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iroaseta sekai de kimi to deai
資産も地位も名誉も手に入れて燃え尽き症候群に陥っている男・広瀬と、彼が偶然知り合った年下の青年・水谷の物語です。
小説の文体としてはちょっとクセがあります。広瀬側の第三者視点で書かれていたので、私はそのクセが広瀬の性格そのもののように感じられて面白くもあり、不器用さが愛しくもありました。特にセリフに特徴があると思うのですがテンポは良いです。会話劇として観て(聴いて)みたいと感じました。
物語のあちこちに散りばめれられたエピソードも豊富で読み応えがありました。特に「Sixteen Tons」、平和島競艇、大日本帝国(タクシー)は偶然にもそれぞれ馴染みがあるキーワードでなんだか嬉しかったです。
二人の恋愛自体はシンプルで、ゲイ同士が偶然出会って恋をする――それだけといえばそれだけなのですが、人間としてまるで違う二人が惹かれあう様子がとても良かったと思います。水谷という青年は最初こそ純粋さだけが際立つキャラクターですが、思慮深さだけでなく弱さもズルさもあることがちゃんと描かれています。一方の広瀬は精気も生気もないくたびれた男ですが、どんどん水谷に感化されて、戸惑いながらも「生きよう」と決意していきます。
タイトルと表紙イラストの印象からちょっと暗め、重めのお話かと思ったのですが、どちらかと言うとコメディーとしての面白さもあるドラマ作品でした。広瀬の起業仲間である三井のキャラクターが光っていました。
久しぶりに、いつまでもお幸せに!と思えるカップルでした。
前作で致命的ミスをやらかしましたが、さすがに二度はないだろうと思い切って購入。
ほっとしました……。
内容は相変わらず個性的な作りになっていて、印象に残ります。
BL界には多々ある特殊職業ですが、今回の受は格好いい。
というか、攻も受も出会いから自分の職業を隠してて、なになに、この謎っぽさ……と読み手の興味をぐんぐん惹きつけていきます。
そして後半からのふたりの成長物語がいい。
BLというよりは、成長ものという感じでした。
全てに諦観していた攻が、受の姿に触発されていく描写など、無理がなくて上手い。
文章もあまり癖が無くて読みやすいのも好感持てます。
ただ、随所でなんでそうなる、と思わずツッコミいれたくなる行動なんかもあって、真面目に読むべきなのか笑うとこなのか迷いました。
この独特の雰囲気が癖になりそうです。
作家買い決定。
読んでいる最中にも読み終わった後にも突っ込みをいれずにはいられませんでした。
まず感じたのは、余白が多すぎないか?ということ。
濡れ場シーンなんか見れば一目瞭然なんですが、短文短文で区切られていて
すごく・・・読みづらいです・・・;;
広瀬のキャラが掴みきれず濡れ場シーンでの豹変についていけずえっ?、えっ?っとなっているところに切れ切れの状況説明文が追い打ちをかけてきて
途中からなんだかギャグを読んでいる気分になって吹き出してしまいましたwww
ひとしきり笑った後、でも私はシリアスな話が読みたかったんだよ!と叫びたくなりました。
この空いてる余白詰めたらすっげーぺらっぺらの本になるな・・・っていうのが感想です。まぁ斬新でしたがw
というのが、本当の題名だそうですww
学生時代、友人達で立ち上げたITベンチャー企業。
会社はすっかり軌道に乗り、やりがいと希望を失って抜け殻になってしまった広瀬が、通っているスポクラで声を掛けられた水谷に惹かれ、また水谷も広瀬に惹かれ、そして広瀬は生きる希望を見つけ、水谷は広瀬のおかげで困難を乗り越えるという、
出逢うべくして出会い、惹かれるべくして惹かれ、互いを高め会えたというお話。
このベンチャー企業の社長をしている広瀬の仲間で友人の三井の暮らしぶり、まるでバブリーなww、そして彼等の姿は、某ITベンチャーの社長を連想させますww(本当に取材したらしい)
この広瀬という男が不気味(不思議)な男なんですね~v
自分達でセコセコと開発する仕事にとてもやりがいを感じていたのに、気がついたら自分は役員で、自分がこなしていたプログラム開発は、雇った従業員がこなしている。
だから虚無に襲われて、昔にこだわって、ウツ(無気力)になってしまう。
スポクラに行くのも、友人で共同経営の三井に言われているから何となく通っているだけなんだけど、そこで水谷に出逢ってしまうんですよ!(タイプド真中だった?)
広瀬はゲイ。
水谷と近づいていくけど、彼はゲイではないと思っているからすごく遠慮して、ヘタレて、
でもね、会って二回目で食事をしただけでいきなり広瀬の部屋に行きたいっていう水谷、、、どう考えてもゲイですよww
そして水谷も自分が何をしているか言わないし、広瀬も言わないし、広瀬はウソでネカフェでバイトって言ってしまったんで、律儀にネカフェでバイトしだすし(笑)
で、そこのバイト仲間の飯田に誘われて競艇に行ったら、広瀬が賭けて大もうけした選手が水谷だったという、偶然の、運命の再開があるわけですv
水谷は自分の信じるものを一応名前を付けておかないと不便だからっていうんで「神様」って呼び名をするんだけどクリスチャンじゃない。
でも何故か広瀬は、話はやけにこのクリスチャンと聖書にこだわって、何かとその話がでてくるのに・・・@@!
男色は罪だよな、とか広瀬言いだすしww
水谷はクリスチャンじゃない!って言ってるのにwww
シリアスなんだけど、変に真剣に聖書とか教えについて語り出す2人に、何か笑っちゃって、、、
そして、広瀬の態度の変化!
この人、、普段ヘタレのくせにエチになると、めっさ傲慢なオレ様のドSに変身します(これも興ざめどころか、何か面白い!)
「オレのすることに従え」とか「潤、これが男同志の行為だーー!」←大爆笑ww
いや、真剣笑うところじゃないんですが、笑ってしまって、、
水谷も水谷で従順だしww
で、水谷がレース中の事故で選手を死亡させてしまうんです。
落ち込んで、もう選手を辞めたいと荒れた生活をする水谷。
でも広瀬は救いの手を差し伸べないんです。
もう辞めろって言ってやりたいけれど、それではいけない!と遠くから見守るだけ。
自分が成功したことで成長を辞めてしまった事を、競技者の水谷の姿から知る。
水谷は、身長や身体のコンプレックスから競艇選手を選び、努力し続けてきた。
互いにないものに惹かれ、補う関係が恋愛において成就したといった物語でしょう。
それにしても、やっぱりラスト、水谷が神様に感謝してるんですww
どんだけーー!?
番外の【三井の気苦労】は広瀬の仕事のパートナーの面倒見の良い三井の話。
ちょっと笑っちゃいますww
でも、本編中でも面倒見の良い憎めないいい奴だったんですよね♪
なんだかシリアスに淡々と進んでいて、結局それぞれの影響はあるけれど自分で立ち直っているし、何となく変だけど、悪くない、面白い作品だった(?)というのが感想です。
広瀬が面白かったのかもww