌な女性の使い方でしかも子供まで道具みたいに使うのはちょっとなあという感じ。
ラストの無理矢理まとめた感もイマイチ。
芹生さん作品は久しぶりに読みました。
気のせいかちょっと文章が拙くなってる気がするんですけど…同じ言い回しが出て来たりとあれ?って感じ。
読みにくかったり分かりにくい文章ではないですが。
挿絵の一夜人見さんはこれが初見ですが万人受しそうな絵柄、あえて気になったといえばエロシーンが同じホワイト飛ばしだったのでそれは変えて欲しかったかなあ、それ位。
あと余談ですがリリ文庫さんはそろそろ帯コピーを付けてもいい頃だと思うんですがー!!帯コピー好きとしては無いとなんか寂しい。