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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
水壬楓子先生、和泉桂先生、木原音瀬先生のアンソロジーで水壬先生を初めて読んで興味持ちまして検索したら1番私好みっぽかったのがコチラの作品でした。
新書版はマイルドに改変されているとの事で俄然ハードなバニラ新書版を手に入れました。
内容がハードで今なら描けないタブーな作品って聞いてたのでワクワクしながら読みました。
20年以上前のBL小説なので色々とカルチャーショックでした。
まず、挿絵が1ページではなく、変則的な状態。
見開きでドーンと挿絵があってその余白に文字を埋める感じ。こんな斬新な挿絵だったの?とビックリ。
BL以前で挿絵のある小説で読んだ事あったのは集英社のコバルト文庫ですが、それも片側1ページでしたよ!この自由な挿絵スタイルがBL小説界での常識だったのか知りたくなってしまいました。
主人公の佑士くんは児童養護施設育ちの14歳、代議士のセレブ夫婦の養子として迎え入れられてそこからエゲツない展開が待ってます。
って言うから、その代議士の祥彰さんが鬼畜?はたまた妻の瑞妃さんが意地悪?いえいえ、そこは歪だけどいい関係が築けるの。祥彰さんがゲイと知りつつ人生のパートナーとして結婚した強かな瑞妃さん、祥彰さんの秘書の田島さんと出来てるんだって。祥彰さんが、愛玩相手として佑士を養子として受け入れたのも全然ウェルカム。楽しげな3人の生活です。養子になって2ヶ月も経つと夜のお相手も快感を得て苦痛には感じてないの。若いから順応性がある。
でも、こんな幸せな生活は敵対勢力側に佑士が誘拐されて一変。
もう凌辱の限りを味わいますよ。1週間ぶっ続けで複数人に輪姦。
乳首と性器にピアス、ゴージャスに宝石があしらわれたタイプらしい。
海外のセレブへの性接待。
この辺り全部ビデオで撮影されて逐一祥彰さんの元に届けられます。
祥彰さんは、誰の仕業かは分かってるけど行方は分からないし、政治的なパワーバランスがあるから相手の要求は飲めないしでヤキモキ。
やっと、ひと段落ついて動けるようになった時に、政界の重鎮に身体を差し出す代わりに佑士の居所を探して貰います。
うわぁ、攻めが受けの為に抱かれに行くって初めて読んだよ。すごく良い!本気が伝わる。
翌朝、瑞妃さんが心配して待ってるんだよ、こーゆーところも同志感があってよいの。あの子の為に一人で無茶しないで、私もあの子を大事に思ってるのよって。
さぁ、佑士は助かるのか海外に性奴隷として連れて行かれてしまうのかってところで今回は終わり。
私は劇画漫画で相当ディープな凌辱物読んでたので全然イケるクチでした。寧ろ好き。
男性物のなんて愛がないから容赦なくメタクソにされますが、こちらはBLなので愛があるし救いが残されてます。
書き下ろしの[パイナップルはデザートに]は、佑士くんが児童養護施設から初めて2人の元に招かれた日から身体を開発されていく日々をエロエロでコメディタッチに描かれています。一週間かけて開発したんだからそろそろ挿れさせろと迫る祥彰さんに恐怖で断固拒否する佑士の大騒ぎなやり取りにキレた瑞妃さんが部屋に乗り込んでくるの何ちゅー関係だよwと面白かったです。
ステーキを祥彰さんが焼くシーンで牛脂ではなくラードを使ってたのがちょっとツッコミどころでした。なんでなんだ?
あー、買ってよかった。表紙がいにしえBL過ぎるからと回れ右しなくてよかった。
ショタ、凌辱強姦、近親相姦…なんでもアリですか!?と天に向かって叫びたくような、ものすごい小説でした。
主人公の受けが14歳の中学生――ショタは苦手なはずなんですが、この小説は大丈夫でした。中身を読むと分かるんですが、中学生であることに、必然性があるんですよね。
三十路の政治家と、中学生の恋の話です。
政治家は、養護施設にいた中学生を、セックスの相手をさせるため、養子として引き取ります。その見返りに、衣食住すべての面倒と月々50万円の手当てを出します。
政治家はイケメンだし優しいし、中学生の性格がヤンチャで明るいし、このあたりまったく悲壮感がない。
中学生は早々とその政治家に恋してしまうし、そのまま上手くいき、互いに自分の思いを打ちあけあえばメデタシメデタシのシンデレラストーリー。
けど、そうは上手くいかない。
中学生が政敵に誘拐されてしまうのだ。
「ひえー!」と叫びたくなるような、悲惨な展開が待ってます。
ジェットコースターのようにテンポのいいストーリー展開。
面白いです。
『スキャンダル2』へと続きます。