お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
大人買いしたタクミくんシリーズですが、ちょっと飽きてきたかも(涙)
素直には読めてません。タクミくんワールドは、ケガれた私には異次元ワールドです。でも異次元ワールドだと思って読めば楽しいし面白い。
相変わらずタクミとギイはラブラブです。
今回登場した鈴木×森田カップルは、片方が死んでしまうという悲しい話なんですが、悲しいはずなんですが、ちょっと笑ってしまった。
だってあれはつまり、アレのせいでソコが出血して…ってことだよね?私の読み取り方が間違ってなければ、だけど。いいのかそのオチは。
タクミくんシリーズ5巻です。
いつものことなのですが、学園内や外で起こる男同士の恋愛トラブルの解決が主になっている気がします。
今回はいつものほのぼの目ではなくて、シリアスな事件が多かったです。
11月本編「虹色の硝子」
1年・森田透(内気で真面目)×2年・鈴木健志(芯のしっかりしたタイプ)
一年生の中でも超美形だという森田をパーティーに招待してくれと、ギイに頼まれる。
断られると思いながら、渋々引き受けると、意外な事に森田は参加を承諾してくれて。
不思議な顔ぶれでのパーティーが始まって。
ギイとタクミとの価値観の違いでの喧嘩があって、喧嘩が出来たことが進化だなと、そういう変化も嬉しかったです。
二人の出会いエピソードは5巻になっても勿体ぶられていて、この件でいつももやもやします。
学内で出会った人や事件を通して、ギイとタクミの人物像が徐々に見えていく感じが面白いです。
今回は他人から見える二人がどんな感じで、1年の頃と比べての変化が伺えたのが新鮮でした。
ギイの説明を聞いて、攻めと受けを反対に考えていた事が判明したのですが、あらぬ所から出血したのが原因で、命を落としたということで。
血が流れずには出来なかったのかとか、悲痛に嘆く母親がそれを知ったり、どこからの出血が原因であるかを知ったら、二度も家族がその事で傷つくのではないかと思うと、最後まで浸りきれなかったです。
万が一回復しても、ずっとベッドの中で暮らすことになる事を思えば、最後に一度だけでもと言う願いはわかりはしますが、個人的にはその辺でもう少し美化が欲しかったです。
本当の恋愛は、絵空事のように綺麗なものではなく、一生に一度の恋の前では、他人への恥など瑣末な事だという証明でもあるのかもしれない。
それが狙いであるなら、あの最後も美しいのかもしれません。
9月番外編「告白」
生徒会会計担当・岡嶋英彦(遊び人)×日舞の家元の孫で1年・呉良介(大人しい性格のいい子)
日舞の家系だが舞台に失敗して他に目指すものがあるからと、この学園に追い出される。
そんな噂が有名だが、当の良介には気にしている様子がない。
ギイとは親が知りあいで弟のように良介の面倒を見ていて、遊び人の岡島の毒牙にかからないように見張られていたのだが……。
厳密に言うと違うかもしれませんが、ギイが誰かに負けるのを初めてみました。
お兄ちゃん役卒業が少し寂しそうな所が、普段あまり弱みを見せないだけに、可愛かったです。
それでも、その後の自分のそんな感情を押し殺して、良介の為に思える懐の大きさが流石だなと思います。
遊び人だった男の初めての恋で、捕らわれてしまう一瞬とはふいに訪れるものなのだと、恋した瞬間がドラマティックでした。
折角、成功したと言うのにありえないような怪我をして、やりきれない結末が切ないです。
マイ補足情報ですが、ちゃんと再生するし、手術でなんとかなるって情報を調べて知って、ようやく一安心出来ました。
12月番外編「Silent Night」
園田貴之(23)×広田透(18)
告白のフォローアップストーリーで、岡嶋が遊びでつきあっていた透の話です。
ツンデレな受けの救済編でした。
エロ:★1 描写薄め
総合:★4 悲しい出来事を通して更に成長していく二人の姿があって、寮での出来事は積み重ねなのだなと、シリーズ物ならではの良さを感じます。
実写映画化もされた虹色の硝子。切ないと言われればそうだし、悲しいと言われればそうなんですがですが、ギイと鈴木の距離がどれくらいのものだったのかなど、二人の関係性の描写が省かれている所為で、わたしはイマイチ感動には至りませんでした。回想などがもっと盛り込まれ、二人がどういう友人関係であったのかということを伝えてくれないと、ギイが何故そうまでして守ったりしようとしてるのか、だとかが伝わって来ないです。感動とかいうのはそういう下積みがあってのもの、だとわたしは思います。そして相変わらずカップリングがごちゃごちゃとしています。……この置いてけぼり感はどうにかなりませんかね笑。キャラ名の把握でいっぱいいっぱいです。唯一よかったお話は告白でしょうか。手話での愛してる、は反則だと思います。
同級生を通しての話だけど、一部の人にとって苦手要素(病気ネタ)があるので注意。
この巻ではギイにいつもの明るさがなく、脇役の鈴木くんの件を通して何となく年不相応な孤独な部分を感じた。
あと、目立たない同級生の鈴木くんが周りから浮いていて孤立していた頃の託生の事を目に止めてくれていたんだと本人が知った切なさが印象的だった。
赤池くんが本音を出すようになってきたのも託生を友人として認めるようになってきたんだなとも。
一通り再読して気が付いたのだが、私はこのシリーズでBL萌えも楽しんでいるけれど、上の感想のような何気ない些細なシーンが好きなんだなぁと分かった。
「告白」のほうは脇キャラの上級生の色恋沙汰よりも、一年生の呉良介くんの日舞にかける熱意のほうに目がいった。
痛い結果になってしまって読む人によってはこの展開に手厳しい意見もあるだろうけれど、ラストの告白シーンは素直に感動していたいな…
今回は読む進める間に色々とツッコミどころがあって、それが1つや2つだったらそれ程気にせずお話に入っていくことも可能なんですが、結構重要なシーンでちらちら目についたので、今までのこのシリーズの作品中では「う~ん^^;」という感じでした。
収録されてる作品数は3つなんですが、そのうち2つが病気ネタなので、苦手な方は要注意かと思います。
今回はネタバレ満載なので、お話の筋を知りたくない方はスルーして下さい。
表題作について一番気になったのはICU室でのこと。
祠堂学院から見舞いに15人程も行ってるんですが…普通、家族以外にそんなにICUに入れないんじゃ…^^;治療の邪魔になるじゃん…ってか、普段でも緊張感漂うICUなのに、心肺蘇生中に立ち会うなんて、私なら怖くてできない…><
全てが終わってからのギイの告白の内容にも、腑に落ちない所があって、出血が命取りになるという状況で、果たして森田君がそんな事をするかな?…もしするとしても、鈴木君に出血させるようなことは絶対避けるんじゃ?と思うんですよね…。
鈴木君は今回初めて登場したキャラで、他の登場人物との関係もどの程度なのか余り分からなかったのも感情移入しにくかった一因かと思います。
ギイがあそこまで悔しがる親しさだったんなら、前の作品でもちょくちょく登場させていても良かったのでは?と思いました。
私はこのお話は実写版の方で先に知ったのですが、両方知ったらどうしても比べてしまうんですが、実写版のお話の方がリアルで切なくて好きかなぁと思います。脚本家と監督さんが上手く演出されてるんだろうなと…。硝子を使ってるのもナイスかな。^^
赤池君の台詞を随分ギイに話させていて、ギイの出番も増えてるみたいです。
「告白」も切なくてやるせないお話でした。
こちらの方がキャラに感情移入しやすかったのですが、受け様の祖母様が酷くて、彼女に対してとても立腹してしまいました。
傲慢で理不尽な大人の勝手というか…。受け様の夢を酷い仕打ちで奪ったというのに、謝罪もないんだろうか…?
呉家の家族の対応も酷いというか…救急車で運ばれたというのに、お披露目会続行ですか^^;中止して病院に付き添えよ!家族は誰も付き添ってないんかい!って感じで(苦笑)。
受け様が「藤子の計らいで勘当も破門も取り消された」とあるんですが、そりゃ当然だろ…受け様、もう踊れないんだから!破門したって意味がない。ってか、そんな事出来ないだろ、自分が受け様にした事を鑑みれば。なんて女だ!と読んだ後はかなり怒ってしまいました。^^;
遊び人だった攻め様が受け様を支えて、くじけずにどうにか幸せになって欲しいと切に願います。
それぞれのお話は切なくてやるせなくて、決して悪くはないんですが、やけに細かい所が気になったという感想です。
むつこ
>>ルネさんへ
本当にそうですねぇ。
古本屋でセット買いの安さに釣られたw
でも読みやすいし、変な作品掴んでしまうことを思えば安定感があるから、後悔はしてないですw
ルネ
シリーズが長くなると、仕方ないかも
最初の感激があとに出されたシリーズで余韻を消されないように、最近はよく考えて買うようにしています。